スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)

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4.4.2 演習1(全RDエリアのバックアップを取得する

全RDエリア(マスタディレクトリ用RDエリア,データディレクトリ用RDエリア,およびデータディクショナリ用RDエリアを含む)のバックアップを取得します。バックアップ取得モードはrとします。

なお,ここで取得したバックアップは「4.5 データベースを回復する」の演習で使用するので,保存しておいてください。

<この項の構成>
(1) バックアップファイルを格納するディレクトリを作成します
(2) 全RDエリアのバックアップをpdcopyコマンドで取得します
(3) pdcopyコマンドの実行結果が表示されます
(4) pdcopyコマンドが失敗した場合(バックアップの取得に失敗した場合)

(1) バックアップファイルを格納するディレクトリを作成します

バックアップファイルを格納するディレクトリをエクスプローラで作成します。C:\hirdb\pdcopyディレクトリを作成してください。

(2) 全RDエリアのバックアップをpdcopyコマンドで取得します

全RDエリアのバックアップを取得(システム全体のバックアップを取得)するため,-aを指定してデータベース複写ユティリティを実行します。次のコマンドを実行してください。

 
C:\>pdcopy -m C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast -a
-M r -b C:\hirdb\pdcopy\backup01 -p C:\hirdb\pdcopy\list01.txt
 

〔説明〕
-m
マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称(C:\win32app\hitachi\hirdb_s\area\rdsys02\rdmast)を指定します。
マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称は,pdinitコマンドのcreate rdarea文でマスタディレクトリ用RDエリアを定義したときに指定しています(file nameオペランドに指定したファイル名称です)。
-a
全RDエリアのバックアップを取得するオプションです。
-M
バックアップ取得モードを指定します。
-b
バックアップファイル名を指定します。
C:\hirdb\pdcopyディレクトリ下にbackup01ファイルが作成されます。
-p
pdcopyコマンドの処理結果リストの出力先を指定します。C:\hirdb\pdcopyディレクトリ下にlist01.txtファイルが作成されます。

(3) pdcopyコマンドの実行結果が表示されます

 
1200 11:47:30 unt1 _pd0copy KFPR00754-I Pdcopy started  ・・・・・・・・・・1
1900 11:47:36 unt1 0bcpy00  KFPR26109-I Backup completed,
 file=c:/hirdb/pdcopy/backup01   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
1200 11:47:31 unt1 _pd0copy KFPR26022-I Output result of
 pdcopy to C:/hirdb/pdcopy/list01.txt   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
1200 11:47:36 unt1 _pd0copy KFPR00756-I Pdcopy terminated,
 return code=0   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

〔説明〕
  1. バックアップの取得を開始しました。
  2. バックアップを取得しました。
    バックアップファイル名は,C:\hirdb\pdcopy\backup01です。
  3. pdcopyコマンドの処理結果リストがC:\hirdb\pdcopy\list01.txtに出力されました。
  4. pdcopyコマンドが正常終了しました。

(4) pdcopyコマンドが失敗した場合(バックアップの取得に失敗した場合)

pdcopyコマンドが失敗すると,リターンコードに0が返ってきません。この場合は,画面およびイベントビューアに出力されたメッセージを参照して対策してください。

 
1216 11:47:35 unt1 _pd0copy KFPR00754-I Pdcopy started
1216 11:47:35 unt1 _pd0copy KFPR26111-E To copy Master
 RDAREA with -M x option, pdstart should be executed
 with -r option
1216 11:47:35 unt1 _pd0copy KFPR00756-I Pdcopy terminated,
 return code=12
 

〔説明〕
バックアップ取得モード(-Mオプション)にxを指定して,システム単位のバックアップを取得すると,このメッセージが表示されます。