画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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2.2.3 メインフレームのタイプ1/2/R書式をPCに移行する

XMAP3のインポート機能を利用すれば,メインフレームのFOG2 E2シリーズ用に定義したタイプ1/2/R書式を,XMAP3の書式定義ファイルに変換できます。タイプ1/2/R書式は,メインフレームのFOG2 E2が生成する書式です。

既存の記述文がある場合は,それをPCに流用することで,書式オーバレイを新しく定義し直す手間を省けます。また,流用した既存の資産を基にして,PCで使用するための書式オーバレイを定義することもできます。

メインフレームの記述文(および部品)をPCに転送し,インポート機能で書式定義ファイルに変換します。これを基にしてPC上で書式オーバレイのレイアウトを定義します。

インポート機能については,「18. メインフレームのタイプ1/2/R書式をPCへ移行する」を参照してください。

メインフレームで運用していたタイプ1/2/R書式をPC上に移行するまでの流れを次の図に示します。

図2-5 既存の資産を基にしたタイプ1/2/R書式の定義から運用の流れ

[図データ]

まず,必要なソフトウェアを準備します。PCにはXMAP3とCommuniNetをインストールしてください。メインフレームにはIFITを用意してください。

  1. 記述文ファイルのPCへの転送
    メインフレームから,記述文ファイルをPCに転送します。メインフレームから転送する場合はCommuniNetを利用します。部品を使用する場合は,部品ファイルも転送します。詳しくは,「18.2 記述文ファイルをPCに転送する」を参照してください。
  2. ドローセットアップの設定と書式オーバレイ定義前の準備
    ドローセットアップのターゲット設定で「PC用の画面・帳票開発」を選択します。
    また,書式オーバレイを定義する前に,記述文生成用のフォルダを作成します。また,XMAP3の開発環境も設定します。さらに,PC上でテスト印刷を行うためには,実行環境のセットアップも必要です。
    外字を使用する場合,メインフレームとPCとの制限の違いに注意が必要です。「18.1 開発環境の準備」を参照してください。
  3. 記述文ファイルを書式定義ファイルに変換
    ユティリティのインポート機能で,1.で転送した記述文ファイル(.FOG)(および部品ファイル(.FGH))を指定して,XMAP3のドローで使用する書式定義ファイル(.IFM)に変換します。このとき,変換結果のメッセージが「X3UNFM01.TXT」として出力されます。詳しくは,「18.3 記述文ファイルをPC用に変換する」を参照してください。
  4. 書式オーバレイの定義
    XMAP3のドローを使って,書式オーバレイのレイアウトを定義します。詳しくは,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド 帳票編」を参照してください。
    また,テスト支援機能を使って,定義した書式オーバレイのレイアウトをPC上で確認します。
    なお,書式オーバレイの生成については,マニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」およびマニュアル「XMAP3 プログラミングガイド 帳票編」を参照してください。