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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 - Software Development Kit 設計・構築ガイド


5.2.2 ジョブフロー画面

ジョブの状態/結果をジョブフロー形式で監視する画面例について,次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) 画面例

図5‒3 画面イメージ(ジョブフロー画面)

[図データ]

ツリーエリア

ルートジョブネット,ネストジョブネット,および起動条件を階層構造で表示します。

マップエリア

ツリーエリアで選択したルートジョブネット,ネストジョブネット,および起動条件の直下のユニット状態情報をジョブフロー形式で表示します。

リストエリア

ツリーエリアで選択したルートジョブネット,ネストジョブネット,および起動条件の直下のユニットの基本情報を一覧で表示します。

(2) データ取得の流れ

データを取得する処理の流れを次に示します。

  1. ルートジョブネットのユニット情報,ユニット状態情報を取得します。

    初期表示や最新情報への更新などのタイミングで,ルートジョブネットのユニット情報,ユニット状態情報を取得します。

    項番

    使用するAPI

    説明

    API①

    searchUnit

    ルートジョブネットのユニット情報,ユニット状態情報を取得します。

  2. ルートジョブネット,ネストジョブネット,および起動条件の直下のユニット情報の一覧とその関連線,およびユニット状態情報の一覧を取得します。

    ツリーエリアのノード展開またはノード選択のタイミングや,最新情報への更新などのタイミングで,ルートジョブネット,ネストジョブネット,および起動条件の直下のユニット情報一覧とその関連線情報,およびユニット状態情報一覧を取得して,マップエリアとリストエリアを表示します。

    項番

    使用するAPI

    説明

    API②

    getDefinitionsUnderJobnet

    ルートジョブネット,ネストジョブネット,および起動条件の直下のユニット情報の一覧を取得します。

    API③

    getRelationsUnderJobnet

    ルートジョブネット,ネストジョブネット,および起動条件の直下のユニット関連線情報を取得します。

    API④

    getStatusesUnderJobnet

    ルートジョブネット,ネストジョブネット,および起動条件の直下のユニット状態情報の一覧を取得します。

(3) 画面作成のポイント

(a) マップ情報の表示

■ 前提条件

getDefinitionsUnderJobnetメソッドの戻り値を次に示します。

表5‒1 AjsCdUnitInfoの値

getUnitName

getUnitID

getHorizontalPosition

getVerticalPosition

isRecoveryUnit

Job1

1000

0

0

false

Job2

1001

0

2

false

Job3

1002

1

1

false

判定

1003

2

1

false

Job4

1004

2

3

false

Job5

1005

3

1

false

リカバリー

1006

3

3

true

getRelationsUnderJobnetメソッドの戻り値を次に示します。

表5‒2 AjsCdUnitRelationの値

getPreceding

getSucceeding

getRelationType

1000

1002

NORMAL

1001

1002

NORMAL

1002

1003

NORMAL

1003

1004

JUDGE

1003

1005

NORMAL

1005

1006

NORMAL

■ 画面

図5‒4 マップエリアの表示例

[図データ]

(b) 実現ポイント

マップエリアを開発する場合のポイントを次に示します。番号は,上記の図の番号にリンクしています。

表5‒3 マップエリアの実現ポイント

番号

内容

ユニット種別ごとのアイコンイメージを準備してください。それらのユニットアイコンをAjsCdUnitInfoインターフェースで得られるユニット種別および位置情報を用いて,表示エリアに描画してください。リカバリーユニットおよびシナリオの場合は,個別のアイコンイメージとすることをお勧めします。

AjsCdUnitRelationインターフェースから得られる情報を用いて,上記①で描画したユニットのユニットIDとの突き合わせを行って,アイコン間にユニットの実行順序を表現する矢印を描画してください。関連線が順接続の場合は,単方向の矢印を,条件接続の場合は,個別の色を用いた双方向の矢印とすることをお勧めします。また,後続がリカバリーユニットの場合は,個別の色を用いた片方向の矢印にして,その実行順序がリカバリーパスであることを表現すると,視認性が向上できます。

ユニットアイコンの表示間隔は任意です。関連線が表示できるだけの十分な間隔を設定してください。

表示エリアのサイズは任意です。ユーザープログラムの要件に合わせて決定してください。

ユニット状態情報の取得(getStatusesUnderJobnetメソッド)から得られるユニット状態情報を使用して,上記①で描画したユニットのユニットIDと突き合わせて,それぞれのユニットアイコンに,ユニットの状態を表現する色を描画してください。