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DBPARTNER2 Client 操作ガイド


4.2.5 仮想列の追加と削除

〈この項の構成〉

(1) 仮想列の追加

データベース中から抽出した列の値を編集して,新しい列(仮想列)を追加できます。仮想列はDBPARTNER2で抽出した結果にだけ追加され,データベースの内容には影響しません。

仮想列の追加には[列設定]ダイアログボックスと[仮想列編集]ダイアログボックスを使います。

[列設定]ダイアログボックスについては,「4.2.4(1)(a) [列設定]ダイアログボックス」を参照してください。

[列設定]ダイアログボックスの次に示すボタンを使って,仮想列を追加します。

ボタン

機能

[仮想列(V)]

[列一覧]に対して,仮想列を表示します。

[追加(A)]

[選択列]リストに仮想列を追加します。

[挿入(P)]

[仮想列編集]ダイアログボックスを表示します。

[編集(O)...]

仮想列を編集します。

[削除(D)]

[選択列]リストの不要な列を削除します。

[全列削除(E)]

[選択列]リストのすべての仮想列を削除します。

[ソート(S)...]

列にソートを設定します。

[集合関数(B)...]

列に集合関数を設定します。

[更新条件(U)...]

[更新条件の列の設定]ダイアログボックスを表示します。

更新条件の列の設定については,「5.2.4 条件を設定して更新する行を決定する」を参照してください。

(a) [仮想列編集]ダイアログボックス

[仮想列編集]ダイアログボックスを次に示します。

[図データ]

[表名(T)]

表名を表示するエリア。複数表選択の時は列名一覧を表示している表名,又は「全表示」を表示する。

[列一覧(F)]

[表名(T)]で選択した表に定義されている列名(データベース中の列,及び設定済みの仮想列)を一覧表示する。

[属性]

[列一覧]で選択した列の属性を表示する。

[長さ]

[列一覧]で選択した列の長さを表示する。

[選択(S)]ボタン

[列一覧]で選択した列を[列内容]に入力する。

[列名称(V)]

仮想列の名称を設定する。最大46バイト。

[列内容(C)]

仮想列の演算内容を設定する。最大30,000バイト。

[列内容]にLONG VARBINARY属性の列は指定できません。指定した場合は実行時にエラーとなります。

[0〜9],[000],[.],[||],[/],[*],[-],[+],[(],[)]ボタン

[列内容]のカーソルの後ろにボタンの文字を挿入する。

[後退]ボタン

[列内容]のカーソルの1文字前を消去する。

[削除]ボタン

[列内容]のカーソルの1文字後ろを消去する。

[OK]ボタン

設定した仮想列の編集を有効にし,ダイアログボックスを閉じる。

[キャンセル]ボタン

操作を無効にし,ダイアログボックスを閉じる。

[ヘルプ(H)]ボタン

仮想列編集画面についてのヘルプダイアログを表示する。

(b) 入力例

  1. [DBPARTNER2]ウィンドウでデータベース中の表名を設定した後で,[列設定(U)...]ボタンをクリックします。

    [列設定]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [列一覧(C)]ラジオボタンをクリックします。

  3. データベース中の列から,抽出する列を設定します。

    [図データ]

  4. [仮想列(V)]ラジオボタンをクリックします。

    [図データ]

  5. [追加(A)]ボタンをクリックします。

    [仮想列編集]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  6. [仮想列編集]ダイアログボックスで,仮想列の内容を設定します。

    [列名称(V)]に仮想列の名称を設定します。

    [列一覧(F)]から,編集する列をクリックします。

    [選択(S)]ボタンで選択した列を[列内容(C)]に反映します。

    四則演算のボタンなどで[列内容(C)]の内容を編集します。

    [図データ]

  7. 編集が完了したら[OK]ボタンをクリックします。

    [列設定]ダイアログボックスに戻ります。[選択列]に仮想列が追加されます。

    [図データ]

  8. [OK]ボタンをクリックします。

    [DBPARTNER2]ウィンドウに戻ります。設定した内容が表示されます。

(2) 仮想列の編集

設定してある仮想列の内容を編集します。

入力例

  1. [DBPARTNER2]ウィンドウでデータベース中の表名を設定した後で,[列設定(U)...]ボタンをクリックします。

    [列設定]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 編集する仮想列をクリックします。

    [図データ]

  3. [編集(O)...]ボタンをクリックします。

    [仮想列編集]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [仮想列編集]ダイアログボックスで,仮想列の内容を編集します。

    [列名称(V)]に仮想列の名称を設定します。

    [列一覧(F)]から,編集する列をクリックします。

    [選択(S)]ボタンで選択した列を[列内容(C)]に反映します。

    四則演算のボタンで[列内容(C)]の内容を編集します。

    [図データ]

  5. 編集が完了したら[OK]ボタンをクリックして,[列設定]ダイアログボックスに戻ります。

    [図データ]

仮想列の使用例

[仮想列編集]ダイアログボックスの[列内容]には,CASE文を入力できます。

CASE文を使用すると,条件に一致した行の値の演算結果を仮想列のデータとして抽出できます。

CASE文を使用した次のような条件を[列内容]に設定します。

[図データ]

抽出の対象となるデータベース中のデータが次のようになっているものとします。

[図データ]

この場合,CASE文で設定した条件で抽出すると次の結果が得られます。

[図データ]

(3) 仮想列の削除

[選択列]リストから,不要な仮想列を削除します。

入力例

  1. [列設定]ダイアログボックスの[選択列]から,削除したい仮想列をクリックします。

  2. [削除(D)]ボタンをクリックします。

    選択した仮想列が削除されます。

  3. [OK]ボタンをクリックして,[列設定]ダイアログボックスを閉じます。