画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド
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(1) 既存の外字の割り当てを使用する場合
PCのシフトJISとメインフレームのKEISとでは,外字コードはそれぞれ異なる領域に割り当てられています。メインフレームとPCとでデータをやり取りするとき,外字コードはXMAP3がそれぞれ対応するコードに置き換えます。シフトJISとKEISとの,外字に使う文字コードの対応については,「付録B.3 外字用コードの割り当て」を参照してください。
Windowsに付属の外字エディタなどを使用して,外字を定義してください。定義した外字は,実行環境に配布してください。
(2) 外字マッピングファイルをカスタマイズする場合
PCのシフトJISとメインフレームのKEISとの変換はXMAP3が行います。外字部分のコード変換について,シフトJISとKEISの対応を変更したい場合は,コード変換SDK,または日立コード変換 - Development Kitを使用して外字マッピングファイルをカスタマイズしてください。
実行環境には,コード変換ランタイム,日立コード変換 - Client Runtime,または日立コード変換 - Server Runtimeをインストールしてください。また,カスタマイズされた外字マッピングファイルを実行環境に配布してください。これで,メインフレームとPCとの間でやり取りされるデータとして,KEISコードで(81A1)16〜(94FE)16の範囲以外の外字を使用できます。
外字マッピングファイルのカスタマイズに必要な作業について説明します。
- 外字の作成
Windowsに付属の外字エディタを使用して,外字を定義してください。定義した外字は,実行環境に配布してください。
- シフトJISとKEISの対応を定義する
開発環境で,コード変換SDK,または日立コード変換 - Development Kit外字マッピングファイル(GJISKEI.TBL)をカスタマイズします。
コード変換SDKを使用する場合
コード変換SDKのコードマッピングユティリティを使用して,外字マッピングファイル(GJISKEI.TBL)をカスタマイズします。
コードマッピングユティリティの操作方法については,マニュアル「コード変換ユーザーズガイド」を参照してください。
日立コード変換 - Development Kitを使用する場合
日立コード変換 - Development Kitのコードマッピングユティリティ,またはコマンドユティリティを使用して,外字マッピングファイル(GJISKEI.TBL)をカスタマイズします。
コードマッピングユティリティ,およびコマンドユティリティの操作方法については,マニュアル「日立コード変換ユーザーズガイド」を参照してください。
- 外字マッピングファイルの配布
実行環境に外字マッピングファイルを配布します。
コード変換SDKを使用する場合
2.でカスタマイズした外字マッピングファイル(GJISKEI.TBL)を,「コード変換ランタイムインストールフォルダ\TABLE」の下にコピーしてください。コード変換ランタイムがインストールされている場合,XMAP3では配布された外字マッピングファイルに従って外字コードを変換します。
日立コード変換 - Development Kitを使用する場合
2.でカスタマイズした外字マッピングファイル(GJISKEI.TBL)を,「日立コード変換 - Client Runtimeインストールフォルダ\TABLE」,または「日立コード変換 - Server Runtimeインストールフォルダ\TABLE」の下にコピーしてください。日立コード変換 - Client Runtime,または日立コード変換 - Server Runtimeがインストールされている場合,XMAP3では配布された外字マッピングファイルに従って外字コードを変換します。
シフトJISで使用できる外字は1,880字までですが,画面に出力する文字コードにUnicodeを使用することで,メインフレームとPCとの間でやり取りするデータとして,6,400字までのUnicodeの外字を使用できます。ただし,画面への出力にUnicodeを使用できるのは,OSがWindows NT,Windows 2000,Windows XP,またはWindows Server 2003の場合だけです。
メインフレームから受信した,KEISの外字コードは,XMAP3からコード変換ランタイム,コード変換SDK,日立コード変換 - Client Runtime,または日立コード変換 - Server Runtimeを使ってUnicodeに変換します。Unicodeを画面に表示するときは,KanjiLink XKPを経由します。
実行時の,メインフレームとPCの間でやり取りされるデータおよび表示されるデータの文字コードの遷移について,また開発時に準備が必要なファイルについて次の図に示します。なお,メインフレームのAPについては,特別な処理は必要ありません。
図13-1 文字コードの遷移
![[図データ]](FIGURE/ZU030006.GIF)
また,必要な作業について次に説明します。
- 外字の用意
開発環境,実行環境のそれぞれに,使用する外字のフォントを用意してください。発注・購入しない場合は,市販のアウトラインフォントエディタを使用して,外字を作成してください。なお,必ずTrueTypeフォントを用意してください。
KEIS'83拡張文字セット3を使用する場合,次のフォントを使用できます。
- 文字情報を記述したファイルの作成
開発環境で,KanjiLink XKPに登録する文字情報を記述したファイルを作成してください。作成したファイルは,実行環境に配布してください。
- 外字セットの作成とUnicodeの割り当て
実行環境で,KanjiLink XKPの管理ツールを使用して,2.で作成したファイルから外字セットを作成してください。また,外字セットをUnicodeのどの領域に割り当てるかを決定してください。
- UnicodeとKEISの対応を割り当てる
コード変換SDK,コード変換ランタイム,日立コード変換 - Client Runtime,または日立コード変換 - Server Runtimeをインストールした状態では,標準値の外字マッピングファイルを使用します。UnicodeとKEISの,外字に使う文字コードの対応については,「付録B.3 外字用コードの割り当て」を参照してください。
UnicodeとKEISの対応をカスタマイズする場合は,開発環境でコード変換SDK,または日立コード変換 - Development Kitのコードマッピングユティリティを使用して,外字マッピングファイル(GUNIKEI.TBL)をカスタマイズしてください。
コード変換SDKを使用する場合
カスタマイズした外字マッピングファイルは,実行環境の「コード変換ランタイムインストールフォルダ\TABLE」の下にコピーしてください。
コードマッピングユティリティの操作方法については,マニュアル「コード変換ユーザーズガイド」を参照してください。
日立コード変換 - Development Kitを使用する場合
カスタマイズした外字マッピングファイルは,実行環境の「日立コード変換 - Client Runtimeインストールフォルダ\TABLE」,または「日立コード変換 - Server Runtimeインストールフォルダ\TABLE」の下にコピーしてください。
コードマッピングユティリティの操作方法については,マニュアル「日立コード変換ユーザーズガイド」を参照してください。
なお,画面で外字を入力する場合は,実行環境にVJE-Delta for Unicode/XKPをインストールしてください。
次に示す機能については,Unicodeの外字は使用できません。
- 固定項目でのUnicode外字の使用
- タイトルバーおよびメニューバーでのUnicode外字表示
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