画面・帳票サポートシステム XMAP3 入門
XMAP3は,画面,帳票,および書式の定義から,表示または印刷までを一貫して支援するシステムです。
XMAP3では,表現力の豊かな画面・帳票を,さまざまな環境で簡単に作成するための開発環境を提供しています。また,スタンドアロンはもちろん,バッチシステム,C/Sシステム,Webシステム(PC/Webサーバ利用),OLTP,メインフレーム(VOSシリーズ)との連携など,さまざまな環境で利用できる実行環境を提供しています。
開発環境は,次に示す三つのプログラムプロダクトを提供しています。
- XMAP3/REPORT3 Version 4
- XMAP3/NET Version 4
- XMAP3/Enterprise Edition Version 4
また,XMAP3での,各製品の位置づけを図1-1に示します。
図1-1 製品の位置づけ
実行環境は,それぞれの開発環境に対応する三つのランタイムシステムを提供しています。
- XMAP3/REPORT3 Run Time System Version 4
- XMAP3/NET Run Time System Version 4
- XMAP3/Enterprise Edition Run Time System Version 4
さらに,Webブラウザ上に画面を表示させたり,帳票を印刷したりするための実行環境として,次のプログラムプロダクトも提供しています。
- XMAP3/Web Version 4
- XMAP3/Web for Cosminexus
- <この節の構成>
- (1) XMAP3/REPORT3:帳票機能
- (2) XMAP3/NET:画面・帳票/ネットワーク機能
- (3) XMAP3/Enterprise Edition:画面・帳票/WS分散開発/メインフレーム連携機能
- (4) XMAP3/Web:Web連携機能
- (5) XMAP3/Web for Cosminexus:Cosminexus連携機能
帳票および書式の設計と,帳票および書式を使用するアプリケーションプログラムの開発環境を提供します。単独のPC上で業務処理を行う,スタンドアロン構成の業務の開発を対象としています。
帳票機能の詳細については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 帳票編」を参照してください。
画面,帳票,および書式の設計と,これらを使用するアプリケーションプログラムの開発環境を提供します。クライアントPCとサーバPCをLANで接続して共通の業務処理を行う,C/Sシステム構成の業務の開発を対象にしています。
また,日立の分散トランザクションマネージャ「OpenTP1」を利用した,オンライントランザクション処理(OLTP)のシステム構成が利用できます。
さらに,画面・帳票の保守機能を出力するドキュメンテーション支援,環境ファイルのバックアップ・リストアなどのユティリティ機能,画面ハードコピー採取機能なども提供しています。
画面・帳票の機能については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編」,またはマニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 帳票編」を参照してください。また,C/Sシステム構成,OLTP構成,およびその他ユティリティ機能については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
(3) XMAP3/Enterprise Edition:画面・帳票/WS分散開発/メインフレーム連携機能
XMAP3/Enterprise Editionは,XMAP3/NETの機能に加えて,メインフレームとPCとを接続したシステム環境で,画面や帳票を作成したり,実行したりできます。この機能をメインフレーム連携機能といい,次のような環境を提供しています。
- メインフレームとPCを分散して画面・帳票を利用するアプリケーションの開発環境と実行環境を提供します。メインフレーム上でアプリケーションプログラムを実行させ,マッピング処理をPCに分散させる環境を提供します。
- PCをメインフレームの定義ツールとして利用するための環境を提供します。PCでメインフレーム用のパネル定義文を生成します。
- WS用の画面・帳票の開発環境を提供します。PCでWS用の論理マップや物理マップを生成します。
メインフレームとPCとで処理を分散させて実行または開発したい業務を対象にしています。
メインフレーム連携機能については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド」を参照してください。また,WS用のマップ生成については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
XMAP3/Webは,従来のC/Sシステムで利用していたクライアント側の画面をWebブラウザ上に表示したり,帳票を出力したりするための環境を提供します。XMAP3/Webが動作するユーザアプリケーションプログラムは,TP1/Webの環境下で動作します。また,XMAP3/Webで使用できるWebブラウザは,Internet Explorer 5.0以降となります。
クライアント側のメンテナンス作業を軽減させたい,XMAP3の画面をWebブラウザに表示させたい業務を対象にしています。
詳しくは,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3/Web」を参照してください。
(5) XMAP3/Web for Cosminexus:Cosminexus連携機能
XMAP3で開発した画面および帳票は,Cosminexusと連携したシステムでも使用できます。XMAP3/Web for Cosminexusでは,Cosminexusアプリケーションサーバと連携して,XMAP3で開発した画面をWebブラウザ上に表示したり,帳票を出力したりするための環境を提供します。クライアント側のメンテナンス作業を軽減させたい,XMAP3の画面をWebブラウザに表示させたい業務を対象にしています。
Cosminexus連携機能を使用する場合,サーバ側では,アプリケーションサーバにCosminexus Application Serverを,WebサーバにHitachi Web ServerまたはIISを使用します。また,クライアント側では,WebブラウザにInternet Explorer 5.5またはInternet Explorer 6.0を使用します。
詳しくは,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3/Web for Cosminexus」を参照してください。
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