JP1/Power Monitor
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UNIXホストでは,JP1/Power Monitorでホストを起動・終了するための情報を設定した定義ファイルをtar形式のファイルに退避できます。
退避したファイルの名称は,フルパス名からルートディレクトリ(/)が除去されたものになります。ファイルの回復先には,任意のディレクトリを指定できます。退避先にテープデバイスなどを指定すれば,直接DATなどへバックアップすることもできます。
UNIXホストでは,次のファイルが退避されます。
- 自動起動用シェルスクリプトファイル
- 自動起動用シェルスクリプトファイルで設定した構成定義ファイル
- JP1/AJS3情報定義ファイル
- 構成定義ファイルで設定した運転スケジュール定義ファイル
- 自動運転ユーザーコマンド
- <この項の構成>
- (1) ファイルの退避方法
- (2) 退避したファイルの内容の確認
- (3) ファイルを退避するときの注意事項
(1) ファイルの退避方法
ファイルを退避するには,jaombkdefコマンドを実行します。jaombkdefコマンドを実行する前に,JP1/Power Monitorデーモンが停止しているか確認してください。jaombkdefコマンドについては,「15. コマンド」の「jaombkdef(UNIX限定)」を参照してください。
(2) 退避したファイルの内容の確認
退避したファイルの内容を確認するには,tarコマンドを実行します。tarコマンドの使用例を次に示します。
# tar tvf 退避ファイル名
(3) ファイルを退避するときの注意事項
ファイルを退避するときの注意事項を次に示します。
- 定義ファイルを退避する場合,自動起動用シェルスクリプトファイルでJP1/Power Monitorデーモンが自動起動されるように設定してください。JP1/Power Monitorデーモンを自動起動に設定する方法については,「6.1.9 デーモンを自動起動・自動停止に設定する」を参照してください。
- 自動起動用シェルスクリプトファイルをエディターで編集する場合,jaomstartコマンドの記述を削除したり,jaomstartコマンドを複数行にわたって記述したりしないでください。 jaomstartコマンドを複数行にわたって記述すると,構成定義ファイル名の指定がないものとみなされ,標準構成定義ファイル「/usr/lib/jp1_aom/conf」が退避されます。
- jaombkdefコマンドの実行中に「/tmp/jaombkdef.work」というワークファイルが作成されます。このファイルは,コマンド終了時に削除されます。このファイルを操作しないでください。
- JP1/Cm2またはHP OpenViewと連携している場合には,ovwコマンドを実行するユーザーのホームディレクトリに作成した.aomrcファイルを退避してください。
- 電源制御装置を制御するコマンドを作成した場合には,作成したコマンドを退避してください。
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