画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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付録C.2 CUI画面からGUI画面への移行

メインフレーム上での画面は文字ベースのCUIとして運用されますが,分散処理で画面の入出力部分をPCに移行する際に,GUIに変更できます。

CUIからGUIへの移行には,次の3とおりの方法があります。

CUI画面とGUI画面とでは物理マップ名の形式が異なるので,どちらの方法を用いる場合も,COBOLソースプログラム内の物理マップ名の変更が必要になります。CUI画面の物理マップ名の末尾にあるID「NC」を,GUI画面では「ND」に変更してください。

(例)
マップ名が「MAP001」の場合
CUIでの「MAP001NC」 → GUIでは「MAP001ND」
<この項の構成>
(1) フィールドボックスへの移行
(2) 画面操作を変更せずにGUIオブジェクトに置き換える
(3) GUI特有の機能を利用する

(1) フィールドボックスへの移行

CUI画面を単純にGUI画面のフィールドボックスに展開できます。この場合,画面操作は移行前のCUI画面と同じで,画面表示も表示色とウィンドウのタイトルバーを除けば同じです。

CUI画面をGUI画面のフィールドボックスに展開するために,コンバート機能を利用できます。コンバート機能については,マニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。

(2) 画面操作を変更せずにGUIオブジェクトに置き換える

(a) 画面定義の変更点

CUI画面を,操作を変えずにそのままGUI画面に変更する場合は,CUI画面上の項目をGUI画面定義に対応したものに置き換えます。

CUIからGUIへの変更項目を次の表に示します。

表C-4 CUIからGUIへの置き換え項目

CUI画面定義でのオブジェクト GUI画面定義でのオブジェクト
タイトル(固定項目) タイトルバー
けい線による表 フィールドボックス
固定項目 固定テキスト
出力項目 出力テキスト
入力項目 入力テキスト
予約項目 予約テキスト
入出力項目 入出力テキスト
PFキーガイダンス プッシュボタンまたはメニュー
けい線 セパレータ

注※
表のような形式の場合は,フィールドボックスに置き換えてください。

(b) 画面操作を変更せずにGUI特有の機能を追加する

画面で,次に示すような操作がある場合,画面操作を変更せずにGUI機能を付け加えることができます。

PFキーを押すと,別画面が表示される場合
使用するPFキーに対し,それぞれプッシュボタンまたはメニューバー上の選択項目を割り当てると,プッシュボタンの操作でPFキー操作と同様の処理ができます。

あるキー操作に対して,ヘルプ画面を別画面として表示している場合
該当するヘルプ画面を二次ウィンドウとして表示できます。

選択肢の数が限られているデータ(性別など)を入力する場合
入力の補助機能として,入力テキストに対してポップアップメニューを付加できます。ただし,自動的にポップアップ表示されるように定義すると,CUI画面とはキー操作が変わってしまいます。操作を変更しないためには,メニュー選択やプッシュボタン選択で表示されるように定義してください。
(c) 移行するときの注意事項

(3) GUI特有の機能を利用する

GUI特有の機能を利用すると,マウスやアクセスキー入力によって,キーボードからの入力を少なくし,入力ミスを減らすことができます。

GUI特有の機能を利用した変更の例を次の表に示します。

表C-5 GUIの機能を利用した変更の例

CUI画面での入力項目の例 GUIへの変更例
一つだけ選ぶ項目で,選択肢が数個のもの ラジオボタン,コンボボックス
一つだけ選ぶ項目で,選択肢が10個を超えるもの 単一選択リストボックス
複数を選ぶ項目で,選択肢が数個のもの チェックボタン
複数を選ぶ項目で,選択肢が10個を超えるもの 複数選択リストボックス

CUI画面では入力項目が1画面内に収まらずに継続入力となっていた項目も,スクロールバーが付いたフィールドボックスを利用して1画面に収めることができます。

さらに,グループボックスを利用すれば,画面上でのフォーカス位置移動の順序を制御できます。

また,複数のウィンドウを同時に表示できるので,必要な情報を参照しながら作業したり,データを見やすくしたりできます。