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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation 運用ガイド


1.1.1 運用準備での基本操作

JP1/AOシステムを構築したら,目的の運用手順を自動処理できるよう準備します。

サービス設計および運用設計で決定した内容に合わせて,サービスを追加します。また,サービスを実行するのに必要なエージェントレス接続先,プロパティ,ユーザー,グループなどを設定します。

運用準備の基本的な操作の流れを次に示します。この例では,User Management権限かつAdminロールを持つ「ユーザーA」,およびModifyロールを持つ「ユーザーM」が操作することを前提としています。

ユーザーA(User Management権限かつAdminロール)の操作

  1. サービス設計および運用設計で決定した内容に合わせて,サービステンプレートを選択します。

  2. 選択したサービステンプレートをJP1/AOに追加します。

    サービス設計時に選定したサービステンプレートをJP1/AOに追加します。

  3. サービス共有プロパティを設定します。

    サービス共有プロパティは,複数のサービス間で共有されるプロパティです。追加したサービステンプレートに定義されているサービス共有プロパティのプロパティ値を設定します。また,必要に応じてビルトインサービス共有プロパティを設定します。

  4. ユーザーを登録します。

    サービスを追加したり,実行したりするユーザーを追加します。

  5. リソースグループを作成します。

    リソースグループは,サービスやエージェントレス接続先をグループ化したものです。

  6. ユーザーグループを作成します。

    ユーザーグループは,組織や業務に応じてユーザーをグループ化したものです。

  7. ユーザーグループにユーザーとリソースグループを割り当てます。

    ユーザーグループにリソースグループを割り当てることで,ユーザーごとにサービスへのアクセスを制御できます。例えば,ユーザーグループの利用目的に合わせてサービスを効率良く管理し,マルチテナント運用としてサービスを提供できるようになります。

  8. エージェントレス接続先定義を作成します。

    接続を許可する接続先ホストについて,サービスの操作対象となる接続先ホストを,エージェントレス接続先として事前に登録しておく必要があります。エージェントレス接続先定義には,接続先ホストのホスト名(またはIPアドレス),接続先種別などの接続先情報を設定します。また,必要に応じてユーザーID,パスワードなどの認証情報を設定します。

ユーザーM(Modifyロール)の操作

  1. ユーザーAが追加したサービステンプレートを利用して,サービスを追加します。

  2. サービスのプロパティ値を設定します。

    JP1/AOにサービスを追加し,プロパティ値を設定することで,サービスを実行できるようになります。

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