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JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Agent Option for Service Response


1.2.5 Webトランザクションの計測テスト

PFM - Agent for Service Responseでは,定義されたWebトランザクションの計測テストを実行できます。

計測テストのコマンド(jpcvtest)を実行することでWebトランザクションの定義に従ってHTTP(S)リクエストを発行し,そのレスポンスの取得可否を標準出力で確認できます。詳細は,「10. コマンド」の「jpcvtest(計測テストを実行する)」を参照してください。

Webトランザクションの計測テストの概要を次の図に示します。

図1‒11 Webトランザクションの計測テストの概要

[図データ]

計測テストのコマンド(jpcvtest)では,次の定義ファイルが読み込まれます。計測するWebトランザクションの定義内容や作成方法は,「1.2.3 Webトランザクションの計測」と同じです。

Webトランザクションの計測テストは,Webトランザクション新規作成時に本番運用へ適用する前に事前確認を行う場合や監視しているWebサイトに変更があったために計測可能かを確認する場合などに使用できます。

計測テストの利用ケースを次の表に示します。

表1‒4 計測テストの利用ケース

利用ケース

具体例

Webトランザクション新規作成時の確認

PFM - Agent for Service Response導入時や,監視するWebトランザクションを追加する場合を想定

新規作成したWebトランザクションファイルで監視できるかどうかを事前確認する。

監視対象サーバ側の設定変更後の確認

Webコンテンツに変更が生じた場合を想定

監視対象ページ上のボタンやフレームなどの構成を変更後にも,監視できるかどうかを確認する。

サーバ設定を変更した場合を想定

ネットワーク構成

変更後に,変更前と同じように監視できるかどうかを確認する。

セキュリティ

Webサーバの機能としての設定(同時アクセス数など)

PFM - Agent for Service Responseの定義変更後の確認

監視対象のWebトランザクションの定義を変更した場合を想定

Webトランザクションファイルの定義を変更(遷移先ページの変更やページ上の操作内容を変更)後に,監視できるかどうかを確認する。

計測条件の定義を変更した場合を想定

タイムアウト時間を変更(タイムアウト時間を短くするなど)した場合に,計測結果がタイムアウトしないで,問題なく計測できているかどうかを確認する。

認証を要求されるWebページのパスワードを変更した場合を想定

変更後のパスワードでWebページが問題なく認証され,監視できることを確認する。

証明書ファイルの新規登録や入れ替えを行った場合を想定

問題なく認証され,監視できることを確認する。

Webサーバの稼働状況の確認

システム管理者の日常業務,メンテナンス業務を想定

定期運用でのWebサーバ再起動後,稼働状態となったかどうかを確認する。