スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)
構築するHiRDBシステムの構成を図1-3に示します。
図1-3 構築するHiRDBシステムの構成
HiRDBシステムの構成や環境を定義したものを,HiRDBシステム定義といいます。HiRDBシステム定義には,システム共通定義,ユニット制御情報定義,およびシングルサーバ定義があります。
システムログファイル,シンクポイントダンプファイル,ステータスファイル,およびRDエリアを作成する領域のことをHiRDBファイルシステム領域といいます。また,HiRDBファイルシステム領域内に作成されるファイルをHiRDBファイルといいます。
HiRDBファイルシステム領域は,それぞれシステムファイル用,作業表用ファイル用,およびRDエリア用の用途ごとに作成します。
データベースの更新履歴情報を格納するためのファイルを,システムログファイルといいます。また,このデータベースの更新履歴情報をシステムログといいます。システムログは,一般的にはジャーナルとも呼ばれています。
HiRDBまたはUAPが異常終了した場合,HiRDBがデータベースを回復するときに使用されます。また,ユーザがデータベースを回復するときの入力情報にも使用します。
HiRDBが異常終了した場合,システムログだけで回復処理をすると,HiRDB開始からのすべてのシステムログが必要となり,回復に多大な時間が掛かります。そこで,HiRDB稼働中に一定の間隔でポイントを設けて,そのポイントで回復する必要のあるHiRDB管理情報を保存することで,ポイント以前のシステムログは不要になり,回復時間を短縮できます。このポイントで取得するHiRDB管理情報を格納するファイルを,シンクポイントダンプファイルといいます。
HiRDBがシステムを再開始するときに必要とする,システムステータス情報を格納するファイルを,ステータスファイルといいます。
ステータスファイルには,ユニット単位に作成するユニット用ステータスファイルと,サーバ単位に作成するサーバ用ステータスファイルがあります。
表,インデクスなどの情報を格納する領域をRDエリアといいます。
このマニュアルで構築するHiRDBシステムでは,次のRDエリアを作成します。
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