Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


6.8 HiRDB及びDatareplicatorの構成変更

HiRDB及びDatareplicatorの構成を変更する場合の手順について説明します。

Datareplicatorでは,次の表に示すシステムの構成変更をする場合に,Datareplicatorの初期化が必要です。初期化をしないと,Datareplicator内で保持している更新情報や構成情報と実体が一致しなくなり,ユーザが意図する反映ができなくなるおそれがあります。

Datareplicatorの初期化が必要な構成変更を次の表に示します。

表6‒14 初期化が必要な構成変更

項目

内容

記載個所

抽出側システムの構成変更

抽出側HiRDBのサーバ構成変更

抽出側HiRDBのシステム共通定義に指定するpdstartコマンドやpdunitコマンドの定義内容を変更する場合

6.8.2

抽出側HiRDBのシステムログの変更

  • システムログファイル数を変更する場合

  • システムログファイルを初期化する場合

  • HiRDBのpdlogchg -Rコマンドでシステムログの状態を強制的に変更する場合

連動対象表の定義変更

  • 連動対象表を追加(CREATE TABLE)する場合

  • 連動対象表を削除(DROP TABLE)する場合

  • 連動対象表を変更(ALTER TABLE)する場合

抽出側Datareplicatorの定義変更※1

  • 正常開始をして定義内容が有効になるオペランド以外※2を変更する場合

  • 二重化定義ファイルの定義内容を変更する場合

反映側システムの構成変更

連動対象表の定義変更

  • 連動対象表を追加(CREATE TABLE)する場合

  • 連動対象表を削除(DROP TABLE)する場合

  • 連動対象表を変更(ALTER TABLE)する場合

6.8.3

反映側Datareplicatorの定義変更

  • 正常開始をして定義内容が有効になるオペランド以外※2を変更する場合

  • 二重化定義ファイルの定義内容を変更する場合

反映先HiRDBのサーバ構成変更※3

反映先HiRDBのシステム共通定義に指定するpdstartオペランドやpdunitオペランドの定義内容を変更する場合

反映トランザクション同期機能を使用している場合の構成変更については,「6.8.4 反映トランザクション同期機能を使用している場合の構成変更」を参照してください。

注※1

hdemodqコマンドによって,抽出情報キューファイルの追加又は削除をする場合には,抽出側Datareplicator及び反映側Datareplicatorの初期化は必要ありません。

注※2

詳細なオペランドについては,「5. 定義」の各定義に記載されている「定義内容の変更」を参照してください。

注※3

反映定義の反映グループ定義で,キーレンジ単位分割方式,又はハッシュ分割方式の定義をしている場合に初期化が必要です。そのほかの場合は初期化する必要はありません。

なお,すべてのデータが連動し終わる前に初期化・反映側DBを再作成する必要がある場合は,「6.5.6(1) 反映側DBの再作成時の運用手順」を参照してください。

〈この節の構成〉