画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


6.2.9 XMAP3プリントサーバを利用するC/S構成の設定例

XMAP3プリントサーバを利用することで,ログインしてXMAP3を起動しなくてもXMAP3の帳票を印刷できる構成です。

XMAP3プリントサーバで,プリントサーバ起動ファイルを設定します。その後,XMAP3プリントサーバとして利用するプリントサーバマシン上で,XMAP3サーバをWindowsサービスで起動します。

C/S構成で,1台のXMAP3プリントサーバを利用する例で説明します。なお,XMAP3プリントサーバは複数台設定できます。

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 設定

XMAP3サーバ,XMAP3クライアント,およびXMAP3プリントサーバで必要な設定について,システム構成に沿った内容で説明します。

設定するファイル間で名称を合わせる必要があります。ファイル間の関係を確認してください。

(a) XMAP3サーバ側の設定

  • TCP/IPポート番号の設定

    WindowsのSERVICESファイルに,ポート番号を設定します。

    [図データ]

  • TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定

    HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。

    • XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名

    • XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名

    • XMAP3プリントサーバのIPアドレスとホスト名

    IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。

    [図データ]

  • XMAP3のC/Sシステム環境の環境設定ファイルの内容例

    サービス名ファイル(X3PHOST)の内容は次のとおりです。

    [図データ]

    仮想端末名ファイル(X3MWHOST)の仮想端末の設定内容は,次のとおりです。

    [図データ]

    上記,XMAP3のC/Sシステムと仮想端末の定義は,C/Sセットアップで定義します。上記ファイルを直接設定することもできますが,C/Sセットアップを使用することをお勧めします。

(b) クライアント側の設定

  • TCP/IPポート番号の設定

    WindowsのSERVICESファイルに,サーバ側で設定した値と同じポート番号を設定します。

    [図データ]

  • TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定

    HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。

    • XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名

    • XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名

    • XMAP3プリントサーバのIPアドレスとホスト名

    IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。

    [図データ]

(c) XMAP3プリントサーバ側の設定

  • TCP/IPポート番号の設定

    WindowsのSERVICESファイルに,サーバ側で設定した値と同じポート番号を設定します。

    [図データ]

  • TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定

    HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。

    • XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名

    • XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名

    • XMAP3プリントサーバのIPアドレスとホスト名

    IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。

    [図データ]

  • XMAP3の環境設定ファイルの内容例

    プリントサーバ起動ファイル(X3PPRSV)の内容は次のとおりです。

    [図データ]

    プリントサーバ起動ファイルはテキストエディタで定義します。C/Sセットアップは使用できません。

    テキストエディタでプリントサーバ起動ファイルを編集する場合,定義項目は項目ごとに行末で改行してください。

(2) ソフトウェア構成

XMAP3プリントサーバを利用する場合のC/Sシステムのソフトウェア構成を次に示します。

サーバ/クライアント/プリントサーバ

使用するソフトウェア

XMAP3

コンパイラ※1

DB※2

サーバ

XMAP3 Server Runtime

COBOL2002(Runtime)またはVisual C++

HiRDB※3

またはISAM※4

クライアント

XMAP3 Server RuntimeまたはXMAP3 Client Runtime

プリントサーバ

XMAP3 Server Runtime

(凡例)

−:なし。

注※1

使用するコンパイラが必要になります。

注※2

DB連携しない業務では,DBに関するソフトウェアは不要です。

注※3

HiRDBのほかに,SQL ServerやOracleなども使用できます。

注※4

ISAMのプログラムインタフェースは,COBOL2002に標準添付されています。

(3) XMAP3システムを起動する手順

  1. サーバ側で,「XMAP3サーバ」アイコンを選び,XMAP3サーバを起動します。

  2. XMAP3プリントサーバを利用する場合,プリントサーバマシン側でWindowsサービスを起動します。詳細については,「11.3.5 Windowsのサービスとして運用する場合のOS設定」を参照してください。

    なお,XMAP3プリントサーバが起動している場合,次のプロセスが起動しています。Windowsのタスクマネージャで確認してください。

    XMAP3CLT.EXE

  3. XMAP3プリントサーバによって,定義された印刷サービスが自動的に起動されます。

  4. クライアント側で,「XMAP3クライアント」アイコンを選び,XMAP3クライアントを起動します。

  5. XMAP3クライアントによって,そのクライアントに定義された表示サービスが自動的に起動されます。

  6. 起動された表示サービスに対応するAPがサーバ側で起動されます。

XMAP3プリントサーバは,Windowsサービスから起動することを前提としています。Windowsのプログラム一覧のメニューや,アイコンのクリックでXMAP3サーバを起動しても,XMAP3プリントサーバとして起動できません。