画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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10.3.2 メインフレームからの命令とPC側の処理

メインフレーム上のAPから送信された入出力命令を,画面管理プログラムが受信して,XMAP3に要求を発行し,結果をメインフレームに送信する過程を次の図に示します。なお,次の図の前提条件として,画面管理プログラムはC言語で作成するものとします。

図10-8 APの命令と画面管理プログラム

[図データ]

<この項の構成>
(1) 画面管理プログラムからXMAP3への要求
(2) 処理要求関数の形式

(1) 画面管理プログラムからXMAP3への要求

(a) メインフレームからの入出力命令とPC側の入出力処理(画面送受信)

画面を送受信するときに,画面管理プログラムがXMAP3に対して送る要求を説明します。

  1. オープン要求(jsvwhopn)メインフレームからのオープン命令を受けて,jsvwhopnで仮想端末をオープンさせる。扱う仮想端末ごとにオープンする。一つの画面管理プログラム(プロセス)内で同時にオープンできる端末数の上限は15個です。
  2. 入出力要求(jsvwhtrn)メインフレームからの出力命令を受けて,jsvwhtrnで画面への表示および入力を行う。入出力するデータ数だけ,処理を繰り返す。
  3. クローズ要求(jsvwhcls)メインフレームからのクローズ命令を受けて,jsvwhclsで仮想端末をクローズさせる。扱う仮想端末ごとにクローズする。
(b) メインフレームからの入出力命令とPC側の入出力処理(帳票送信)

帳票を送信するときに,画面管理プログラムがXMAP3に対して送る要求を説明します。

  1. オープン要求(jsvwhopn)メインフレームからのオープン命令を受けて,jsvwhopnで仮想端末をオープンさせる。扱う仮想端末ごとにオープンする。一つの画面管理プログラム(プロセス)内で同時にオープンできる端末数の上限は15個です。
  2. 出力要求(jsvwhsnd)メインフレームからの出力命令を受けて,jsvwhsndで帳票印刷を行う。出力するデータ数だけ,処理を繰り返す。
  3. クローズ要求(jsvwhcls)メインフレームからのクローズ命令を受けて,jsvwhclsで仮想端末をクローズさせる。扱う仮想端末ごとにクローズする。

(2) 処理要求関数の形式

オープン要求(jsvwhopn)
メインフレーム側からのオープン命令を受けて,仮想端末をオープンさせます。このとき,メインフレーム側の画面管理プログラムから渡された通信論理マップを引数として指定します。
形式
long jsvwhopn (char* 通信論理マップアドレス)

画面の入出力要求(jsvwhtrn)
メインフレーム側からの入出力命令を受けて,画面に対して表示や入力を行います。このとき,メインフレーム側の通信論理マップ,入力論理マップおよび出力論理マップを引数として指定します。
形式
long jsvwhtrn (char* 通信論理マップアドレス,
               char* 出力論理マップアドレス,
               char* 入力論理マップアドレス)

帳票の出力要求(jsvwhsnd)
メインフレーム側からの出力命令を受けて,仮想端末を使用して帳票印刷を行います。このとき,メインフレーム側の通信論理マップおよび出力論理マップを引数として指定します。
形式
long jsvwhsnd (char* 通信論理マップアドレス,
               char* 出力論理マップアドレス)

クローズ要求(jsvwhcls)
メインフレーム側からのクローズ命令を受けて,仮想端末をクローズさせます。このとき,メインフレーム側の画面管理プログラムから渡された通信論理マップを引数として指定します。
形式
long jsvwhcls (char* 通信論理マップアドレス)