17.4.4　MODIFY文

〈この項の構成〉

(1)　機能

レコード実現値を更新します。

MODIFY
     レコード名
     FROM :埋込み変数

MODIFY
    レコード名
    SET 構成要素名=更新値〔,構成要素名=更新値〕…

●レコード名

〜＜識別子＞((1〜30バイト))

レコード実現値を更新するレコード名を指定します。

注意事項

●FROM :埋込み変数

更新対象のレコードの更新値を指定します。

埋込み変数の宣言方法については，マニュアル「HiRDB 構造型データベース機能（UAP開発編）」の「UAPの作成」の「埋込み変数の宣言」を参照してください。

●SET 構成要素名=更新値〔,構成要素名=更新値〕…

構成要素名：〜＜識別子＞((1〜30バイト))

更新対象の構成要素名と更新値を指定します。

指定規則を次に示します。

データ種別1がUの構成要素名を指定してください。ただし，キー項目の構成要素は指定できません。
構成要素名は，更新する構成要素の個数分指定できます。
同じ構成要素名は指定できません。
構成要素名に英小文字を使用している場合は，構成要素名を引用符（"）で囲んでください。引用符で囲まないと，英小文字は英大文字と見なされます。
OCCURS句を指定して生成された構成要素名を使用する場合は引用符（"）で囲んでください。OCCURS句については，「11.7.1(4)(g)　OCCURS」を参照してください。
構成要素のデータ型に対応する更新値を指定してください。更新値の指定形式については，「17.2.2　DMLのデータ型」を参照してください。

更新対象のレコードを，次のどれかのDMLで位置づけておく必要があります。
- FIND文（位置決め目的にFOR UPDATEを指定する）
- FETCH文（位置決め目的にFOR UPDATEを指定する）
- STORE文
埋込み変数で指定したレコードデータのうち，ルートレコードのデータベースキーの構成要素，および一連番号として定義した構成要素の値は変更できません。変更していても変更後のキー値に対応するレコードではなく，位置づいているレコードが更新されます。
埋込み変数で指定したレコードデータのうち，ルートレコードのデータベースキーの構成要素，および一連番号の構成要素に対応するデータは無視されます。
埋込み変数で指定したレコードデータのうち，キー項目の構成要素は更新できません。データが変更されている場合はエラーとなります。

例1

ルートレコードRECAのレコード実現値の値を更新します。

MODIFY "RECA" FROM :WRECA

例2

DMLコマンドでルートレコードRECAのレコード実現値の値を更新します。

MODIFY "RECA" SET "USERDA0"=200