画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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7.3.2 XMAP3で使用するプリンタのセットアップ

ここでは,帳票環境(プリンタ)に関する設定項目について説明します。

<この項の構成>
(1) 使用環境
(2) 「通常使うプリンタ」を自動的に割り当てる
(3) 仮想端末名
(4) サービス名
(5) プリンタデバイス名
(6) プリンタ名(ドライバ名)
(7) 印刷モード(PrintType=)
(8) PDFファイル格納フォルダ(サービス名.PCFPTH=)
(9) オプション

(1) 使用環境

使用環境のシステム構成を,「スタンドアロン」「C/S」から選択します。

(2) 「通常使うプリンタ」を自動的に割り当てる

チェックをオンにすると,「通常使うプリンタ」の自動的に割り当てる機能を使用できます。機能の詳細は,「7.3.5 「通常使うプリンタ」への割り当て機能」を参照してください。

このチェックをオンにした場合に,指定できる印刷モードを次に示します。

(3) 仮想端末名

使用環境で「スタンドアロン」を指定した場合,APで使用する仮想端末名を指定します。設定したプリンタ間で仮想端末名が重複しないように留意が必要です。仮想端末名の設定可能数は100台です。使用環境で「C/S」を指定した場合,この設定項目は表示されません。この設定内容は,仮想端末名ファイル(X3MWHOST)の該当項目に反映されます。

なお,OLTPサーバ構成では,仮想端末名の指定は無効になります。

(4) サービス名

XMAP3システムで使用するサービス名を指定します。なお,使用環境で「スタンドアロン」を指定した場合は,この内容が「プリンタデバイス名」としても扱われます。

使用環境で「スタンドアロン」を指定した場合,#PRTnn(nnは任意の数字)の形式で始まる名称を指定します。直接入力することもできますが,基本的にはコンボボックスから選択してください。設定したプリンタ間で仮想端末名が重複しないように留意が必要です。

使用環境で「C/S」を指定した場合は,次のようにサービス名を指定します。すでにアプリケーションサーバでC/Sセットアップを使ってC/Sシステム環境のセットアップをしていれば,現在設定しているクライアントPCに対してサーバ上で指定したサービス名を指定してください。また,C/Sシステム環境のセットアップをしていない場合は,ここで設定した内容を必ずサーバ側のC/Sセットアップで指定してください。

サービス名は,14文字以内の半角英数字で指定します。

この設定内容は,仮想端末名ファイル(X3MWHOST),サービス名ファイル(X3PHOST),および表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)の該当項目に反映されます。

(5) プリンタデバイス名

使用環境で「スタンドアロン」を指定した場合には,この項目は表示されません。

使用環境で「C/S」を指定した場合は,すでにアプリケーションサーバでC/Sセットアップを使ってC/Sシステム環境のセットアップをしていれば,現在設定しているクライアントPCに対してサーバ上で指定したプリンタデバイス名を指定してください。また,C/Sシステム環境のセットアップをしていない場合は,ここで設定した内容を必ずサーバ側のC/Sセットアップで指定してください。

プリンタデバイス名は,プリンタ間で名前が重複しないように留意が必要です。

この設定内容は,サービス名ファイル(X3PHOST),およびプリンタ構成ファイル(X3PPINF)の該当項目に反映されます。

なお,プリンタデバイス名に「PR1」を指定したときは,プリンタ名に対して,必ず,そのPCで設定している「通常使うプリンタ」を指定してください。

(6) プリンタ名(ドライバ名)

「プリンタの追加」ウィザードで作成したプリンタの名称がドロップダウンリストに表示されます。ここから,設定対象とするプリンタを選びます。なお,プリンタデバイス名にPR1を指定した場合は,そのPCのWindowsで設定した通常使うプリンタ(標準プリンタ)を選択してください。

この設定内容は,プリンタ構成ファイル(X3PPINF)の該当項目に反映されます。

(7) 印刷モードPrintType=

プリンタ出力時に適用する印刷モードを「印刷モード」のドロップダウンリストから選びます。印刷モードの種類を,次に示します。この設定内容は,プリンタ構成ファイル(X3PPINF)の該当項目に反映されます。

Windowsビットマップ形式のカラーグラフィックデータを印刷する場合には,印刷モードには「GDI:ページプリンタ」を選択することをお勧めします。また,ドローで定義した帳票の対象プリンタ種別(ページ,シリアルインパクト)と,印刷モードの対象プリンタ種別が異なる場合には,印字位置にズレが生じる場合があります。このような場合の印刷時の注意に関しては,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド 帳票編」を参照してください。

(8) PDFファイル格納フォルダ(サービス名.PCFPTH=)

サービスごとのPDFファイルの保存先を設定します。

(9) オプション

必要に応じて,次の印刷オプションを設定します。

(a) スプール書き出し単位PrintJob=

APから出力する印刷データをスプールに登録するタイミングを設定します。

この設定内容は,プリンタ構成ファイル(X3PPINF)の該当項目に反映されます。

(b) 用紙サイズIgnorePagesize=

帳票の用紙サイズを,ドローで定義でした用紙サイズに従うか,Windowsのプリンタ設定値とするかを設定します。

この設定内容は,プリンタ構成ファイル(X3PPINF)の該当項目に反映されます。

(c) 用紙の確認通知UsePrintManager=

拡張プリンタマネージャのスプールファイルのドキュメント名として,マップ名を登録するかどうかを設定します。拡張プリンタマネージャと連携する場合には,この設定で「物理マップ名で確認する(1)」を選択してください。詳細については,「5.6.1 日立拡張プリンタマネージャとの連携」を参照してください。

この設定内容は,プリンタ構成ファイル(X3PPINF)の該当項目に反映されます。

なお,OLTPサーバ構成では,印刷ドキュメント名は「OpenTP1」固定になります。

(d) 印刷中ダイアログを表示するUsePrintDialog=

APから印刷データがスプールに登録された時点でPCの画面上に印刷中であることを示すダイアログを表示するかどうかを設定します。表示する場合は,チェックボックスをオンにします。

この設定内容は,プリンタ構成ファイル(X3PPINF)の該当項目に反映されます。

なお,OLTPクライアント構成およびJP1/NBQSと連携して運用する場合は,印刷中ダイアログの表示ができませんので,チェックをオフにしてください。

次に,[印刷中]ダイアログに表示される内容と表示に関する注意について説明します。

[印刷中]ダイアログに表示される内容
[印刷中]ダイアログでは,プリンタ名,帳票名,ページ数が表示されます。プリンタ名には出力先のプリンタ名,帳票名には物理マップファイル名から拡張子(.PMP)を除いた名称,ページ数には印刷中の帳票のトータル枚数が表示されます。なお,WSサーバホストとPCのC/Sシステム構成の場合,WS側の機能である論理ハードコピーを実行すると,帳票名は「HardCopy」となります。

[印刷中]ダイアログの表示に関する注意
  • [印刷中]ダイアログは,APが日立COBOLの場合は,APが終了またはDISABLE文が発行されるまで,表示されます。
  • Windows 98,Windows Me,Windows 2000,Windows XP,Windows Server 2003,またはWindows Server 2003 x64を使用する場合は,OSの仕様によって印刷中ダイアログが最前面に表示されない場合があります。ただし,印刷中ダイアログ表示中には,タスクバーに印刷中ダイアログが表示中であることを示すボタンが表示されますので,そのボタンをクリックすることで,印刷中ダイアログを最前面に表示できます。
  • 印刷中ダイアログを表示する設定をした複数の印刷サービスが,同時に起動すると,それぞれの[印刷中]ダイアログが,重なって表示されますので,その場合は,タスクバーのボタンで,切り替えて表示してください。
  • XMAP3のスタンドアロン構成で,長時間,印刷ダイアログを表示するAPを実行すると,システムリソースが減少する場合がありますので,ご注意ください。
(e) 高度な設定

[プリンタ]タブの[高度な設定]ボタンをクリックすると,[高度な設定:プリンタ]ダイアログが表示されます。

[図データ]