画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
5.3.10 1台のマシン上にXMAP3サーバを複数起動するC/Sシステム構成の設定例
次に示すファイルの設定が必要になります。また,設定するファイル間で名称を合わせるなどの注意も必要です。ここでは,システム構成に沿った設定例を示します。ファイル間の関係を確認してください。
(a) サーバ側の設定
(b) クライアント側の設定
- TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,サーバ側で設定した値と同じポート番号を設定します。
- TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
コントロールパネルの「ネットワーク」を開き,「TCP/IPプロトコル」および「DNS」で設定してください。また,WindowsのHOSTSファイルに必要なホスト名とIPアドレスの設定も必要になります。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されますので使い分けてください。
- クライアント起動時の引数
「XMAP3クライアント」を起動する際に,次の引数を指定してください。
- xpwサーバに接続する場合
xmap3clt.exeまたはxmap3clt.exe /srv xpw
- xpw2サーバに接続する場合
xmap3clt.exe /srv xpw2
(2) ソフトウェア構成
1台のサーバマシン上にXMAP3サーバを複数起動する場合のC/Sシステムのソフトウェア構成を次に示します。
サーバ
/クライアント |
使用するソフトウェア |
XMAP3 |
コンパイラ※1 |
DB※2 |
サーバ |
XMAP3/NET(-RTS)
またはXMAP3/Enterprise Edition(-RTS) |
日立COBOL(-RTS),
VC++,VC++.NET,またはVB |
HiRDB※3またはISAM※4 |
クライアント |
XMAP3/NET(-RTS)
またはXMAP3/Enterprise Edition(-RTS) |
- |
- |
- (凡例)
- -:なし。
- 注
- -RTSは,Run Time Systemを示します。
- 注※1
- 使用するコンパイラが必要になります。
- 注※2
- DB連携しない業務では,DBに関するソフトウェアは不要です。
- 注※3
- HiRDBのほかに,SQL ServerやORACLEなども使用できます。
- 注※4
- ISAMは,日立COBOLに標準添付されています。
(3) XMAP3システムを起動する手順
- 1台のサーバマシン上でXMAP3サーバを複数起動する場合,サーバマシン側でWindowsサービスを起動します。詳細については,「9.3.6 Windowsのサービスとして運用する場合のOS設定」を参照してください。
- クライアント側で,「XMAP3クライアント」アイコンを選び,XMAP3クライアントを起動します。
- XMAP3クライアントによって,そのクライアントに定義された表示サービスが自動的に起動されます。
- 起動された表示サービスに対応するAPがサーバ側で起動されます。
- 注
- XMAP3サーバの複数起動は,Windowsサービスから起動することを前提としています。スタートメニューやアイコンからXMAP3サーバを起動する場合,XMAP3サーバを複数起動することはできません。
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