画面入出力業務を例に,XMAP3 TP1/Web連携機能を利用したWebシステムの動作を次の図に示します。
図3-9 XMAP3 TP1/Web連携機能を利用したWebシステムの動作
![[図データ]](FIGURE/ZU03S090.GIF)
Webクライアントには,XMAP3 ActiveXコントロールを事前にインストールしておきます。Webクライアントへのインストールについては,「1.5.1(2)(a) Webクライアントへのインストール」を参照してください。
- Webブラウザから起動HTMLの読み込み
Webクライアント側でWebブラウザを起動し,起動HTMLのURLを入力してサーバ上にある起動HTMLを読み込みます。
- XMAP3 ActiveXコントロールからユーザプログラムの呼び出し
Webクライアント側にインストールされたXMAP3 ActiveXコントロールから,サーバ側のユーザプログラムを呼び出します。
- ユーザプログラムから画面・帳票出力データの送信
TP1/Web経由でWebクライアント側からの呼び出しを受信したユーザプログラムは,サービス提供プログラム(SPP)とやり取りして,初期表示する画面や帳票のデータを送信します。SPPを利用しない場合,ユーザプログラム内の処理によって画面・帳票のデータを送信します。
- 画面・帳票出力に必要な物理マップや環境設定ファイルのダウンロード
3.の出力データに関連して,出力に必要な物理マップや環境設定ファイルがWebクライアント側にダウンロードされます。環境設定ファイルとは,XMAP3の実行環境を定義した内容が格納されたファイルです。Webの実行に必要な環境設定ファイルについては,「15.1 サーバ側の環境設定」を参照してください。
必要なファイルのダウンロード後に,Webブラウザウィンドウ上に業務画面が表示,またはWebブラウザ経由で帳票が印刷されます。
- ユーザの操作に応じてユーザプログラムへデータの送信
ユーザの操作に応じて発生した,入力データや動作結果を表すエラーコードをユーザプログラムへ送信します。
- XMAP3 Web実行環境ライブラリによる受信データ解析
XMAP3 Web実行環境ライブラリを使用して,5.で送信されたデータを解析し,入力論理データ,およびエラーコードを取得します。
SPPを利用しない場合,9.の処理に遷移します。
- SPPへの入力論理データの送信
6.で取得した入力論理データをSPPへ渡します。
- 管理情報や出力論理データの送信
SPPでは,7.で取得した入力論理データを基に,次に遷移する画面や印刷する帳票などの管理情報や出力論理データをユーザプログラムへ渡します。
- 出力論理データや次処理のURLの送信
8.で渡された出力論理データを基に,XMAP3 ActiveXコントロールへデータを送信します。このデータは,XMAP3 Web実行環境ライブラリを使って作成するもので,出力論理データや次に処理するURLが含まれます。
SPPを利用しない場合は,6.で取得した入力論理データを基にXMAP3 Web実行環境ライブラリを使って作成したデータを送信します。
- 画面表示や帳票印刷に必要な物理マップや環境設定ファイルのダウンロード
9.で送信された出力論理データに関する物理マップやデータがWebクライアント側にダウンロードされます。
以降は業務を終了するまで,5.〜10.が繰り返されます。
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