スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)
(英字)
- CONNECT権限
- HiRDBを利用するために必要な権限です。CONNECT権限を持たないユーザがHiRDBを利用しようとするとエラーになります。
- DBA権限
- ユーザ権限を与えるためおよび取り消すために必要な権限です。権限を管理する人が持つ権限です。HiRDB管理者はDBA権限を持っています。DBA権限を持つユーザは,次に示す権限を持っています。
- CONNECT権限
- すべてのHiRDBユーザに対するスキーマ定義権限
- FIX属性
- 行長が固定の表に付ける属性のことです。
- HiRDB.iniファイル
- HiRDB/クライアントから実行するユティリティやHiRDB SQL ExecuterがHiRDBサーバに接続するために必要な情報を設定しておくファイルです。このファイルは,サーバのマシンおよびクライアントのマシンの両方に必要です。
- HiRDB Control Manager
- HiRDB Control Managerは,システムログファイルの操作やバックアップの取得などの運用をWindowsのGUIで実行するための運用支援プログラムです。HiRDB Control Managerは,次の三つのプログラムプロダクトで構成されています。
- HiRDB Control Manager - Console
- HiRDB Control Manager - Server
- HiRDB Control Manager - Agent
- HiRDB Control Manager - Agent
- HiRDB Control Managerのエージェントです。HiRDB Control Manager - Serverを経由して,HiRDB Control Manager - Consoleの命令を受け,同一マシンで稼働しているHiRDBサーバに実行させます。
- HiRDB Control Manager - Consoleで操作したいHiRDBサーバがインストールされているマシンにインストールします。
- HiRDB Control Manager - Console
- HiRDB Control Managerのクライアントです。GUIを使ってHiRDBの開始,終了,バックアップの取得などの操作ができます。
- HiRDB Control Manager - Server
- HiRDB Control Managerのサーバです。HiRDB Control Manager - Consoleからの処理命令をHiRDB Control Manager - Agent(HiRDBサーバ)に送ります。
- HiRDB SQL Executer
- 会話形式でSQLを実行するプログラムです。さらに,独自のコマンドなども用意しています。
- HiRDB管理者
- HiRDBの運用コマンドの実行者で,Administrator権限を持つユーザIDでログインしたユーザのことです。HiRDBのディレクトリおよびファイルの所有者です。
- HiRDB/クライアント
- HiRDB/Developer's Kit,またはHiRDB/Run Timeをインストールしたマシンのことをいいます。
- HiRDBシステム定義
- HiRDBシステムの構成や環境を定義したものを,HiRDBシステム定義といいます。HiRDBシステム定義には,システム共通定義,ユニット制御情報定義,およびシングルサーバ定義があります。
- HiRDBファイル
- 表,インデクス,障害発生時にシステムの状態を回復させるのに必要な情報など,HiRDBのさまざまな情報を格納するための,HiRDB専用のファイルのことです。
- HiRDBファイルシステム領域
- システムログファイル,シンクポイントダンプファイル,ステータスファイル,およびRDエリアを作成する領域のことをHiRDBファイルシステム領域といいます。また,HiRDBファイルシステム領域内に作成されるファイルをHiRDBファイルといいます。HiRDBファイルシステム領域は,それぞれシステムファイル用,作業表用ファイル用,およびRDエリア用の用途ごとに作成します。
- RDエリア
- データの格納単位の一つで,1〜16個のHiRDBファイルから構成されます。RDエリアには,次に示すものがあります。
- マスタディレクトリ用RDエリア
- データディクショナリ用RDエリア
- データディレクトリ用RDエリア
- ユーザ用RDエリア
- なお,使用する機能によっては上記のRDエリアのほかに,別の種類のRDエリアが必要になることがあります。
- RDエリアの自動増分
- RDエリアの容量が不足したとき自動的にRDエリアを拡張する機能です。
- pdinitコマンドのcreate rdarea文で設定します。
- RDエリア利用権限
- 私用RDエリアを利用するために必要な権限です。公用RDエリアに表またはインデクスを作成する場合は,RDエリア利用権限は不要です。
(ア行)
- アクセス権限
- 表をアクセスするために必要な権限です。アクセス権限は表単位に設定し,次に示す4種類があります。
- SELECT権限
- INSERT権限
- DELETE権限
- UPDATE権限
- アンロード済み状態
- システムログファイルの状態の一つです。取得したシステムログをアンロードログファイルにアンロードしたあとの状態のことです。
- アンロード待ち状態
- システムログファイルの状態の一つです。取得したシステムログをアンロードログファイルにアンロードしていない状態のことです。
- アンロードログファイル
- システムログファイルの内容(システムログ)を,pdlogunldコマンドでアンロードして作成したファイルのことです。
- インデクス
- 表を検索するためのキーとして列に付けた索引のことで,キーとキー値から成ります。キーとは列の内容を示した列名のことで,キー値とは列の値のことです。
(カ行)
- 簡易セットアップツール
- HiRDBサーバのセットアップをGUIを使ってできるツールです。
- グローバルバッファプール
- ディスク上のRDエリアに格納されているデータを入出力するためのバッファの集まりのことで,共用メモリ上に確保されます。RDエリアまたはインデクスには,必ずグローバルバッファプールを割り当てます。
- 現用
- システムログファイルの状態の一つです。現在,システムログが出力されているファイルです。
- 更新前ログ取得モード
- UAPまたはユティリティを実行するときのデータベースの更新ログ取得方式の一つです。UAPまたはユティリティがRDエリアの内容を更新するときに,ロールバックに必要なデータベース更新ログだけを取得する方式のことです。
- 公用RDエリア
- HiRDBに登録されているすべてのユーザが使用できるユーザ用RDエリアです。
(サ行)
- サーバ
- HiRDBのデータベース管理システムの特定の機能の単位です。
- 再編成
- 表データをいったんアンロードデータファイルに吸い上げます。これを表データのアンロードといいます。そのあと,表にデータを格納し直します。これを表データのリロードといいます。これら全体の処理を表の再編成といいます。
- 作業表用ファイル
- SQL文を実行するときに必要とする一時的な情報を格納するファイルのことです。
- システムファイル
- 障害時にシステムの状況を回復するための情報などを格納するためのファイルです。次に示すファイルから構成されています。
- システムログファイル
- シンクポイントダンプファイル
- ステータスファイル
- システム用RDエリア
- 次に示すRDエリアの総称です。
- マスタディレクトリ用RDエリア
- データディレクトリ用RDエリア
- データディクショナリ用RDエリア
- システムログファイル
- データベースの更新履歴情報を格納するためのファイルです。一般的にはジャーナルファイルとも呼ばれています。データベースの更新履歴情報をシステムログといいます。システムログは,HiRDBまたはUAPが異常終了した場合,HiRDBがデータベースを回復するときに使用します。また,ユーザがデータベースを回復するときの入力情報にも使用します。
- 実表
- 実際にある表のことです。
- 自動ログアンロード
- システムログファイルのアンロード作業を自動化する機能です。
- 私用RDエリア
- 権限があるユーザだけが使用できるユーザ用RDエリアです。
- シンクポイントダンプファイル
- HiRDBが異常終了した場合,システムログだけで回復処理をすると,HiRDB開始からのすべてのシステムログが必要となり,回復に多大な時間が掛かります。そこで,HiRDB稼働中に一定の間隔でポイントを設けて,そのポイントで回復する必要のあるHiRDB管理情報を保存することで,ポイント以前のシステムログは不要になり,回復時間を短縮できます。このポイントで取得するHiRDB管理情報を格納するファイルを,シンクポイントダンプファイルといいます。
- シングルサーバ
- 1台のマシンで動作するデータベース管理システムのことです。
- スキーマ
- 一人のユーザが持つ,表,インデクス,ストアドプロシジャ,および権限を包括した概念です。
- スキーマ定義権限
- スキーマを定義するために必要な権限です。
- ステータスファイル
- HiRDBを再開始するときに必要とするシステムステータス情報を格納するファイルのことです。次に示すファイルから構成されます。
- サーバ用ステータスファイル
- ユニット用ステータスファイル
- スワップ
- 現用のシステムログファイルが変わることです。
- セグメント
- 連続した複数のページから構成される,領域の割り当て単位です。
(タ行)
- ディクショナリ表
- HiRDBが作成して管理する表のことです。ディクショナリ表はデータディクショナリ用RDエリアに格納されています。ディクショナリ表には,表やインデクスなどの,HiRDBシステムが管理する定義情報が格納されています。ディクショナリ表は,ユーザが操作系SQLで参照し,表,インデクスなどの定義情報を確認するために使用します。
- データディクショナリ用RDエリア
- 定義系SQLの解析結果を管理するディクショナリ表,およびディクショナリ表のインデクスを格納するためのRDエリアです。
- データディレクトリ用RDエリア
- インデクスに関する情報(列名,データ型など)をHiRDBのデータ形式で格納するためのRDエリアです。
- データロード
- 表にデータを格納することをいいます。データベース作成ユティリティ(pdload)で実行します。
(ハ行)
- バックアップ取得モード
- pdcopyコマンドの-Mオプションでバックアップ取得モードを選択します。バックアップ取得モードには,次に示す三つの種類があります。
- x
バックアップ取得中,バックアップ対象RDエリアの参照および更新ができません。バックアップ取得対象RDエリアをpdholdコマンドで閉塞かつクローズ状態にする必要があります。バックアップだけでデータベースをバックアップ取得時点に回復できます。
- r
バックアップ取得中,バックアップ取得対象のRDエリアの参照はできますが,更新はできません。バックアップだけでデータベースをバックアップ取得時点に回復できます。
- s
バックアップ取得中,バックアップ取得対象RDエリアの参照および更新ができます。データベースを回復するときに,バックアップおよびバックアップ取得中のシステムログが必要になります。
- ページ
- データの格納単位の一つで,データベースの入出力動作の最小単位です。ページには次の種類があります。
- データページ :表の中の行を格納するページです。
- インデクスページ :インデクスのキー値を格納するページです。
- ディレクトリページ:RDエリアの状態の管理情報を格納するページです。
(マ行)
- マスタディレクトリ用RDエリア
- ディクショナリ表,ユーザが作成した表やインデクスなどを格納するRDエリアの情報,RDエリアの登録場所(サーバ)の情報などを管理するRDエリアのことです。
- マルチHiRDB
- 一つのサーバマシンで複数のHiRDBサーバを稼働させる形態のことです。
(ヤ行)
- ユーザ権限
- データベースを作成したり,検索したりするするのに必要な権限のことです。ユーザ権限がないと,データベースにアクセスできません。ユーザ権限には次に示す種類があります。
- DBA権限
- CONNECT権限
- スキーマ定義権限
- RDエリア利用権限
- アクセス権限
- ユーザ用RDエリア
- ユーザが作成する表とインデクスを格納するためのRDエリアのことです。
- ユニット
- 一つのPC内の,HiRDBの動作環境のことです。
(ラ行)
- ログ取得モード
- UAPまたはユティリティを実行するときのデータベースの更新ログ取得方式の一つです。UAPまたはユティリティがRDエリアの内容を更新するときに,ロールバックおよびロールフォワードに必要なデータベース更新ログを取得する方式のことです。
- ログレスモード
- UAPまたはユティリティを実行するときのデータベースの更新ログ取得方式の一つです。UAPまたはユティリティがRDエリアの内容を更新するときに,データベース更新ログを取得しない方式のことです。
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