画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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20.7 タイプ3書式エクスポート時のメッセージ

エクスポート機能でタイプ3書式のマップ定義ファイルからパネル定義文ファイルを生成するときに,次に示す定義がある場合,エラーメッセージを出力します。

エラーが発生した場合でも,パネル定義文ファイルは出力されます。

<この節の構成>
(1) エラーファイルの形式
(2) 出力するメッセージの詳細
(3) メッセージの詳細

(1) エラーファイルの形式

エラーファイルのファイル名は,「マップ定義ファイル名.ERR」です。エラーファイルは,書式エクスポートダイアログで設定したパネル定義文ファイルの出力先に出力されます。

(2) 出力するメッセージの詳細

出力するメッセージの形式を次に示します。

[メッセージID]

[位置情報][メッセージテキスト]

(a) メッセージID : X3EHnnn-y

X3EH
タイプ3書式エクスポート時のメッセージであることを示します。

nnn
メッセージ通番を示します。

y
メッセージの種類を示します。出力されるメッセージの種類を次に示します。
  • W:異常メッセージ
    メインフレームで解析時にエラーとなるので,ドローでの再定義が必要なもの。
  • I:警告メッセージ
    メインフレームで解析時にエラーとならないので,ドローでの再定義が不要なもの。
(b) 位置情報

メッセージ出力対象のオブジェクトのドロー上の定義位置を示します。なお,レイアウト全体に関するメッセージなど,位置情報を持たない場合は出力しません。

出力例を次に示します(xxxxxは5けたの数字を示します)。

(c) メッセージテキストの詳細

メッセージテキストについて説明します。

(S)エクスポートの処理
メッセージを出力したあとの主な処理を示します。

(P)プログラマの処置
メッセージを受け取ったプログラマが取るべき処置を示します。

(3) メッセージの詳細

個々のメッセージについて説明します。なお,ここに掲載しているのは,タイプ3書式のエクスポート機能に固有のメッセージだけです。XMAP3全体に共通のメッセージについては,マニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。


X3EH901-W

[位置情報] {出力フィールド|出力フィールドの下位項目|出力バーコード|出力バーコードの下位項目|フレーム}のデータ名の長さは,メインフレームXMAPの制限を超えています

出力フィールドダイアログ,出力フィールドダイアログの下位項目,出力バーコード,出力バーコードの下位項目,または,フレームダイアログで指定したデータ名の長さが,メインフレームXMAPでの制限値(28バイト)を超えている。
(S)パネル定義文を生成します。
(P)データ名の長さを短くして,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH902-W

[位置情報] 再定義名のデータ名の長さは,メインフレームXMAPの制限を超えています

論理マップ再定義名ダイアログで指定したデータ名の長さが,メインフレームXMAPでの制限値(28バイト)を超えている。
(S)パネル定義文を生成します。
(P)データ名の長さを短くして,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH201-I

{{左|上}マージンを36mm|印刷部数を1}に変換しました

[対象属性]を[変換結果]に変換した。
該当するのは,以下のとおり。
  • 帳票属性の左マージンまたは上マージンに,37mm以上を指定している。
  • 帳票属性の印刷部数に,2以上を指定している。
(S)指定された対象属性を変換結果で示す値に変換して,パネル定義文を生成します。
(P)対象属性を変換結果で示す値に変更して,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH202-I

ます目設定のCPI指定を文字サイズ&文字間隔指定に変換しました

帳票属性ダイアログで指定したます目設定のCPI指定を,文字サイズ&文字間隔指定に変換した。
(S)指定されたCPIを文字サイズ&文字間隔に変換して,パネル定義文を生成します。変換規則はを次に示します。
  • 10CPI → 9ポイント5ポイント
  • 12CPI → 9ポイント2ポイント
  • 15CPI → 7ポイント2ポイント
(P)帳票属性のます目のCPIを文字サイズ&文字間隔に変更して,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH203-I

[位置情報] {{固定|出力}フィールドの書体属性を標準|{固定|出力}フィールドの強調属性を標準|{固定|出力}フィールドの網掛け属性を網掛けなし|{固定|出力}フィールドの文字サイズを標準|出力フィールドのデータ型を文字(XX)|出力フィールドの埋字を{スペース|埋めない}|出力フィールドの下位項目のデータ型を文字(XX)|{けい線|矩形|円}の線の種類を実線|円の網掛け属性を網掛けなし}に変換しました

[オブジェクト]の[対象属性]を[変換結果]に変換した。
次の指定をしている場合に該当する。
  • 文字サイズが5ポイントまたは7ポイントの固定フィールドまたは出力フィールドの書体属性に,ゴシックを指定している。
  • 固定フィールドまたは出力フィールドの強調属性に,「太字」「斜体」または「太字&斜体」を指定している。
  • 固定フィールドまたは出力フィールドの網掛け属性に,「標準」以外の属性を指定している。
  • 固定フィールドまたは出力フィールドの文字サイズに,「14ポイント」を指定している(ただし,出力ターゲットが「VOS1」の場合だけ)。
  • 出力フィールドのデータ型に,'/'ありを指定している。
  • 出力フィールドの埋字に,LOWまたはHIGHを指定している。
  • 使用目的が日本語でかつデータ型が文字(XX)の出力フィールドの埋字に埋字なし以外を指定している。
  • 出力フィールドの下位項目のデータ型に,'/'ありを指定している。
  • けい線,矩形または円の線の種類に,二重線または見えない線を指定している。
  • 円の網掛け属性に,濃いまたは薄いなどの標準以外の属性を指定している。
(S)指定された対象属性を変換結果で示す値に変換して,パネル定義文を生成します。
(P)オブジェクトの対象属性を変換結果で示す値に変更して,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH204-I

[位置情報] 網掛けの網掛け種別を{薄い|標準|濃い}に変換しました

網掛けの網掛け種別のうち,「濃い」,「標準」または「薄い」以外のものを,{薄い|標準|濃い}に変換した。
(S)指定された網掛け種別を「薄い」「標準」または「濃い」に変換して,パネル定義文を生成します。変換規則は以下のとおり。
  • 極薄 → 薄い
  • 極濃 → 濃い
  • 薄い格子/薄い右下/薄い左下/薄い縦線/薄い横線 → 薄い
  • 標準格子/標準右下/標準左下/標準縦線/標準横線 → 標準
(P)網掛け種別を「薄い」「標準」,または「濃い」に変更して,マップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。

X3EH205-I

[位置情報] {出力フィールドの初期値|出力フィールドの動的変更|出力フィールドの文字色|固定フィールドの文字色|出力OCRの文字色|出力日付フィールド|出力時刻フィールド|けい線の動的変更|円|円弧|{矩形|網掛け}の丸め半径|出力バーコード|連結出力バーコード|固定グラフィック|出力グラフィック|予約フィールド}を破棄しました

[オブジェクト]または[オブジェクトの属性]を破棄した。次のオブジェクトが破棄の対象になる。
  • 出力フィールドの初期値で,ALLLOW指定
  • 出力フィールドの動的変更
  • 出力フィールドの文字色
  • 固定フィールドの文字色
  • 出力OCRの文字色
  • 出力日付フィールド
  • 出力時刻フィールド
  • けい線の動的変更
  • 円(ただし,出力ターゲットが「VOS1」の場合だけ)
  • 円弧(ただし,出力ターゲットが「VOS1」の場合だけ)
  • 矩形の丸め半径(ただし,出力ターゲットが「VOS1」の場合だけ)
  • 網掛けの丸め半径(ただし,出力ターゲットが「VOS1」の場合だけ)
  • 出力バーコード
  • 連結出力バーコード
  • 固定グラフィック
  • 出力グラフィック
  • 予約フィールド
(S)指定されたオブジェクト,またはオブジェクトの属性を破棄して,パネル定義文を生成します。
(P)該当するオブジェクト,またはオブジェクトの属性を指定しないでマップ定義ファイルを作り直し,エクスポートを再実行します。

X3EH207-I

帳票属性の{印刷部数をAPで変更する指定|印刷ドキュメント名|印刷ドキュメント名をAPで変更する指定}を破棄しました

グラフィック帳票の帳票属性で,次の内容が設定されていたため,設定内容を破棄した。
  • 「印刷部数をAPで変更する」の指定
  • 印刷ドキュメント名
  • 「印刷ドキュメント名をAPで変更する」の指定
(S)指定された帳票属性を破棄して,パネル定義文を生成します。
(P)帳票属性で,該当する項目を指定しないマップ定義ファイルを再作成したあと,エクスポートを再実行します。