4.2.4 特定の列のデータの抽出
列を設定して,特定の列のデータを抽出します。このとき,列のデータをソートしたり,最大値や最小値のデータを抽出したりすることもできます。
- 〈この項の構成〉
(1) 抽出する列を設定する
列の設定は[列設定]ダイアログボックスを使います。
(a) [列設定]ダイアログボックス
[列設定]ダイアログボックスを表示するには,[DBPARTNER2]ウィンドウで表名を設定した後で,[列設定(U)...]ボタンをクリックします。
[列設定]ダイアログボックスを次に示します。
[列設定]ダイアログボックスの次に示すボタンを使って,抽出したい列を絞り込んでください。
ボタン |
機能 |
---|---|
[列一覧(C)] |
表に定義されている列名を[列一覧]に示します。 |
[表名非表示(I)] |
チェックすると,[列選択]リストの表名が非表示になります。 複数の表が選択されている場合にだけ,活性化されます。 |
[追加(A)] |
[選択列]リストに列を追加します。 |
[挿入(P)] |
[選択列]リストに列を挿入します。 |
[種別変更(F)] |
[ファイル種別]ダイアログボックスを表示します。 |
[削除(D)] |
[選択列]リストの不要な列を削除します。 |
[全列削除(E)] |
[選択列]リストのすべての列を削除します。 |
[ソート(S)...] |
列にソートを設定します。 |
[集合関数(B)...] |
列に集合関数を設定します。 |
[更新条件(U)...] |
[更新条件の列の設定]ダイアログボックスを表示します。 |
- 注
-
更新条件の列の設定については,「5.2.4 条件を設定して更新する行を決定する」を参照してください。
- [列一覧]
-
表中の列名が表示されます。
全表示を選択した場合は,すべての表の列名が表示されます。
選択した表のうち,一つの表の列だけを表示させる場合は,[表名]表示領域の[▼]をクリックして表示される表名の中から表を選択してください。
列名は,接続先定義ファイルに指定している数まで表示できます。詳細は,「2.4.3 パラメタを指定するときの規則」を参照してください。
- [表名(T)]
-
抽出する表の表名が表示されます。
複数表を選択した場合は,「全表示」と表示されます。
- [選択列]リスト
-
[列設定]ダイアログボックスで追加・選択した内容が表示されます。ソート,更新条件などの情報は列名の前に追加されます。書式を次に示します。
[ファイル種別情報],[更新条件情報],[ソート情報]¥t[列名]
[ファイル種別情報],[更新条件情報],[ソート情報]がない場合は,列名情報だけを表示します。
-
[ファイル種別情報]は,LONG VARBINARY属性の場合に,列に設定したファイル種別の情報を表示します。
-
[更新条件情報]には,設定した更新条件の設定情報が表示されます。更新条件が解除されると,「*」が表示されます。
-
[ソート情報]には,列に設定したソート設定の情報で「昇順n」又は「降順n」が表示されます。
-
[列名]には,選択した列名が表示されます。集合関数が設定されている場合には,「集合関数(列名)」の書式で表示されます。
-
- [選択列]テキスト
-
選択した列の数が表示されます。
[選択列]リストを確認後,[OK]ボタンをクリックして,[列設定]ダイアログボックスを閉じます。
(b) 列を追加する
列名の一覧から選択した列を,[選択列]リストの最後尾に追加します。
入力例
-
[列一覧(C)]ラジオボタンを選択します。
-
追加したい列の列名を選びます。
-
[追加(A)]ボタンをクリックします。
選択した列が追加されます。
(2) 列のデータをソートする
選択した列のデータをソートします。[ソート(S)...]ボタンをクリックして表示される[ソート設定]ダイアログボックスで,ソートやソート時の優先順位を設定します。ただし,ソートを設定できない列もあります。ソートを設定できない列については,「8. 列と条件を設定するときの規則」を参照してください。
(a) ソートを設定する
[ソート設定]ダイアログボックスで設定する内容について説明します。
-
ソートを設定する列名の選択
ソートを設定する列名を,列一覧から選択します。
-
ソート方法の設定
条件を設定するボタンでソートします。
-
[昇順(A)]:昇順でのソートを設定するボタンです。
-
[降順(D)]:降順でのソートを設定するボタンです。
-
設定した内容は,設定内容一覧に表示されます。
ソートの条件が複数ある場合,設定内容一覧の上位にある条件が優先順位の高い条件となります。優先順位は変更することもできます。詳細は,「(c) 優先順位を変更する」を参照してください。
入力例
-
[列設定]ダイアログボックスの[ソート(S)...]ボタンをクリックします。
[ソート設定]ダイアログボックスが表示されます。
-
ソートを設定する列名を選びます。
-
ソートの条件を設定するボタンをクリックします。
複数の条件を設定する場合,2.〜3.の操作を繰り返してください。
設定内容が[設定内容一覧]に表示されます。
-
[OK]ボタンをクリックします。
[列設定]ダイアログボックスにソートの条件が表示されます。条件の右に付けられた番号は,優先順位を示します(条件が一つの場合も表示されます)。
(3) 集合関数を設定する
集合関数を設定すると,列中のデータの最大値,最小値などを抽出できます。ただし,集合関数を設定した場合は,表データそのものは抽出できません。
集合関数は,[集合関数設定]ダイアログボックスを使って設定します。ただし,集合関数が設定できない列もあります。詳細は,「8. 列と条件を設定するときの規則」を参照してください。
(a) 選択した列に集合関数を設定する
[列設定]ダイアログボックスで抽出する列を設定して,[集合関数設定]ダイアログボックスを開くと,初めはすべての列にグループ分けが設定されています。その中から,集合関数を設定する列名を選んでから,集合関数のボタンをクリックすると,その列に集合関数が設定されます。
設定した列名と集合関数は,[選択列]に表示されます。オプションを設定すると,抽出時の列名をデータベースの見出し辞書の見出しで表示できます。オプション設定については,「7.1.10 集合関数指定時の列の見出し表示」を参照してください。
-
設定できる集合関数
表4-4に示す集合関数を設定できます。
表4‒4 [集合関数設定]ダイアログボックスで設定できる集合関数 ボタン名
機能
抽出時の表示形式
最大(M)
列のデータ中から最大値を抽出します。
最小(S)
列のデータ中から最小値を抽出します。
平均(A)
列のデータの平均値を抽出します。
合計(T)
列のデータの合計値を抽出します。
件数(C)
列のデータの件数を抽出します。
- 複数の列をまとめて操作できます
-
設定内容一覧で列を複数指定してから,集合関数のボタンをクリックしてください。
-
グループ分けを設定する
列にグループ分けを設定しておくと,グループ(列中の同じデータの集合)単位で集合関数を算出してデータが抽出されます。抽出するデータをソートする場合は,[ソート設定]ダイアログボックスで,ソートやソート時の優先順位を設定してください。
集合関数を設定した列をグループ分けの設定に戻すときは,列を選択後,[グループ(G)]ボタンをクリックします。
同一名称の列に,グループ分けを2回以上設定できません。また,既に集合関数を設定した表に列を挿入すると,その列にはグループ分けが設定されます。
グループ分けと集合関数を設定した場合の抽出結果を次に示します。
入力例
-
[集合関数(B)...]ボタンをクリックします。
[集合関数設定]ダイアログボックスが表示されます。
[列設定]ダイアログボックスで設定したすべての列にグループ分けが設定されています。
-
集合関数を設定する列をクリックします。
-
[最小(S)]ボタンをクリックします。
設定した内容が[設定内容一覧]に表示されます。
-
[OK]ボタンをクリックします。
設定した内容が[列設定]ダイアログボックスに表示されます。
集合関数を設定したときの例を次の表に示します。