画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


19.12.2 メッセージの一覧

XMAP3サーバで標準出力およびsyslogファイルに出力されるメッセージを次に示します。なお,接続管理テーブル数が1,025個を超えた場合は,syslogファイルだけに出力されます。

表19‒21 XMAP3サーバの出力メッセージ

項番

出力メッセージ

メッセージの意味と対処方法

1

KBXP53600-I xpwdaemon start up :xpwdaemonの起動コマンドライン

XMAP3サーバを起動しました。

2

KBXP53700-I xpwdaemon stop シグナル名(コード) :xpwdaemonの起動コマンドライン

XMAP3サーバを停止しました。

「シグナル名(コード)」には受信したシグナルを表示します。

3

KBXP53800-I xpwdaemon:Cleared service information by XMAP3 server management command (表示・印刷サービス名) (SERVICESファイルのサービス名)

サーバ管理コマンドによって表示・印刷サービス情報がクリアされました。

4

KBXP5????-? xpwdaemon:cannot get hostname

自ホスト名の取得に失敗しました。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

/etc/hostsに正しいホスト名とホストアドレスを設定してください。

5

KBXP5????-? xpwdaemon:cannot open /etc/opt/HIXMAP/XPWhosts

サービス名ファイルのオープンに失敗しました。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

サービス名ファイルがあることを確認し,モードを読み込み可にしてください。

6

KBXP5????-? xpwdaemon:data too long

サービス名ファイル,または表示・印刷環境ファイルの1行のデータが511文字を超えています。

(S)

該当するサーバを起動しません。

(U)

1行のデータを511文字以内に修正してください。

7

KBXP5????-? xpwdaemon:/etc/opt/HIXMAP/XPWhosts is empty

サービス名ファイルに有効行(コメント行や空白行などを除く)がありません。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

サービス名ファイルを正しく設定してください。

8

KBXP5????-? xpwdaemon:cannot open socket(タイプ)

ソケットのオープンに失敗しました。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

/etc/servicesのXMAP3 Server Runtimeに対応するポート番号に,ほかのサービスと重複しない番号を設定してください。

9

KBXP5????-? xpwdaemon:cannot allocate memory

メモリの確保に失敗しました。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

XMAP3サーバを起動するために十分なメモリを用意してください。

10

KBXP5????-? xpwdaemon:already started

XMAP3サーバを重複して起動しようとしました。

(S)

重複したXMAP3サーバを終了します。

(U)

XMAP3サーバをすでに起動していないかどうか確認してください。すでに起動されているXMAP3サーバがなければ,/etc/servicesのXMAP3サーバに対応するポート番号にほかのサービスと重複しない番号に変更してください。

11

KBXP5????-? xpwdaemon:cannot fork process

プロセスの生成に失敗しました。

(S)

指定の印刷サービス,またはサービス名ファイルに指定したAPを起動しません。

(U)

XMAP3サーバをいったん終了してから,XMAP3サーバを再起動してください。

12

KBXP5????-? xpwdaemon:cannot execute server

印刷サービスの実行に失敗しました。

(S)

指定の印刷サービスを起動しません。

(U)

サービス名ファイルに指定したプリンタデバイスが正しいか確認してください。また,プリンタが正しい場合には,XMAP3 Server Runtimeを正しくインストールしているか確認してから,XMAP3サーバを再起動してください。

13

KBXP5????-? xpwdaemon:internal error

XMAP3サーバの内部処理でロジック不正が発生しました。

(S)

XMAP3を終了します。

(U)

XMAP3を再起動してください。

14

KBXP5????-? xpwdaemon:cannot find HOSTNAME's service

起動対象のサービスがありません。

(S)

サービスを起動しません。

(U)

自ホストで使用する印刷サービスがあれば,サービス名ファイルに起動するサービスを記述してください。

15

KBXP5????-? xpwdaemon:connection クライアントホスト名 timed out

クライアントとのコネクションがタイムアウトしました。

(S)

コネクションを切断します。

(U)

通信環境を見直してください。

16

KBXP5????-? xpwdaemon:xpw is not defined(/etc/services)

ポート番号が定義されていません。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

/etc/servicesに,使用するポートを定義してください。

17

KBXP5????-? xpwdaemon:Requested service(サービス名) is already used.(XXXXXXXXYYYYYYYY

割り当てが要求された表示・印刷サービスは,ほかのクライアントで使用中です。

  • XXXXXXXX:すでに接続中のIPアドレス

  • YYYYYYYY:新しく接続しようとしたIPアドレス

IPアドレスは16進数で出力されます。2文字(XXまたはYY)ごとに10進数に置き換えてください。

(S)

割り当て要求を拒否します。

(U)

特定のクライアントだけでそのサービスを使用するようにしてください。

または,クライアントマシンの強制的なシャットダウンや,ネットワークの一時的な停止などによって,前回接続したサービスの情報がXMAP3サーバに残っていることが考えられます。その場合は次のどちらかの方法で,XMAP3サーバ上に残っているサービスの情報をクリアしてください。

  • XMAP3サーバ(xpwdaemon)を再起動する。

  • メッセージに出力された接続中のIPアドレスからマシンを特定する。次に,そのマシンからエラーとなっているサービス名を指定してXMAP3クライアントを起動し,すぐにXMAP3クライアントを停止させる。

18

KBXP5????-? xpwdaemon:must be exec with -s option.(XMAP3 Server)

-sオプションが指定されないでxpwdaemonが起動されました。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

-sオプションを指定して,XMAP3サーバを起動してください。

19

KBXP5????-? xpwdaemon:cannot find(仮想ホスト名)

起動時に指定した仮想ホスト名が,/etc/hostsファイルに定義されていません。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

/etc/hostsに正しい仮想ホスト名が定義されているかどうか確認してください。

20

KBXP51000-E xpwdaemon:

The socket generation for UDP failed

UDP用のソケット生成に失敗しました。次の原因が考えられます。

  • システムコール(gethostbyname())でエラーが発生した。

  • システムコール(getservbyname())でエラーが発生した(/etc/servicesファイルにポート番号が指定されていない)。

    この場合,次のメッセージも一緒に出力される。

    「KBXP57000-E xpwdaemon:サービス名 is not defined(/etc/services)」

  • システムコール(socket())でエラーが発生した。

    この場合,次のメッセージも一緒に出力される。「KBXP55100-E xpwdaemon:cannot open socket(SOCK_DGRAM)」

  • XMAP3サーバが重複起動されている。または,ほかで使用されているポート番号を指定している。

    この場合,次のメッセージも一緒に出力される。

    「KBXP57100-E xpwdaemon:already started」

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

次の処理のうち,どれかを行ってください。

  • ホスト名の設定を見直し,XMAP3サーバを再起動する。

  • serviceファイルにポート番号を設定し,XMAP3サーバを再起動する。

  • IPアドレスの設定を見直し,XMAP3サーバを再起動する。

  • XMAP3サーバが起動されているかを確認する。

    XMAP3サーバが起動されている場合は,XMAP3サーバを終了,再起動する。

    XMAP3サーバが起動されていない場合は,/etc/servicesファイルで設定したポート番号が重複していないかどうかを確認し,XMAP3サーバを再起動する。

21

KBXP51700-E xpwdaemon:

The socket generation for TCP failed

TCP用のソケット生成に失敗しました。次の原因が考えられます。

  • システムコール(gethostbyname())でエラーが発生した。

  • システムコール(getservbyname())でエラーが発生した(/etc/servicesファイルにポート番号が指定されていない)。

    この場合,次のメッセージも一緒に出力される。

    「KBXP57000-E xpwdaemon:サービス名 is not defined(/etc/services)」

  • システムコール(socket())でエラーが発生した。

    この場合,次のメッセージも一緒に出力される。

    「KBXP55300-E xpwdaemon:cannot open socket(SOCK_STREAM)」

  • ほかで使用されているポート番号を指定している場合には,次のメッセージも一緒に出力される。

    「KBXP57300-E xpwdaemon:already started」

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

次の処理のうち,どれかを行ってください。

  • ホスト名の設定を見直し,XMAP3サーバを再起動する。

  • serviceファイルにポート番号を設定し,XMAP3サーバを再起動する。

  • IPアドレスの設定を見直し,XMAP3サーバを再起動する。

  • /etc/servicesファイルで設定したポート番号が重複していないかどうかを確認し,XMAP3サーバを再起動する。

22

KBXP51800-E xpwdaemon:

The return value of a listen() function is less than zero

listen()関数の戻り値が0未満です。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

通信情報の設定を見直し,XMAP3サーバを再起動してください。

23

KBXP51900-E xpwdaemon:

Reading of a service name file (XPWhosts) failed

サービス名ファイル(XPWhosts)の読み込みに失敗しました。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

ファイルが壊れていないかを確認し,XMAP3サーバを再起動します。

24

KBXP52000-E xpwdaemon:

Reading of display / printing environmental file (XPWconfig) failed

表示・印刷環境ファイル(XPWconfig)の読み込みに失敗しました。

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

ファイルが壊れていないかを確認し,XMAP3サーバを再起動します。

25

KBXP52500-E xpwdaemon:

The reading function of printer device information failed

プリンタデバイス情報読み込み関数が失敗しました。この場合,次のメッセージも一緒に出力されます。

「KBXP57600-E xpwdaemon:cannot allocate memory」

(S)

XMAP3サーバを終了します。

(U)

メモリが十分確保されていることを確認し,XMAP3サーバを再起動します。

26

KBXP52900-E xpwdaemon:

The length of the host name specified by -vh exceed 127 bytes(hostname)

-vhで指定されたホスト名の長さが127バイトを超えました。

(S)

XMAP3サーバが終了します。

(U)

-vhで指定したホスト名の長さを127バイト以内にし,XMAP3サーバを再起動します。

27

KBXP53300-E xpwdaemon:

Environment variable XMAPserv_VirtualHost has no value

環境変数XMAPserv_VirtualHostが設定できませんでした。

(S)

XMAP3サーバが終了します。

(U)

ほかの環境変数が設定できるかを確認し,設定できたら,XMAP3サーバを再起動します。

28

KBXP53400-W xpwdaemon:

The connection managed table exceeded 1025

接続管理テーブル数が1,025を超えました。

(S)

処理を続行します。

(U)

少し時間を置いてから,通信の再接続を行ってください。

29

KBXP54200-W xpwdaemon:

The host name(ホスト名) information defined in the XX line of the service name file (サービス名ファイル) cannot be acquired.

サービス名ファイル(XPWhosts)のXX行目に定義されているホスト名の情報が取得できません。

XX:ホスト名の定義されている行数です。出力される行数は,有効行(コメント行や空白行などを除く)の行数を示します。

(S)

処理を続行します。

(U)

次の処理のうち,どれかを行ってください。

  • サービス名ファイル(XPWhosts)に設定されているホスト名を見直す。

  • 表示されたホスト名が,hostsファイルまたはDNSに設定されているか設定を見直す。

  • 環境変数XMAP3_CLTCNF_HOSTにOFFを設定する条件を確認し,条件を満たしている場合は環境変数XMAP3_CLTCNF_HOSTにOFFを設定する。

    環境変数XMAP3_CLTCNF_HOSTについては,「6.2.1(8) ローカルコンフィグを利用したときの遅延抑止オプションを設定」を参照してください。

(凡例)

(S):システムの障害処理

(U):ユーザの対応

メッセージテキストの「?」には,エラー種別・部位を示す数字および記号が入ります。