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DBPARTNER2 Client 操作ガイド


5.2.4 条件を設定して更新する行を決定する

データベースのデータの中から更新するデータを決定するときに,条件を設定できます。

通常,DBPARTNER2は更新行の全列のデータをチェックして,データベース中のどの行を更新するかを決定しています。このため,外字列を含む行は,「更新データが見つからない」というメッセージが返され,更新できません。

このような場合には,その列だけをチェック対象外にできます。つまり,DBPARTNER2がチェックする列を設定しておいて,その設定した列を条件として更新する行を決定します。

通常と更新条件を設定した場合の更新行の決定方法を図5-4に示します。

図5‒4 更新行の決定方法

[図データ]

注※

外字を含むデータは,抽出時にクライアントPC側で対応する外字に変換されます。クライアントPC側に対応する外字がない場合,データベースの外字は外字((889E)16)に変換されます。このような外字は,元の外字に変換できないため,更新行が決定できなくなります。

ただし,コードマッピングによって対応付けた外字は更新できます。コードマッピングでも,対応付けられなかった外字はこの機能を利用すると便利です。

外字列をチェック対象外にする場合は,[列設定]ダイアログボックスの[更新条件(U)...]ボタンをクリックしてください。[更新条件の列の設定]ダイアログボックスが表示されるので,チェック対象外にする列を設定してください。

[更新条件の列の設定]ダイアログボックスを示します。

[図データ]

タイトルバー

「更新条件の列の設定」と表示されます。

[設定内容(C)]

更新条件とする列には「設定」,更新条件から解除する列には「*」と表示されます。オプションでインデクス情報の表示を指定している場合は,列に定義されているインデクスの種別も表示されます。表示される内容については,「7.1.9 インデクス情報の表示」を参照してください。

[列属性],[インデクス名]

[設定内容(C)]の設定内容で選択されている列の属性が表示されます。オプションでインデクス情報の表示を指定している場合は,選択した列に定義されているインデクス名が表示されます。表示される内容については,「7.1.9 インデクス情報の表示」を参照してください。

[設定(S)]ボタン

[設定内容(C)]の設定内容で選択されている列を更新条件に設定します。

[解除(D)]ボタン

[設定内容(C)]の設定内容で選択されている列を更新条件から解除します。

[OK]ボタン

更新条件の列を確定して,[列設定]ダイアログボックスを表示します。

[キャンセル]ボタン

更新条件の列の設定を取り消して,[列設定]ダイアログボックスに戻ります。

[ヘルプ(H)]ボタン

ヘルプウィンドウを表示します。

〈この項の構成〉

(1) 操作

更新条件の列を設定する方法を説明します。表計算ソフトから更新する場合とDBPARTNER2から更新する場合との操作に変わりはありません。

  1. [DBPARTNER2]ウィンドウの[表名(T)...]ボタンで抽出する表を選択します。

  2. [DBPARTNER2]ウィンドウの[列設定(U)...]ボタンをクリックします。

    [列設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [更新条件(U)...]ボタンをクリックします。

    [更新条件の列の設定]ダイアログボックスが表示されます。全列が更新条件になっているため,全列に「設定」と表示されます。

    更新行決定時にチェック対象外にする列を設定します。

  4. [OK]ボタンをクリックします。

    [列設定]ダイアログボックスに戻ります。

    更新条件から解除した列には,「*」が表示されます。

(2) 規則と注意

チェック対象外にした列のデータが異なっていても,チェック対象とする列のデータが同じである行は更新されます。チェック対象のデータが同じ場合,DBPARTNER2は更新する行であると認識します。このため,更新したくない行も更新されることがあるので注意してください。

[図データ]