3.7 案件の一括操作
案件の一括操作は,日々発生する案件の中で,調査などが不要な複数の案件を一括で操作する機能です。案件を一括で操作することによって,オペレーションの負荷を軽減できます。この機能では,対象となる案件のステータスを一括で変更できます。
なお,JP1/IM - Service Support Advanced Editionで案件保存DBを使用している場合,案件保存DBの案件を一括操作できません。
案件の一括操作でできる操作を,次の表に示します。
項番 |
操作 |
説明 |
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1 |
案件の一括承認 |
案件のステータスを「承認済み※(JIMSD_STAT_APPROVED)」に変更する。 |
2 |
案件の一括クローズ |
案件のステータスを「クローズ※(JIMSD_STAT_CLOSE)」に変更する。 |
案件の一括操作は,次に示す画面のメニュー[一括操作]から操作できます。
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メイン画面(案件一覧)
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[案件検索結果一覧]画面
また,案件を一括操作するためには,案件を一括操作するための設定やアクセス権の設定が必要です。それぞれについて説明します。
- 案件を一括操作するための設定
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案件を一括操作するには,次に示す設定が必要です。
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案件の一括操作を有効にする設定※
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案件を一括操作するユーザーの設定※
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1回の案件の一括操作で編集できる案件数の設定
- 注※
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案件の一括承認および案件の一括クローズそれぞれに対して,設定が必要です。
案件を一括操作するための設定は,システムプロパティファイルで設定します。システムプロパティファイルの詳細については,「12. 定義ファイル」の「システムプロパティファイル(hptl_jp1_imss_main_setting.properties)」を参照してください。
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- 案件を一括操作するために必要なアクセス権
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案件を一括操作するために必要なアクセス権は,操作によって異なります。アクセス権が正しく設定されてない担当者が案件を一括操作した場合,案件の一括操作に失敗します。
- 案件を一括操作するユーザーに必要なアクセス権
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案件を一括操作するユーザーに必要なアクセス権を,次の表に示します。
表3‒32 案件を一括操作するユーザーに必要なアクセス権 項番
操作
案件を一括操作する前に必要なアクセス権
案件の一括操作するときに必要なアクセス権
1
案件の一括承認
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案件の参照権限
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案件の編集権限,または編集前のステータスのアクセス権
案件の承認権限
2
案件の一括クローズ
案件のクローズ権限
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- 案件の担当者に必要なアクセス権
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案件の一括操作時には,案件の担当者に設定されているユーザーまたはロールに対して,次に示すどちらかのアクセス権を設定します。
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案件の参照権限および編集権限
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ステータスが「クローズ」または「承認済み」の案件に対するアクセス権
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アクセス権については,「3.11 案件に対するアクセス権の管理」を参照してください。
なお,案件ごとに参照権限を設定しているプロセスワークボードでは,参照権限が設定されている案件だけを一括で操作できます。案件ごとの参照権限の設定については,「3.11 案件に対するアクセス権の管理」を参照してください。
次に,案件の一括操作の流れ,および一括操作の結果について説明します。
- 〈この節の構成〉