画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


11.3.5 Windowsのサービスとして運用する場合のOS設定

XMAP3サーバをWindowsサービスとして設定して運用できます。WindowsサービスとしてのXMAP3サーバは,サーバのWindowsデスクトップ上,またはリモートデスクトップサービスのサービスクライアント上で操作できます。

注意事項

APがサーバ上の画面に入出力をする場合や,ほかのアプリケーションとウィンドウメッセージなどを使用して情報をやり取りする場合は,「デスクトップとの対話をサービスに許可」にチェックを付けるか,XMAP3サーバをWindowsのサービスとして起動しないで,デスクトップ上から通常のアプリケーションとして起動してください。

注意事項

Windowsサービスとして動作するXMAP3サーバのユーザアカウントに,「システムアカウント」または「アカウント」を指定してください。インストール時には「システムアカウント」が設定されます。アカウントの設定は,XMAP3サーバが自動起動したAPに引き継がれます。

「システムアカウント」を指定した場合:

「デスクトップとの対話をサービスに許可」のチェックはオフにしてください。ただし,Windowsサービスで印刷サービスを起動するときは,[印刷中]ダイアログを表示するために,このチェックをオンにしてください。オフの場合,[印刷中]ダイアログは表示されません。また,スタンドアロン構成で,XPSプリンタに出力するときは,「デスクトップとの対話をサービスに許可」のチェックはオンにしてください。なお,オンにしても,[印刷中]ダイアログは表示されません。

「アカウント」を指定した場合:

ユーザ名を指定し,パスワードを入力します。

〈この項の構成〉

(1) Windowsサービスで外字を出力する場合の設定

WindowsサービスでXMAP3を実行すると,OSとサービスの実行アカウントおよびWindowsへのログイン状況によって外字の出力結果が異なります。

Windowsサービスで外字を出力するときの動作を変更する場合には,次の環境変数を設定して,XMAP3サーバを起動します。

環境変数名:XMAP3_ENABLEEUDC

環境変数に設定できる値は,「ON」または「OFF」です。それ以外の設定値や値を省略すると,「OFF」が仮定されて動作します。バージョン 05-04-/A 以降では「ON」が仮定されて動作します。

Windowsサービスの実行アカウント,実行時のWindowsへのログインの状態および環境変数の設定値に対応する外字の出力動作を次の表に示します。「OFF」の場合,印刷実行時に割り当てられる外字環境は,Windowsのシステム依存となるため,動作が異なることがあります。明示的に外字を出力させるときは,環境変数に「ON」を設定して運用することをおすすめします。

表11‒5 外字の出力動作

サービスアカウント

ログイン状態

環境変数 XMAP3_ENABLEEUDC

OFF

ON

システムアカウント

ログインなし

外字は出力されません

ユーザ共通外字が出力されます

ログインあり

外字は出力されません

ログインユーザの外字が出力されます

ユーザアカウント

ログインなし

外字は出力されません

ユーザアカウントの外字が出力されます

ログインあり

ログインユーザの外字が出力されます

ユーザアカウントの外字が出力されます

注※

ファイルEUDCに定義された共通の外字が出力されます。ユーザごとのフォントのリンクは適用されません。