Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


2.8.1 抽出側Datareplicatorの環境変数

抽出側Datareplicatorの環境変数の設定内容を次の表に示します。

表2‒19 抽出側Datareplicatorの環境変数の設定内容

環境変数

設定内容

PATH

次に示すパスを追加します。

  • 抽出側Datareplicatorのインストールディレクトリ\bin※1

  • %PDDIR%\bin※2

  • %PDDIR%client\utl※2

TZ

抽出側Datareplicatorのメッセージ出力時のタイムゾーンを指定します。HiRDBのシステム定義に指定した内容と合わせてください。

PDDIR※3※4

抽出側HiRDBの運用ディレクトリを指定します。

PDCONFPATH※3※4

抽出側HiRDBのシステム定義ファイルを格納するディレクトリを指定します。

PDNAMEPORT※3

抽出側HiRDBのポート番号を指定します。

PDHOST※3

抽出側HiRDBのホスト名を指定します。

PDUSER

抽出側HiRDBの接続ユーザを指定します。

HDEPATH

抽出側Datareplicatorの運用ディレクトリを指定します。このディレクトリ下に抽出側Datareplicatorの定義ファイル,ステータスファイル,エラー情報ファイルを作成します。さらに,このディレクトリは抽出側Datareplicatorのコアファイル(プロセス全体のダンプファイル)の出力先になります。

なお,Windowsの場合は運用ディレクトリ名に丸括弧を使用できます。

注意

  • 抽出側Datareplicatorと反映側Datareplicatorが同じマシン上にある場合には,環境変数HDEPATHとHDSPATHとで同じディレクトリを指定しないでください。

  • 抽出側HiRDBが複数のサーバマシンから構成されるパラレルサーバの場合,それぞれのサーバマシン上の抽出側Datareplicatorの運用ディレクトリを同一にしてください。

HDE_BIN_COL_MAXLEN

Datareplicator内部で扱うBLOB型の列の定義長を,実際の定義長よりも小さい値で指定します(単位:キロバイト)。定義長は2GB以上でも実際に扱うデータは小さいBLOB型の列の場合,表を再定義することなくデータ連動できるようになります。

注意

  • この環境変数に指定された値は,hdeprepコマンド実行時に有効になります。

  • 指定するBLOB型の列の定義長は,262,143KB以内にしてください。

  • この環境変数に指定された値は,抽出対象となるすべてのBLOB型の列に対して有効となります。

  • この環境変数に指定した定義長を超えるBLOB型の列が検出された場合の処理については,「6.4.3(4) 環境変数HDE_BIN_COL_MAXLENについての注意」を参照してください。

注※1

コマンドライブラリの名称として,インストール時に設定されます。詳細については,「2.6.4 インストール時に登録される内容」を参照してください。

注※2

抽出側HiRDBを標準セットアップしている場合は,インストール時に設定されます。抽出側HiRDBを識別子付きセットアップしている場合は,必ず設定してください。

注※3

抽出側HiRDBの環境変数です。HiRDBの設定内容については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

注※4

抽出側HiRDBがパラレルサーバで,さらにサーバマシンごとに異なる設定をしている場合には,抽出システム定義でサーバマシンごとに個別に定義できます。抽出システム定義での個別の定義を省略すると,そのサーバマシン下の抽出側Datareplicatorでは,抽出側Datareplicatorのコマンドを実行するユーザの環境に対して設定した環境変数の値に従います。