画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
2.3 ターミナルサービスを利用した運用
ターミナルサービス構成のすべてのクライアントで,ドローを使って画面・帳票を開発できます。また,ターミナルサービス構成のすべてのクライアントで,ターミナルサービスサーバに接続し,XMAP3を使用したAPの実行環境(スタンドアロン構成)を扱うことができます。
ターミナルサービスを利用した環境では,複数のユーザが同時にプログラムや開発資源を共用できます。このため,次に説明する事項について注意してください。
- 開発対象のシステムで一意に決定しなければならない設定情報(ドローセットアップや,表示・印刷セットアップの設定など)は,特定の運用管理者が設定,管理および運用してください。ユーザごとに環境の設定を変更しないように注意する必要があります。
- 作成する定義ファイルなどの競合に注意しながら開発してください。
ターミナルサービスを利用した開発環境の詳細については「3.5 ターミナルサービス構成の開発環境の設定」を,実行環境の詳細については「5.4 ターミナルサービス構成の実行環境の設定手順」参照してください。
(2) Windows XPの共有環境との比較
XMAP3では,Windows XPの共有環境(ユーザの簡易切り替え機能,およびリモートデスクトップ機能)に対応しています。
- Windows XPの共有環境を利用する場合は,ターミナルサービス構成で運用する場合と同様に,スタンドアロン構成の実行形態にだけ適用できます。
- Windows XPの共有環境の機能は,ターミナルサービスの機能と類似していますが,接続できるユーザが1ユーザに限定されるなど,運用面で相違があります。Windows XPのリモートデスクトップ機能を利用する場合は,次の事項に注意してください。
- リモートデスクトップ機能を利用する場合,同時に複数のユーザで利用することはできません。
- リモートデスクトップ機能で,同じユーザが別のセッションからデスクトップを同時に利用しようとすると,前のセッションで利用しているデスクトップは強制終了されます。なお,前のセッションのデスクトップ状態(プログラム起動状態など)は,あとのセッションに引き継がれます。
- リモートデスクトップ機能で,別のユーザがデスクトップを同時に利用した場合,前のユーザが利用しているデスクトップは強制終了されます。この場合,前のユーザで利用していたデスクトップ状態は,あとのユーザには引き継がれません。起動していたプログラムは強制終了となるので,利用プログラム環境で問題が発生することがあります。
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