画面・帳票サポートシステム XMAP3 入門
アプリケーションプログラムをコンパイルして,実行可能ファイルを準備するまでの主なデータの流れとフォルダ例を,次に示します。
- <この項の構成>
- (1) XMAP3と連携するためのコンパイラオプションを指定します
- (2) 動的変更テーブルの格納フォルダを指定します
(1) XMAP3と連携するためのコンパイラオプションを指定します
必要なコンパイラオプションを次に示します。
- 画面・帳票
- COBOL2002の場合
-Comp5および-JPN,Alnumオプションを必ず指定してください。-Comp5は,USAGE句のCOMP-5指定を利用できるようにするオプションです。また,-JPN,Alnumは,日本語項目,日本語編集項目をそれぞれ英数字項目,英数字編集項目として扱うようにするオプションです。どちらも論理マップの生成内容に関連しています。
- COBOL85の場合
-X5および-Naオプションを必ず指定してください。-X5は,USAGE句のCOMP-5指定を利用できるようにするオプションです。また,-Naは,日本語項目,日本語編集項目をそれぞれ英数字項目,英数字編集項目として扱うようにするオプションです。どちらも論理マップの生成内容に関連しています。
- 書式オーバレイ
- COBOL2002の場合
-XMAP,LinePrintオプションを必ず指定してください。-XMAP,LinePrintは,XMAP3の書式オーバレイや印刷制御機能を利用できるようにするオプションです。
- COBOL85の場合
-Ksオプションを必ず指定してください。-Ksは,XMAP3の書式オーバレイや印刷制御機能を利用できるようにするオプションです。
(2) 動的変更テーブルの格納フォルダを指定します
動的変更テーブルのように,ソースプログラムが格納されているフォルダ以外のフォルダから登録集原文を参照するとき,登録集原文を格納するフォルダをコンパイル時の環境変数CBLLIBに指定します。XMAP3から生成された登録集原文も,ユーザが作成した原文と同様に扱うこともできます。コンパイルでは,COPY文で定義した原文名が,指定したフォルダから検索され,アプリケーションプログラムに取り込まれます。なお,ソースプログラムと登録集原文を同じフォルダに格納している場合は,環境変数を指定しなくてもかまいません。
- 注1
- リンケージでは,COBOL2002またはCOBOL85のリンカからXMAP3が提供しているライブラリが検索されます。
- 注2
- 画面または帳票を使用するアプリケーションプログラムをコンパイルする場合は,次の点に注意してください。
- レイアウト定義で,例えば,入出力テキストなどの,アプリケーションプログラムとデータをやり取りする項目を,誤って削除したり,データ名を変更したりする場合があります。
- 削除または変更前の論理マップに使われているデータ名で,手続きをコーディングしていると,コンパイル時にエラーとなります。したがって,レイアウト定義を変更した場合には,生成された論理マップ,およびコーディングを確認したうえ,コンパイルしてください。
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