画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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6.2.16 複数行フィールドからのデータの抽出

<この項の構成>
(1) 仕様
(2) 画面定義の概要
(3) 帳票定義の概要
(4) 生成される論理マップ
(5) COBOLでのAP

(1) 仕様

画面から入力した改行コードを含んだ文字列からデータを抽出して帳票に印刷します。

画面のフィールドボックスの入出力フィールドに改行を含んだ文字列を入力すると,入力論理マップには,改行コードを含んだ文字列「議事録↓第3回工程会議報告↓懸案事項と対策」(↓は改行コードを示します)が格納されます。改行コードは,LF(0A)16固定です。

APは入力論理マップの入出力フィールドから,改行コードで区切ったデータを抽出し,帳票の出力論理マップに転記します。

GUI上の操作では,クリップボードを経由して改行を含むデータをやり取りできます。論理マップに格納される値とAPの処理を次の図に示します。

図6-15 複数行フィールドからのデータの抽出

[図データ]

(2) 画面定義の概要

画面定義の概要を次に示します。

  1. GUI画面定義ウィンドウで,ツールボックスの[フィールドボックス]を使用してフィールドボックスを縦サイズ22,横サイズ42で配置する。
  2. GUI画面定義ウィンドウで,ツールボックスの[入出力フィールド(日本語)]を使用して入出力フィールドを1行1列目から10行40列目まで配置する。
  3. 入出力フィールドダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    使用目的 日本語
    詳細目的 混在(全角・半角)
    空白入力 一部&全桁(全・半角)
    表示方法 入力可能−標準表示
    遷移条件 自動スキップ
    改行入力(改行コードを認識する) 指定する
    データ名 FIELD0001-
    400
    埋字 LOW(X'00')
    初期値(入力) 指定しない

    [図データ]

(3) 帳票定義の概要

帳票定義については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド 帳票編」を参照してください。

  1. 帳票定義ウィンドウで,ツールボックスの[出力フィールド(日本語)]を使用して出力フィールドを配置する。
  2. 出力フィールドダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    使用目的 日本語
    データ名 FIELD0001-
    40
    フィールド反復 方向 縦,回数 10
    埋字 スペース
    初期値 指定しない

    [図データ]

(4) 生成される論理マップ

画面定義のマップ名がMAP001の場合の例
[図データ]

帳票定義のマップ名がMAP002の場合の例
[図データ]

(5) COBOLでのAP

行データを取り出すAPの例を次に示します。

画面のマップ名がMAP001,帳票のマップ名がMAP002の場合の例
[図データ]