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HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


6.8.1 連動対象表の定義変更

表の変更内容とDatareplicator定義の修正内容を次の表に示します。なお,連動対象ではない表を変更する場合は,Datareplicatorの初期化,及び定義の修正は必要ありません。

表6‒15 Datareplicatorの初期化が必要となる表の変更内容と定義の修正内容

表の変更内容

抽出定義の修正内容

反映定義の修正内容

表を追加する※1

extract文を追加します。

load文を追加します。

表を削除する

extract文を削除します。

load文を削除します。

表を削除した後,再度同じ表を作成する(テーブルIDの変更)

非マッピングキーの列を連動対象に追加する

extract文の抽出する列の定義に"*"と指定している場合:

定義の修正は必要ありません。

extract文の抽出する列の定義に列名を指定している場合:

列名を追加します。

load文の反映対象とするフィールドの定義に"*"と指定している,又はload文を省略している場合:

定義の修正は必要ありません。

load文の抽出する列の定義にフィールド名称を指定している場合:

フィールド名称を追加します。

マッピングキーの列を連動対象に追加する

extract文の抽出する列の定義に"*"と指定している場合:

key句又はukey句に追加します。また,送信条件にする場合は,send文のwhere句に追加します。

extract文の抽出する列の定義に列名を指定している場合:

抽出する列の定義に列名を追加し,key句又はukey句にも追加します。また,送信条件にする場合は,send文のwhere句に追加します。

load文の反映対象とするフィールドの定義に"*"と指定している,又はload文を省略している場合:

定義の修正は必要ありません。

load文の抽出する列の定義にフィールド名称を指定している場合:

フィールド名称を追加します。

非マッピングキーの列を連動対象から削除する

extract文の抽出する列の定義に"*"と指定している場合:

定義の修正は必要ありません。

extract文の抽出する列の定義に列名を指定している場合:

列名を削除します。

load文の反映対象とするフィールドの定義に"*"と指定している,又はload文を省略している場合:

定義の修正は必要ありません。

load文の抽出する列の定義にフィールド名称を指定している場合:

フィールド名称を削除します。

マッピングキーの列を連動対象から削除する

extract文の抽出する列の定義に"*"と指定している場合:

key句又はukey句から列名を削除します。また,送信条件にしている場合は,send文のwhere句から削除します。

extract文の抽出する列の定義に列名を指定している場合:

抽出する列の定義から列名を削除し,key句又はukey句からも削除します。また,送信条件にしている場合は,send文のwhere句から削除します。

load文の反映対象とするフィールドの定義に"*"と指定している,又はload文を省略している場合:

定義の修正は必要ありません。

load文の抽出する列の定義にフィールド名称を指定している場合:

フィールド名称を削除します。

RDエリアを追加するまたは,RDエリアを移動する

【連動対象のBESが増減する場合】

抽出環境定義のdsidオペランドをBESの増減内容に合わせて修正してください。

[注意事項]

HiRDB稼働中に連動対象のBESが増えるようなRDエリアの移動を行わないでください。

移動した場合,該当するRDエリアに配置している表の更新情報は抽出しません。

【連動対象のBESに変更がない場合】

定義変更は不要です。

[注意事項]

HiRDB稼働中に連動対象のBESが増減しないRDエリアの移動を行う場合,Datareplicatorの初期化は不要となります※2

【連動対象のBESが増減する場合】

定義反映システム定義のdsidオペランドをBESの増減内容に合わせて修正してください。

更新情報を受信するデータ連動識別子に対する反映環境定義を作成します。

【連動対象のBESに変更がない場合】

定義変更は不要です。

連動対象ではない列を削除する

表名を変更する

extract文の表識別子を変更します。

load文の表識別子を変更します。

列名を変更する

extract文の抽出する列の定義に"*"と指定している場合:

定義の修正は必要ありません。

extract文の抽出する列の定義に列名を指定している場合:

列名を変更します。

列のデータ型(列属性)を変更する

送信条件にしている場合は,send文のwhere句の条件を変更します。

分割格納条件を変更する

(凡例)

−:定義を修正する必要はありません。

注※1

抽出対象表を追加する場合,抽出システム定義のextinfonumオペランドの指定値を見直してください。extinfonumオペランドに,extract文の数よりも少ない値を指定していると,hdeprepコマンドの実行時にエラーになります。

注※2

HiRDB稼働中に連動対象のBESが増減しないRDエリアの移動を行う場合,以下の手順でRDエリアを移動することでDatareplicatorの初期化は不要となります。

  1. 移動対象のRDエリアを閉塞する。

  2. hdeeventコマンドを実行する。指定するイベントコードは,以下のオペランドに指定している以外のコードを指定する。

    送信環境定義

    ・eventcntreset

    ・eventsync

    反映環境定義

    ・eventtrn

    ・eventtbl

    ・eventretrn

    ・eventretbl

    ・eventspd

    ・eventcntreset

  3. 手順2実行後,Datareplicatorのエラー情報ファイルにKFRB02036-Iが出力され,イベントが反映側に送信完了したことを確認する。

  4. RDエリアを移動する。

  5. 移動対象のRDエリアの閉塞を解除する。