画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド
VOSKとPCに処理を分散する環境では,VOSKとPC間で論理マップのデータをやり取りします。このとき論理マップは,COPY文でVOSKのAPに取り込まれます。COPY文は,APのWORKING-STORAGE SECTIONまたはLINKAGE SECTIONに指定します。ただし,論理マップ中に定数を展開させている場合は,LINKAGE SECTIONには取り込めません。
分散処理をするため,通信論理マップをメインフレーム上のAPに取り込みます。通信論理マップは「XMAP3インストールフォルダ\INCLUDE\X3HOSTBL」として提供されています。
通信論理マップの形式を次の表に示します。
表15-1 通信論理マップの形式
エリア名称 | 長さ (位置) |
データ形式 | データ内容 |
---|---|---|---|
XMAP-CD-MHLNG | 2(0) | S9(4)COMP | 通信論理マップ長 |
XMAP-CD-RSV1 | 2(2) | S9(4)COMP | 予備 |
XMAP-CD-RTN | 2(4) | 9(4)COMP | リターンコード |
XMAP-CD-RSN | 2(6) | 9(4)COMP | リターンコード詳細 |
XMAP-CD-TNAME | 8(8) | X(8) | 仮想端末名称 |
XMAP-CD-PMAPNAME | 8(16) | X(8) | 物理マップ名称をEBCDIKコードでセット |
XMAP-CD-INLNG | 2(24) | S9(4)COMP | 入力論理マップ長の最大値 |
XMAP-CD-OPT | 1(26) | X | マッピングオプション |
XMAP-CD-DCODE | 1(27) | X | データ有無コード |
XMAP-CD-RSV2 | 36(28) | X(36) | 予備 (00)16でヌルクリア |
メインフレームとPCに処理を分散する環境では,メインフレーム側からPC側へ,どのようにして入出力命令が渡されているのかを,インタフェース機能の実行順序を示して説明します。
インタフェース機能発行時に使用するCALL文の形式については,マニュアル「GUIシステム構築支援 OSCF/GCAST」を参照してください。
それぞれの命令発行時と通信論理マップの設定値の関連を表15-2,表15-3および表15-4に示します。
表15-2 OPENインタフェース機能発行時の通信論理マップの設定値
データ項目名 | 指定内容 |
---|---|
通信論理マップ長 | 64とする。 |
予備 | (0000)16とする。 |
リターンコード | (0000)16とする。 |
詳細コード | (0000)16とする。 |
仮想端末名称 | X3MWHOSTに指定した仮想端末名称を指定する。※ |
物理マップ名 | (00)16でヌルクリアする。 |
入力論理マップ長の最大値 | (0000)16とする。 |
マッピングオプション | (00)16とする。 |
データ有無コード | データ有無コードを指定する。 |
予備 | (00)16でヌルクリアする。 |
表15-3 TRANSCEIVEインタフェース機能発行時の通信論理マップ設定値
論理マップ名 | データ項目名 | 指定内容 |
---|---|---|
通信論理マップ | 通信論理マップ長 | 64とする。 |
予備 | (0000)16とする。 | |
リターンコード | (0000)16とする。 | |
詳細コード | (0000)16とする。 | |
仮想端末名称 | X3MWHOSTに指定した仮想端末名称を指定する。※1 | |
物理マップ名 | EBCDIKコードで入出力する物理マップ名を,デバイスIDを付けて,左詰めで指定する。残りは空白とする。 | |
入力論理マップ長の最大値 | 入力論理マップの長さの最大値を指定する。 | |
マッピングオプション | スペースまたは'0':マージ※2 '2':論理マップだけ※3 '3':物理マップだけ※4 指定しない場合は(00)16でヌルクリアする。 |
|
データ有無コード | 設定しない。 | |
予備 | (0000)16とする。 | |
出力論理マップ | 論理マップ長 | 出力論理マップ長を指定する。 |
予備 | (0000)16とする。 | |
出力論理データ | 出力論理データを設定する。 | |
入力論理マップ | XMAP3によって設定されるので,明示的に設定する必要はない。受信後参照する場合は入力論理マップにコピーすること。 |
表15-4 CLOSEインタフェース機能発行時の通信論理マップの設定値
データ項目名 | 指定内容 |
---|---|
通信論理マップ長 | 64とする。 |
予備 | (0000)16とする。 |
リターンコード | (0000)16とする。 |
詳細コード | (0000)16とする。 |
仮想端末名称 | X3MWHOSTに指定した仮想端末名称を指定する。※ |
物理マップ名 | 設定しない。 |
入力論理マップ長の最大値 | 設定しない。 |
マッピングオプション | 設定しない。 |
データ有無コード | 設定しない。 |
予備 | (00)16でヌルクリアする。 |
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