画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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15.1.1 OSCF/GCASTでの拡張ホストアクセス

<この項の構成>
(1) APとGCASTの連携
(2) GCASTでの論理マップ長

(1) APとGCASTの連携

OSCF/GCASTのインタフェース機能を使用した対話環境での拡張ホストアクセス機能によって,VOSK上のAPとGCASTが連携する仕組みを次の図に示します。

図15-1 対話環境でのAPとGCASTの連携

[図データ]

 

  1. JGUOPENモジュールの呼び出し
    • メインフレームAPからPCに対して,CALL文でJGUOPENモジュールを呼び出します。
    • PCでは,XMAP3の仮想端末が開かれます。
  2. JGUTRANSモジュールの呼び出し
    • メインフレームAPは,JGUOPENモジュールを呼び出したあと,APからJGUTRANSモジュールを呼び出します。
    • JGUTRANSモジュールの呼び出しを受けて,PCでは,XMAP3で画面の入出力を行います。
    • XMAP3の仮想端末からGCASTを経由して,ユーザデータをメインフレームに送信します。
    • メインフレームAPでは,データを受信し,処理します。
    業務終了まで,2.の各手順を繰り返します。
  3. JGUCLOSEモジュールの呼び出し
    • 画面の送受信がすべて終了したら,メインフレームAPから,JGUCLOSEモジュールを呼び出します。
    • PC上のGCASTでは,XMAP3の仮想端末を終了します。

GCASTのインタフェース機能については,マニュアル「GUIシステム構築支援 OSCF/GCAST」を参照してください。

(2) GCASTでの論理マップ長

画面の論理マップが2,930バイトより大きい場合,メインフレームAPからの1回の画面出力に対して,メインフレームとPCのGCAST間で2,930バイトごとに分割して複数回の通信が行われます。このため,画面表示の性能が低下することがあるので,1画面分の論理マップを2,930バイト以下にすることをお勧めします。

メインフレームAPがJGUTRANSモジュールを呼び出したあとに2,930バイトより大きい論理マップを送信した場合に,画面データが分割される仕組みを次の図に示します。

図15-2 画面データが分割される仕組み(画面データが4,500バイトの場合)

[図データ]

  1. 3,000バイト送信
    • メインフレームAPは,4,500バイトの画面データを送信します。
    • メインフレームのGCASTは,メインフレームAPが送信した4,500バイトの画面データを,一度に送信できるデータ量の3,000バイトと残りの1,500バイトに分割します。
    • メインフレームのGCASTは,PCのGCASTに対して,3,000バイトの画面データを送信します。
  2. 1,500バイト送信
    • メインフレームのGCASTは,PCのGCASTに対して,残りの1,500バイトの画面データを送信します。
    • PCは,メインフレームからすべての画面データを受信したあと画面を表示します。
  3. 3,000バイト返信
    • PCは,4,500バイトの画面データを返信します。
    • PCのGCASTは,PCが返信した4,500バイトの画面データを,一度に返信できるデータ量の3,000バイトと残りの1,500バイトに分割します。
    • PCのGCASTは,メインフレームのGCASTに対して,3,000バイトの画面データを返信します。
  4. 1,500バイト返信
    • PCのGCASTは,メインフレームのGCASTに対して,残りの1,500バイトの画面データを送信します。
    • メインフレームのGCASTは,メインフレームAPに対して4,500バイトの画面データを返信します。