Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


6.1.1 通常のデータ連動システムの運用手順

通常のデータ連動システムの運用手順を次の図に示します。

図6‒1 通常のデータ連動システムの運用手順

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) Datareplicatorの初期化(初めてデータ連動を開始する場合)

環境を構築した後に初めてデータ連動を開始する場合は,Datareplicatorを初期化します。詳細については,「6.2 環境構築時の初期化手順」を参照してください。

(2) 反映側システムの起動

反映側システムの起動手順を次に示します。

  1. 反映側DB(HiRDB又はXDM E2)を起動します。

  2. 反映側のデータ連動製品(Datareplicator又はXDM/DS)を起動します。

抽出側システムからのデータ送信時に,送信先の反映側システムが起動していない場合,抽出側システムは送信間隔ごとに反映側システムの起動を確認して,起動が確認できた時点から送信を開始します。このため,抽出側システムからデータを送信できないと,抽出側システムの資源(抽出情報キューファイルやシステムログファイル)が満杯になることがあります。システムを開始するときは,反映側システムが起動を完了してから,抽出側システムを起動することをお勧めします。

(3) 抽出側システムの起動

抽出側システムの起動手順を次に示します。

  1. 抽出側のデータ連動製品(Datareplicator又はXDM/DS)を起動します。

  2. 抽出側DB(HiRDB又はXDM E2)を起動します。

抽出側Datareplicatorは,抽出側HiRDBが稼働しているかどうかに関係なく起動できます。ただし,抽出側HiRDBの稼働中に抽出側Datareplicatorが稼働していないと,システムログファイルが満杯になって,抽出側DBが強制停止されたりデータ連動ができなくなったりすることがあります。

(4) データ連動処理の実行

反映側システムと抽出側システムが正常に起動すると,システム定義に指定したタイミングでデータ連動が開始されます。

Datareplicatorの抽出側システムでのデータ連動処理の運用については,「6.4.1 抽出処理の運用」を参照してください。また,反映側システムでのデータ連動処理の運用については,「6.7.1 反映処理の運用」を参照してください。

XDM/DSの抽出側システムと反映側システムでのデータ連動処理の運用については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 運用」を参照してください。

(5) 抽出側システムの終了

データ連動システムの業務を終了するときは,まず抽出側システムを終了します。抽出側システムは,次の順序で終了してください。

  1. 抽出側DB(HiRDB又はXDM E2)を終了します。

  2. 抽出側データ連動製品(Datareplicator又はXDM/DS)を終了します。

HiRDBの終了方法についてはマニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を,抽出側Datareplicatorの終了については「6.3 抽出側Datareplicatorの起動と終了」を参照してください。

XDM/DSの終了方法については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 運用」を参照してください。

(6) 反映側システムの終了

反映側システムを終了します。反映側システムは,次の順序で終了してください。

  1. 反映側データ連動製品(Datareplicator又はXDM/DS)を終了します。

  2. 反映側DB(HiRDB又はXDM E2)を終了します。

反映側Datareplicatorの終了方法については,「6.6 反映側Datareplicatorの起動と終了」を,HiRDBの終了方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。

XDM/DSの終了方法については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 運用」を参照してください。