画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド
VOS3/AS,VOS3/FSまたはVOS3/LSでは,実行環境として,オンライン環境,対話環境,またはゲートウェイ環境のどれかを選びます。それぞれの環境の構成例を次の図に示します。
図1-10 VOS3-PC分散システムのソフトウェア構成の例(オンライン環境の場合)
図1-11 VOS3-PC分散システムのソフトウェア構成の例(対話環境の場合)
図1-12 VOS3-PC分散システムのソフトウェア構成の例(ゲートウェイ環境の場合)
これらの環境によって,実行に必要なソフトウェアが異なります。実行に必要なソフトウェアを次に示します。
なお,システムの処理で外字マッピングテーブルをカスタマイズしたいときや,シフトJISの代わりにUnicodeで画面表示・帳票印刷したいときは,さらに必要となるソフトウェアがあります。詳しくは,「1.2.2(6) 外字の運用に必要なソフトウェア」を参照してください。
メインフレーム側でTCP/IP接続をする場合,さらに次のソフトウェアが必要です。
また,PCの通信制御にTP1/Client/Pを利用する場合,次のソフトウェアが必要です。
メインフレーム側でTCP/IP接続をする場合,さらに次のソフトウェアが必要です。
また,提供されている通信管理プログラムのサンプル「HSMHPROC」はVOS3用のアセンブラのソースプログラムですが,PC上にインストールされるので,ファイルをVOS3上に転送してから使用してください。
ゲートウェイ機は,HNA接続をするときに使用します。ゲートウェイ機にPCを使用できるのは,WAN経由でメインフレームに接続する場合だけです。
OSにはWindowsが必要です。
さらに,メインフレームとの通信のために次のソフトウェアのどちらかが必要です。なお,通信制御の選択については「1.2.2(5) PC側の通信制御に必要なソフトウェア」を参照してください。
XMAP3でメインフレームとデータを送受信するために,PC側の通信制御としてCommuniNetまたはTP1/Client/Pのどちらかを使用します。使用方法に応じたPC側の通信制御の選択基準を次の表に示します。
表1-2 PC側の通信制御の選択基準
想定する使用方法 | CommuniNet | TP1/Client/P |
---|---|---|
メインフレームでXDM/DCCM3を使用する | ○ | ○ |
メインフレームでXDM/DCCM3を使用して,2,920バイトを超えるサイズの論理マップを送受信する | ○※1 | ○ |
メインフレームでXDM/DCCM3を使用して,分岐メッセージによる帳票の非同期出力を行う | × | ○ |
メインフレームでTIOP3を使用する | ○※2 | × |
メインフレームとPCとの分散処理だけでなく,メインフレームにログインしてメインフレーム上のXMAPも使用する | ○ | × |
PC上の外字は,シフトJISコードの外字のうち機種依存文字を除いた1,880文字だけが使用できます。また,PC上のシフトJISコードの外字は,XMAP3がメインフレームのKEISコードの対応する外字に置き換えます。PCの外字とメインフレームの外字との文字コードの対応については,「付録B.3 外字用コードの割り当て」を参照してください。
ただし,メインフレームのKEISコードで(95A1)16〜(A0FE)16に対応する外字は,PC側に対応するシフトJISの文字コードがないので利用できません。
メインフレーム-PC間でやり取りされるデータに,これらのコードに対応する外字を使用したい場合,次の二つの方法があります。
なお,これらの運用形態を選択する場合,AP作成時に特別な処理は必要ありません。したがって,既存のAPを修正しないで,外字の運用形態を変更することもできます。
外字の運用形態の違いを次の表に示します。
表1-3 外字の運用形態
条件 | 標準 | カスタマイズ | XMAP3外字機能 |
---|---|---|---|
使用できる外字の個数 | 1,880字 | 1,880字 | 6,400字 |
対応するKEISコード | (81A1)16〜(94FE)16※1 | KEISコードで(41A1)16〜(A0FE)16のうち1,880字※1 | KEISコードで(41A1)16〜(A0FE)16のうち6,400字※1 |
開発に使用できるOS | Windows | Windows NT※2, Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003, Windows Server 2003 x64 |
Windows NT, Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003 |
実行に使用できるOS | Windows | Windows | Windows NT, Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003 |
PCでの外字の入力 | できる | できる | できる※3 |
ドローでの外字の使用(固定項目での外字の使用) | できる | できる | シフトJISでも利用できる1,880字だけできる |
画面・マップ帳票に出力する文字コード | シフトJIS | シフトJIS | Unicode |
ソフトウェアの追加※4 | 不要 | 必要 | 必要 |
必要な作業 |
|
|
|
カスタマイズした外字マッピングテーブルは,実行環境に配布して使用します。このとき,OSにはWindowsが必要です。さらに,実行環境で必要となるソフトウェアを次の表に示します。
表1-4 実行環境のOSと必要なソフトウェア
OS | 必要なソフトウェア |
---|---|
Windows 95 | コード変換ランタイム 01-00以降 |
Windows 98 | |
Windows Me | コード変換ランタイム 01-02以降 |
Windows NT | コード変換SDK 01-00以降,またはコード変換ランタイム 01-00以降 |
Windows 2000 Advanced Server,およびWindows 2000 Server | 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-02以降 |
Windows 2000 Datacenter Server | 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-03以降 |
Windows 2000 Professional | 日立コード変換 - Client Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-02以降 |
Windows XP | 日立コード変換 - Client Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-03以降 |
Windows Server 2003 | 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-03以降 |
Windows Server 2003 R2 | 日立コード変換 - Server Runtime 02-02以降,コード変換SDK 01-04以降,またはコード変換ランタイム 01-04以降 |
Windows Server 2003 x64 | 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降 |
Windows Server 2003 R2 x64 | 日立コード変換 - Server Runtime 02-02以降 |
OSにはWindows NT,Windows 2000,Windows XP,またはWindows Server 2003が必要です。また,次の表に示すソフトウェアが必要です。
表1-5 1,880字を超える外字を使用する場合に必要なソフトウェア
OS | 必要なソフトウェア |
---|---|
Windows NT |
|
Windows 2000 Advanced Server,およびWindows 2000 Server |
|
Windows 2000 Datacenter Server |
|
Windows 2000 Professional |
|
Windows XP |
|
Windows Server 2003 |
|
Windows Server 2003 R2 |
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