4.5.1 共通設定の項目
- 〈この項の構成〉
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(1) 作業ディレクトリ名(DABTMP)
- 標準値
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DABroker運用ディレクトリ¥tmp
- 指定範囲
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任意のディレクトリ(ただし,パーティションを圧迫しないところ)。ただし,ネットワークドライブ上のディレクトリは指定できません。また,指定したディレクトリのアクセス権限として,システムにフルコントロールを指定してください。
- 説明
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DABrokerの作業ディレクトリを指定します。このディレクトリは,予約処理用のSQLの格納や,処理途中で作成される一時ファイルの格納などに使用されます。
[...]ボタンを押すと,[ディレクトリ選択]ダイアログボックスが表示されます。
(2) データベースアクセス処理終了待ちタイムアウト(DABDBA_TIMEOUT)
- 標準値
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1800(秒)
- 指定範囲
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0,又は1〜65535(秒)
- 説明
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データベースアクセス処理の終了待ちタイムアウトを監視するかどうかを設定します。Database Connection Serverにアクセスする場合だけ有効です。
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1〜65535(秒)を設定した場合
DABrokerがデータベースアクセス処理を開始してから終了するまでの時間を監視します。
ここで設定した時間を超えてもデータベースアクセス処理が終了しない場合,DABrokerは次の処理をします。
クライアントに対しては,終了待ちタイムアウトの発生を通知して,コネクションを解放します。処理を続ける場合,クライアントは一度終了して再起動する必要があります。
データベースに対しては,データベースを切り離します。データベースでの処理はDBMSによってロールバックされます。
予約処理中,又はエージェント処理中にここで設定した時間を超えてもタイムアウトは発生しません。
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0を設定した場合
データベースアクセス処理の終了待ちタイムアウトを監視しません。
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(3) 表検索カラム数(DABSELECTCOLCNT)
- 標準値
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0
- 指定範囲
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0,又は1〜2147483647
- 説明
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表検索用の領域として確保する表カラムの個数を指定します。
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0を設定した場合
DBMSに対して表カラムの個数を要求するSQLを発行します。DBMSから返された結果を基に,表検索用の領域を確保します。SQL Anywhere使用時は常に0を仮定します。
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1〜2147483647を設定した場合
表カラムの個数が指定した値より少ない場合,DBMSに対して表カラムの個数を要求するSQLを発行しません。このため,SQLを発行する場合より処理性能が向上します。ただし,検索を実行するたびに次に示す大きさのメモリが必要になるため,動作環境を考慮して値を設定してください。よく検索する表のカラム数を大きく超える値を設定した場合,性能劣化の原因になることがあります。
HiRDB,ORACLEの場合:1カラム当たり128バイト
RDA Link for Gatewayの場合:1カラム当たり256バイト
表カラムの個数が指定した値より多い場合,DBMSに対して表カラムの個数を要求するSQLを発行します。DBMSから返された結果を基に,表検索用の領域を確保します。
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(4) 更新・検索項目数(DABSELECTINFCNT)
- 標準値
-
0
- 指定範囲
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0,又は1〜2147483647
- 説明
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表の更新・検索用の領域として確保する,入力項目(パラメタ)の個数を指定します。
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0を設定した場合
DBMSに対して入力項目の個数を要求するSQLを発行します。DBMSから返された結果を基に,表の更新・検索用の領域を確保します。SQL Anywhere使用時は常に0を仮定します。
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1〜2147483647を設定した場合
入力項目の個数が指定した値より少ない場合,DBMSに対して入力項目の個数を要求するSQLを発行しません。このため,SQLを発行する場合より処理性能が向上します。ただし,更新・検索を実行するたびに次に示す大きさのメモリが必要になるため,動作環境を考慮して値を設定してください。よく更新・検索する表の入力項目の個数を大きく超える値を設定した場合,性能劣化の原因になることがあります。
HiRDB,ORACLEの場合:1カラム当たり128バイト
RDA Link for Gatewayの場合:1カラム当たり256バイト
入力項目の個数が指定した値より多い場合,DBMSに対して入力項目の個数を要求するSQLを発行します。DBMSから返された結果を基に,表の更新・検索用の領域を確保します。
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(5) ログファイルサイズ[dabsv.log](DABSVLOGSIZE)
- 標準値
-
64(キロバイト)
- 指定範囲
-
0,又は64〜32767(キロバイト)
- 説明
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DABrokerのログを取得するファイルの容量を設定します。ログはDABroker運用ディレクトリ\spool\dabsv.log,および\spool\dabsvdemon.logに取得されます。
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0を設定した場合
ファイルの容量は無限大になります。
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64〜32767を設定した場合
設定した値がファイルの容量になります。
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- 注意事項
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ログファイルが満杯になったら,ラップアラウンドでログを取得します。ラップアラウンドした場合,1世代前のバックアップファイル(dabsv.logold,dabsvdemon.logold)を作成し,1世代だけを管理します。
(6) 使用するORACLEのバージョン(DABORACLE_TYPE)
- 標準値
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ORACLE9i
- 指定範囲
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ORACLE9i,ORACLE10g,ORACLE11g,ORACLE12c又はORACLE19c
- 説明
-
使用するORACLEのバージョンを設定します。
(7) HiRDBのディクショナリ表のデータ属性(DABSQL_HiRDB_DICTIONARY_DATATYPE)
- 標準値
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C:VARCHAR
- 指定範囲
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M又はC
- 説明
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HiRDBのディクショナリ表の列属性を指定します。
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Mを設定した場合
混在文字データ(MVARCHAR)として処理します。
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Cを設定した場合
文字データ(VARCHAR)として処理します。
-
- 注意事項
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ここでの指定とHiRDBで使用されているディクショナリ表のデータ属性が異なる場合は,結果不正やSQLエラーになる場合があります。
(8) HiRDB環境変数区切り文字(DAB_HIRDB_DBINF_ESC)
- 標準値
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@
- 指定範囲
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@ ! $ % & * + - / : ? ¥ |
- 説明
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HiRDB環境変数区切り文字を指定します。
- 注意事項
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特に問題がない場合,区切り文字には@を使用してください。
区切り文字は必ず半角1文字で指定してください。全角文字は指定できません。
DABroker for JavaからHiRDBクライアント環境変数グループを指定してデータベースと接続する場合は,@を使用してください。
(9) データベースアクセストレースの取得(DABSQL_TRCSIZE)
- 標準値
-
取得しない
- 指定範囲
-
取得しない又は取得する
- 説明
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データベースアクセストレースを取得するかどうかを設定します。アクセストレースの出力については,「4.9.2 DABrokerトレース出力ユティリティの実行」を参照してください。
[データベースアクセストレース設定]ボタンを押すと[アクセストレース設定]ダイアログボックスが表示され,アクセストレースで出力する項目を選択できます。出力できる項目の詳細については,「6.5.1 アクセストレース設定」を参照してください。
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取得するを設定した場合
次に示すファイル名ですべてのアクセストレースを取得するファイルが,DABroker運用ディレクトリ\spool\db_accessの下に作成されます(データベースアクセストレースはDABrokerトレース出力ユティリティで出力します)。
db_XXXXX
XXXXX:システム任意の番号。
ハードディスクの空き容量がなくなった場合,それ以降のアクセストレースは取得しません。なお,格納する領域のサイズは設定できません。
クライアントからの要求量が多い場合は,トレースのファイル容量も多く必要です。ハードディスクの容量に余裕をもたせてください。必要容量の概算方法については,「4.9.2(3) データベースアクセストレースの出力方法」のデータベースアクセストレースの出力の注意事項を参照してください。また,クライアントからの要求量が多ければ,DABrokerを終了するまでに時間がかかります。御注意ください。
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取得しないを設定した場合
データベースアクセストレースを取得しません。
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(10) 拡張データベースアクセストレースを取得する(DABEXSQL_TRC_LINE)
- 標準値
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OFF(取得しません)
- 指定範囲
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OFF(チェックなし)又はON(チェックあり)
(OFF:取得しません ON:取得します)
- 説明
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拡張データベースアクセストレースを取得するかどうかを設定します。
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OFF(チェックなし)を設定した場合
拡張データベースアクセストレースを取得しません。
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ON(チェックあり)を設定した場合
拡張データベースアクセストレースを取得します。出力行数の指定については,「4.5.1(11) トレースファイルサイズ」を参照してください。
拡張データベースアクセストレースの詳細については,「6.5.2 拡張データベースアクセストレース機能」を参照してください。
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(11) トレースファイルサイズ
- 標準値
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1024(行)
- 指定範囲
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0(トレース取得行数を無限大にします),又は1024〜32767(行)
- 説明
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「4.5.1(10) 拡張データベースアクセストレースを取得する(DABEXSQL_TRC_LINE)」でONを設定した場合に,拡張データベースアクセストレースのトレースファイルサイズを指定します。
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0を設定した場合
出力行数は,無限大となります。
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1024〜32767を設定した場合
拡張データベースアクセストレースを取得します。出力行数は,設定した数値分となります。
拡張データベースアクセストレースのファイルは,1行に134バイトまで出力されます。拡張データベースアクセストレースのファイルの出力行数は,ここでの設定値に従います。ただし,ヘッダは行数に含まれません。
拡張データベースアクセストレースの詳細については,「6.5.2 拡張データベースアクセストレース機能」を参照してください。
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(12) XAトレースを取得する(DABXA_LOG_ERROR)
- 標準値
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ON(チェックあり)
- 指定範囲
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ON(チェックあり)又はOFF(チェックなし)
(ON:取得します OFF:取得しません)
- 説明
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XAインタフェースでエラーを検知した場合,エラートレースを取得するかどうかを設定します。
XAトレースは,DABroker運用ディレクトリ下のspoolディレクトリにdb_xainfo.logというファイル名で取得されます。XAトレースファイル(db_xainfo.log)はテキスト形式なので,任意のテキストエディタで参照してください。
XAトレースファイルは,運用期間に応じてファイルサイズが増加するため,定期的に削除する必要があります。