2.2.4 インポートで変換されない機能の対応
パネル定義文には,インポートではそのまま変換されない機能があります。そのため,パネル定義文を修正したり,インポート前にドローセットアップで項目の制御情報や論理マップ属性の内容を設定したりします。また,インポート後に,変換できなかった機能をドローで定義し直す必要がある場合もあります。
(1) パネル定義文の指定とユーザの対応
インポートでは変換できない定義,およびそのままの形では変換されない定義と,その場合のユーザの対応を次の表に示します。
変換できる範囲については,「付録B.1 パネル定義文のインポートで変換できる機能範囲」を参照してください。
項番 |
種別 |
パネル定義文の指定 |
ユーザの対応 |
---|---|---|---|
1 |
共通 |
COBOL/C以外の言語で使用するパネル定義文 |
パネル定義文修正 |
16進数による指定 |
パネル定義文修正 およびドロー |
||
項目属性(DFC)16進数による直接指定 (ATTRオペランド) |
ドロー |
||
フィールド制御の項目属性(DFC)16進数指定(CTLFLD文のTYPE=(ATTR,X)) |
ドロー |
||
論理項目の展開順序 |
ドロー |
||
マップ名がない論理項目 |
ドローおよび ドローセットアップ |
||
従論理項目の繰り返しとピクチャ文字 |
ドロー |
||
フレームに重なるオブジェクト |
ドロー |
||
省略時仮定値の漢字定数 |
ドロー |
||
物理定義に対応しない論理定義 |
APの見直し |
||
2 |
画面 |
ページング(複数のLOGSEG文,PHSEG文) |
パネル定義文修正 |
論理マップ属性(LOGSEG文のREDEF以外のオペランド,PHSEG文のNULLオペランド,およびCTLFLD文) |
ドローセットアップ |
||
CTLFLD文によるカーソル指定 |
ドローセットアップ |
||
表示属性の動的変更 (MODCTLオペランドおよびMODATTRオペランド) |
ドローセットアップ |
||
イベント通知コード (PHSEG文のINCオペランド) |
ドローセットアップ |
||
隠しフィールド(LOGFLD文のPOSオペランドにDUMMYを指定) |
ドロー |
||
3 |
帳票 |
PHSEG文でCSCFオペランドを指定していない帳票 |
ドロー |
論理マップ属性(LOGSEG文のREDEF以外のオペランド,およびCTLFLD文) |
ドローセットアップ |
||
CTLFLD文によるコピー枚数の動的変更のデータ名 |
ドローセットアップ |
||
ページプリンタ帳票のけい線のDFC |
パネル定義文修正 またはドロー |
(2) インポートの前に修正や設定が必要な情報
インポートの前に修正や設定が必要な情報を次に示します。
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変換できるデバイスでサポートしていない定義文・オペランドは,エラーとなる場合があるので,修正してください。
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IFITなどでメインフレームから転送する場合,漢字のある行が短くなります。73カラム以内に行番号が入ります。インポートの変換オプションを設定するか,または転送したパネル定義文ファイルを修正してください。
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データ名は変換できません。あらかじめ,COBOLで使用できるデータ名にしてください。
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次の情報は変換されません。インポートの前に,Windows側のドローセットアップで設定しておいてください。
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記号パラメタ定義(MODCTL,MODATTR)
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制御項目の長さ(CTLFLD文のLNG)
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INC定数(PHSEG文のINC)
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動的変更(ATTR,MODATTR)については,動的変更の有無だけを変換します。個々の動的変更属性については,Windows側のドローセットアップで設定しておいてください。
(3) インポート後に修正が必要な情報
インポート後に修正が必要な情報を次に示します。
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次の情報は変換されません。ドローで定義し直してください。
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メインフレームで作成したパネル定義文(CUI画面)の,隠しフィールド(VARFLDのPOS=DUMMY)
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従論理項目のピクチャ文字列
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メインフレームで作成したパネル定義文のデバイスでは,インポートの変換オプションを利用して,論理項目の順序で展開しますが,ドローの[属性]メニューの[データ名]で編集できる範囲となります。変換オプションの対象ではないデバイスおよび変換オプションを指定しない場合は,配置されている位置の順序(左上から右下へ)で展開されます。論理項目の展開順序を修正する場合は,ドローの[属性]メニューの[データ名]を選択して変更してください。
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論理項目の長さが物理長より長い場合は物理長に変換されます。このとき,従論理項目が切り捨てられることがあります。インポート後に定義し直してください。
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インポートによって重なりが発生した場合,けい線とフィールドのどちらかが削除されます。
XMAP3の網掛け帳票はけい線DFC占有です。DEV=2311およびDEV=2312のけい線DFC非占有(PHESG文のCTRL=FULL指定)帳票をインポートすると,フィールドとけい線の重なりが発生することがあります。
また,インポートすると,横けい線,ボックスけい線,網掛けなどの横の終了位置が1増えるため,重なりが発生することがあります。