uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3
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オブジェクトエクスポートの実行者には,次の権限が必要です。
オブジェクトエクスポートはDocumentBrokerサーバを起動中,およびほかのDocumentBrokerコマンド実行中でも実行できます。
オブジェクトエクスポートが出力するオブジェクトローダ入力データファイルは,移行先のDocumentBroker文書空間に合わせてカスタマイズする必要があります。移行先のDocumentBroker文書空間が移行元のDocumentBroker文書空間の構成(クラス定義,クラス中のプロパティの定義)と同じであれば,オブジェクトエクスポートが出力するオブジェクトローダ入力データファイルに手を加える必要はありません。
オブジェクトエクスポートを複数のプロセスで並行して実行する場合は次の点について注意してください。
同一のクラス間をDCRで関連づけているモデルはエクスポートできません。例えば,次のようなモデルの場合です。
文書付きオブジェクトに対してオブジェクトエクスポートを実行する場合,制御ファイルのDocDirエントリに指定したディレクトリ下に文書ファイルを作成します。オブジェクトエクスポートが生成した入力データファイルを使用し,オブジェクトローダを実行して,文書ファイルが不要になった場合は,ユーザが文書ファイルを削除する必要があります。
VariableArray型のデータに対してオブジェクトエクスポートを実行できます。また,生成結果の入力データファイルをそのまま使用してオブジェクトローダを実行し,VariableArray型のデータを保有するオブジェクトを登録できます。
オブジェクト指定ファイルに指定する文書クラス(DocVersionクラスまたはDocVersionクラスのサブクラス)が,バージョン付き文書または構成管理の対象となる文書の文書クラスを含んでいる場合,オブジェクトエクスポートの結果にバージョン付き文書または構成管理の対象となる文書のオブジェクトが出力されます。
オブジェクトエクスポートはサブレンディションの出力はできないため,**PROP_SUB_XML**プロパティを制御ファイルのDataMappingセクションに指定しないでください。指定した場合,エラーメッセージ(KMBV11049-E)を出力してプログラムを終了します。
XML文書登録時は,構文解析レベルやフィルタリング定義の指定によってデータベースへの登録値が異なります。しかし,登録時に指定された内容は保持されていないので,オブジェクトエクスポートでは値を仮定して抽出します。このため,エクスポートした結果を用いて,オブジェクトローダを実行する場合は,次の点に注意が必要です。
バージョン付き文書,構成管理コンテナでは,同一のConfigurationHistoryクラスを使用できます。ただし,文書クラスが混在している場合は,オブジェクトエクスポートを実行できません。例えば,バージョン付き文書と構成管理コンテナで同じdmaClass_ConfigurationHistoryクラスを使用している場合は,オブジェクトエクスポートを実行できません。異なるクラスのオブジェクト(バージョン付き文書,構成管理コンテナ)が混在するConfigurationHistoryクラスに対してオブジェクトエクスポートを実行する場合の実行方法および注意事項については,「付録D ConfigurationHistoryクラスのエクスポート」を参照してください。
オブジェクトエクスポートは,DocumentBrokerサーバと同一のマシン上で動作することが前提となります。
オブジェクトエクスポートは,マルチファイル文書に対応していません。
オブジェクトエクスポートの実行時,オブジェクト指定ファイルに指定した条件で出力されるオブジェクトにマルチファイル文書が含まれる場合,マルチファイル文書の処理はスキップされ,スキップされた文書オブジェクトの数がメッセージ(KMBV11427-I)に出力されます。マルチファイル文書以外の文書オブジェクトはエクスポートされます。
オブジェクト指定ファイルの詳細については,「5.5 オブジェクト指定ファイル」を参照してください。
オブジェクトエクスポートは,リファレンスファイル文書に対応していません。そのため,制御ファイルのDataMappingセクションのエントリに,**PROP_REF_TYPE**,**PROP_REF_BASEPATH**および**PROP_REF_PATH**は指定しないでください。指定した場合,オブジェクトエクスポートの実行時,エラーメッセージ(KMBV11049-E)を出力して,処理を終了します。
オブジェクトエクスポートの実行時,オブジェクト指定ファイルに指定した条件で出力されるオブジェクトにリファレンスファイル文書が含まれる場合,リファレンスファイル文書の処理をスキップして,スキップした文書オブジェクトの数をメッセージ(KMBV11427-I)に出力します。なお,リファレンスファイル文書以外の文書オブジェクトはエクスポートされます。
オブジェクト指定ファイルの詳細については,「5.5 オブジェクト指定ファイル」を参照してください。
オブジェクトエクスポートは,パブリックACL,およびローカルACLに対応していません。そのため,制御ファイルのDataMappingセクションのエントリに**PROP_PACL**,**PROP_ACL_SUBJECT**,**PROP_ACL_STYPE**,および**PROP_ACL_PERM**は指定しないでください。指定した場合,オブジェクトエクスポートの実行時,エラーメッセージ(KMBV11049-E)を出力して,処理を終了します。
オブジェクト指定ファイルにedmClass_PublicACLクラスのオブジェクトは指定できません。指定した場合は,エラーメッセージ(KMBV11420-E)を出力して,処理を終了します。
パブリックACL,およびローカルACLが登録されたオブジェクトに対して,オブジェクトエクスポートを実行した場合,パブリックACL,およびローカルACLの情報のないオブジェクトをエクスポートします。
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