画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
5.6.1 日立拡張プリンタマネージャとの連携
(1) セットアップ
拡張プリンタマネージャ経由で印刷する場合は,表示・印刷セットアップの印刷モードでPDLスルー(GDI以外)を指定します。このときの印刷ジョブ名称は次の名称になります。
- <印刷ジョブ名称> XMAP3△△△FNAM-物理マップ名※
- △△△:スペース(空白)
- 注
- APから印刷ドキュメント名が指定されている場合,印刷ジョブ名称は「印刷ドキュメント名△△△FNAM-物理マップ名」となります。
- 注※
- 6文字のマップ名を7文字で指定した場合には,先頭6文字が有効になります。
XMAP3での設定手順を,次に説明します。
- 表示・印刷セットアップを起動して[プリンタ]タブを表示します。
- 「使用環境」に「スタンドアロン」を選択します。
- 「仮想端末名」に任意の仮想端末名を指定します。通常は「PRT001」を指定します。
- 「サービス名」に任意のサービス名を指定します。通常は「#PRT1」を指定します。
- 「プリンタ名(ドライバ名)」に帳票を出力したいプリンタを指定します。このリストには,Windowsで設定したプリンタだけが表示されます。指定したいプリンタが候補に現れない場合は,いったんセットアップを中止してWindows上でプリンタの設定を追加してください。
- 「印刷モード」で使用するプリンタに適した印刷モードを指定します。プリンタが準拠しているページ記述言語(PDL)に従い,GDI以外の印刷モードを選択してください。
- オプションの「用紙の確認通知」で「物理マップ名で確認する」を選択します。なお,「スプール書き出し単位」では「アプリケーション毎」を選択することをお勧めします。詳細については,「(3) 日立拡張プリンタマネージャとの連携時の注意事項」を参照してください。
- [プリンタ]タブの[追加]ボタンをクリックし,上記の設定を確定します。
- [表示・印刷セットアップ]ダイアログの[OK]ボタンをクリックすると,表示・印刷セットアップが終了し,設定内容がファイルに登録されます。
なお,[プリンタ]タブで[追加]ボタンをクリックしないで,[表示・印刷セットアップ]ダイアログの[OK]ボタンをクリックして終了すると,設定内容はファイルに登録されないので注意してください。また,実際のファイルの内容は,[表示・印刷セットアップ]ダイアログで[OK]ボタンをクリックして登録するまでは変更されません。設定を取りやめるときは[キャンセル]ボタンをクリックして終了してください。
(2) ソフトウェア構成
日立拡張プリンタマネージャと連携する場合のソフトウェア構成を次に示します。
使用するソフトウェア |
PP名称 |
XMAP3 |
XMAP3/REPORT3(-RTS),XMAP3/NET(-RTS)
またはXMAP3/Enterprise Edition(-RTS) |
プリントマネージャ |
日立拡張プリンタマネージャ |
コンパイラ※1 |
日立COBOL(-RTS),VC++,VC++.NET,またはVB |
DB※2 |
HiRDB※3またはISAM※4 |
- 注1
- -RTSは,Run Time Systemを示します。
- 注2
- 使用できるプリンタは,ESC/PまたはLIPS準拠プリンタです。ただし,LIPSの場合,LIPSII+の機能範囲で印刷するオプションは使用できません。また,使用するプリンタドライバは,各プリンタが推奨するプリンタドライバを使用します。
- 注※1
- 使用するコンパイラが必要になります。
- 注※2
- DB連携しない業務では,DBに関するソフトウェアは不要です。
- 注※3
- HiRDBのほかに,SQL ServerやORACLEなども使用できます。
- 注※4
- ISAMは,日立COBOLに標準添付されています。
(3) 日立拡張プリンタマネージャとの連携時の注意事項
XMAP3と日立拡張プリンタマネージャとを連携して実行環境を運用する場合の注意事項について説明します。
- XMAP3では,プリンタスプール登録される印刷ドキュメント名に物理マップ名※を付加することによって,印刷する帳票種別が変わったことを通知する設定ができます。この設定を利用することで,日立拡張プリンタマネージャの機能を使用した用紙確認や用紙交換の通知ができます。
- 注※
- 書式オーバレイの場合,書式イメージファイル名となります。
- 《設定方法》
- 表示・印刷セットアップ機能の[プリンタ]タブに次の設定をしてください。
- オプション「用紙の確認通知」:物理マップ名で確認する
- 日立拡張プリンタマネージャを使った設定で印刷すると,プリンタスプール上には,ページ単位に登録(キューイング)されます。この場合,大量のページを印刷するときにはスプール上にキューが登録されます。XMAP3では,キューイングする単位を,複数ページを1ファイルにまとめて一度に登録する設定ができます。この設定を利用することで大量の登録を緩和できます。
- 《設定方法》
- 表示・印刷セットアップ機能の[プリンタ]タブに次の設定をしてください。
- オプション「スプール書き出し単位」:アプリケーション毎
- ただし,AP実行中に明示的にXMAP3のクローズを発行すると一度に登録できないので,注意してください。
- 拡張プリンタマネージャのページリカバリを使用するときは,次のことに注意してください。
- 《ドローでシリアルプリンタ用の帳票定義をする時の注意事項》
- 連続紙の場合は印刷前改ページは指定しないでください。
- カット紙の場合は排出先に「排出なし」は指定しないでください。
- レイアウト領域の最下段に矩形を配置しないでください。
- 《プレプリント帳票印刷の注意事項》
- 表示・印刷セットアップ機能の[プリンタ]タブのオプション「スプール書き出し単位」は,「ページ毎」を指定してください。
- 《拡張プリンタマネージャ設定時の注意事項》
- シリアルプリンタに出力する場合,拡張プリンタマネージャのセットアップで「自動改ページ出力機能」を選択しないでください。
- 日立拡張プリンタマネージャ経由で印刷する場合に利用できるプリンタは,ESC/PまたはLIPS準拠プリンタだけです。また,表示・印刷セットアップ機能の印刷モードでは,GDI,日立FAXC/SPOOL出力,およびPDFファイル出力は使用できません。このとき,使用するプリンタのプロパティ中のスプール形式(プリントプロセッサ)は,必ず「RAW」にしてください。
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