Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation 導入・設計ガイド


3.3.4 サービス共有プロパティの検討

複数のサービス間でプロパティ値を共有するためのサービス共有プロパティの入力値について検討します。

サービス共有プロパティには,サービステンプレートに定義されているサービス共有プロパティと,JP1/AO内にあらかじめ定義されているビルトインサービス共有プロパティがあります。

サービス共有プロパティ

サービス共有プロパティはサービステンプレートのインポート時に操作画面([サービス共有プロパティ]ビュー)の一覧に追加され,サービステンプレートの削除時に削除されます。

JP1/AOが提供するサービステンプレート(JP1/AO同梱およびJP1/AOコンテンツセット)を利用する場合,サービス共有プロパティの項目および初期値は使用するサービステンプレートによって異なります。

使用するサービステンプレートのサービス共有プロパティを確認して入力値を検討してください。

ビルトインサービス共有プロパティ

ビルトインサービス共有プロパティには,JP1/AOシステムで使用する項目があらかじめ定義されていて,JP1/AOで共通のプロパティとして使用されます。使用する機能に応じてどのような値を入力するか検討してください。

表3‒2 ビルトインサービス共有プロパティ一覧

分類

項目

説明

メール通知に関するプロパティ

メール通知機能のオン/オフ

メール通知機能のオン/オフの設定をします。

SMTPサーバのアドレス

SMTPサーバのアドレスを設定します。

SMTPサーバのポート番号

SMTPサーバのポート番号を設定します。

SMTPサーバのユーザーID

SMTPサーバにログインするユーザーのユーザーIDを設定します。

SMTPサーバのパスワード

SMTPサーバにログインするユーザーのパスワードを設定します。

通知メールの送信元

通知メールの送信元を設定します。

通知メールの送信先(TO)

通知メールの送信先(TO)を設定します。

通知メールの送信先(CC)

通知メールの送信先(CC)を設定します。

通知メールの送信先(BCC)

通知メールの送信先(BCC)を設定します。

JP1/Baseとの連携に関するプロパティ

JP1ユーザー名

サービスを実行するJP1ユーザー名を設定します。JP1/Baseと連携する場合に設定します。デフォルトではインストール時に指定したJP1ユーザー名が設定されます。

JP1ユーザーのパスワード

サービスを実行するJP1ユーザーのパスワードを設定します。JP1/Baseと連携する場合に設定します。デフォルトではインストール時に指定したパスワードが設定されます。

ログ情報に関するプロパティ

タスクのログ出力レベル

タスクのログ出力レベルを設定します。この項目は障害対策の検討と並行して検討します。

公開鍵認証に関するプロパティ

秘密鍵のパスフレーズ(SSH公開鍵認証用)

公開鍵認証に使用する秘密鍵のパスフレーズを設定します。

関連トピック