論理マップとは,APとディスプレイ,またはプリンタとの間で受け渡されるデータを格納する領域のことで,COBOLの登録集原文またはC言語のヘッダファイルとして記述されています。
論理マップには,出力論理マップと入力論理マップがあります。
- 出力論理マップ
APからディスプレイ,またはプリンタに出力するデータを格納する。
- 入力論理マップ
ディスプレイから表示画面に入力されたデータを格納する。
この出力論理マップと入力論理マップは,それぞれ固定部,可変部で構成されます。
また,ドローセットアップの論理マップ属性ダイアログで「定数部への論理マップ長出力」か「定数部の別ファイル出力」を指定したときだけ,定数部が生成されます。「定数部の別ファイル出力」を選んだときは,定数部だけが別ファイルに出力されます。
論理マップの構成を次の図に示します。
図5-1 論理マップの構成
![[図データ]](FIGURE/ZU0D0100.GIF)
- 論理マップ固定部
論理マップ固定部は,論理マップの先頭に必ず生成される領域です。この領域には,論理マップ全体の長さである論理マップ長を格納します。
- 論理マップ可変部
論理マップ可変部は,実際にAPとディスプレイ,またはプリンタとの間で受け渡されるデータを格納する領域です。この領域に格納されるデータには,次に示す論理データと制御データがあります。
- 論理データ
APとディスプレイ,またはプリンタ上の可変項目やメニューなどの各項目(オブジェクト)との間で実際に受け渡されるデータです。
- 制御データ
ディスプレイでカーソルの位置づけや項目の表示属性を動的変更するときなどのように,表示制御を目的としたデータです。
- 定数部
定数部は,APを作成するときに制御項目に代入,または参照するカーソル定数やフォーカス定数など定数をテーブル化したものです。
なお,表示属性を変更する標準の修飾名はあらかじめ登録集原文として,X3MODTBLが用意されていますので,このテーブルを使って制御項目に代入します。変更した場合,この定数テーブルを基にユーザ責任で追加,変更が必要になります。
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