Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


6.8.4 反映トランザクション同期機能を使用している場合の構成変更

反映トランザクション同期機能を使用している場合の初期化手順について説明します。

手順の流れを次の図に示します。

図6‒27 反映トランザクション同期機能を使用している場合の構成変更の手順

[図データ]

手順6以降を実施するには,抽出側DB及び反映側DBを起動してください。

反映トランザクション同期機能を使用している場合の構成変更の手順を図に基づいて説明します。説明の番号は図中の番号に対応しています。

  1. 抽出側DBに対する更新業務を停止します。

  2. 同期イベントを実行します。

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    同期を取って反映を終了させるために,同期イベントを実行します。

    hdeevent -n イベントコード

    標準エラー出力にメッセージが出力されていないことを確認してください。

    注※

    必要に応じてオプションを付けてください。

  3. すべての更新情報が反映側DBに反映されているか確認します。

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    抽出側Datareplicatorのすべてのプロセスが稼働していることを確認します。

    停止しているプロセスがあれば,再起動します。

    hdestate

    表示結果の「Status」が次の状態になっていないことを確認してください※1

    • init

    • hold

    • not active

    • not active(error)

    2

    反映側Datareplicatorのすべてのプロセスが稼働していることを確認します。

    停止しているプロセスがあれば,再起動します。

    hdsstate

    表示結果の「PID」が-1になっていないことを確認してください※2

    3

    すべてのシステムログの内容をシステムログファイルに出力します。

    pdlogsync -d sys※3

    syslogファイル(Windowsの場合はイベントログ)にKFPS02183-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    4

    すべての更新情報が抽出されたか確認します。

    pdls -d rpl -j

    表示結果の内容を確認してください※4

    5

    すべての更新情報が送信されたか確認します。

    hdestate

    表示結果の「current used ratio」が0%になっていることを確認してください。又は,表示結果の「Queue write position」と「Queue read position」が同じ位置を示していることを確認してください。

    6

    すべての更新情報が反映されたか確認します。

    hdsstate

    表示結果の「current used ratio」が0%になっていることを確認してください。又は,表示結果の「Queue write position」と「Queue read position」が同じ位置を示していることを確認してください。

    注※1

    抽出対象外のBESについては,「Status」に「not active」と表示されます。

    注※2

    抽出システム定義のsendcontrolオペランドにsendmstを指定している場合は,<COMMUNICATION INFORMATION>の「PID:hdstcpmst」に-1が表示されることがあります。

    注※3

    HiRDB/パラレルサーバの場合は,-sオプションにサーバ名を指定してください。BESが複数ある場合は,抽出対象表が存在するすべてのBESについてコマンドを実行してください。

    注※4

    次の例を参考に,表示結果の(2)より(1)の方が大きいことを確認してください。

    [図データ]

  4. 抽出側Datareplicator及び反映側Datareplicatorを停止します。

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    抽出側Datareplicatorを停止します。

    hdestop

    2

    抽出側Datareplicatorの停止を確認します。

    hdestate

    標準エラー出力にKFRB04411-Eメッセージが出力されていることを確認してください。

    3

    反映側Datareplicatorを停止します。

    hdsstop

    4

    反映側Datareplicatorの停止を確認します。

    hdsstate

    標準エラー出力にKFRB04302-Eメッセージが出力されていることを確認してください。

    (凡例)

    −:特にありません。

  5. システムの構成を変更します。

  6. 抽出側Datareplicator及び反映側Datareplicatorを初期化します。

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    HiRDBとのデータ連携を中止します。

    pdrplstop -f

    標準出力にKFPS05141-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    2

    抽出側Datareplicatorを初期化します。

    hdestart -i

    (応答メッセージにYを入力します)

    msterrfile1又はmsterrfile2にKFRB00504-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    3

    抽出定義プリプロセスファイルを作成します。

    hdeprep -f 抽出定義ファイル

    標準出力にKFRB04500-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    4

    反映側Datareplicatorを初期化します。

    hdsstart -i -q

    標準出力(Windowsの場合はイベントビューア)にKFRB04216-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    注※

    必要に応じてオプションを付けてください。

  7. 抽出側Datareplicator及び反映側Datareplicatorを起動します。

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    反映側Datareplicatorを起動します。

    hdsstart

    errfile1又はerrfile2にKFRB00100-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    2

    抽出側Datareplicatorを起動します。

    hdestart

    msterrfile1又はmsterrfile2にKFRB00502-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    3

    HiRDBとのデータ連携を開始します。

    pdrplstart

    標準出力にKFPS05140-Iメッセージが出力されていることを確認してください。

    注※

    必要に応じてオプションを付けてください。

  8. 同期イベントを実行します。

    項番

    作業内容

    実行コマンド

    確認項目

    1

    反映側Datareplicatorの同期反映グループの全プロセスを稼働状態にするために,同期イベントを実行します。

    hdeevent -n イベントコード

    • 標準エラー出力にメッセージが出力されていないことを確認してください。

    • 反映側システムのエラー情報ファイルにKFRB03009-Iメッセージが出力され,「reason」が「SYNC EVENT」であることを確認してください。

    注※

    必要に応じてオプションを付けてください。