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付録D ConfigurationHistoryクラスのエクスポート

ここでは,異なるクラスのオブジェクト(バージョン付き文書,構成管理コンテナ)が混在するConfigurationHistoryクラスに対してオブジェクトエクスポートを実行する場合の,実行方法および注意事項について説明します。

クラスが混在している場合の例を次に示します。

図D-1 異なるクラスのオブジェクトが混在するConfigurationHistoryクラスの例

[図データ]

図D-1のように,同じConfigurationHistoryクラスに,異なるクラスのオブジェクト(バージョン付き文書,構成管理コンテナ)が混在する場合,次のどちらかの方法でオブジェクトエクスポートを実行してください。

これらの場合,定義ファイルのClassNameDefinitionセクションおよび制御ファイルのDataMappingセクションには,異なるクラスの数だけ,ConfigurationHistoryクラスを異なるクラス名で指定してください。指定例を次に示します。

定義ファイルのClassNameDefinitionセクションの指定例
#バージョン付き文書用のConfigurationHistoryクラス
CH_VRDOC=01234567-8901-2345-6789-012345678903
#構成管理コンテナ用のConfigurationHistoryクラス
CH_VRCV=01234567-8901-2345-6789-012345678903

制御ファイルのDataMappingセクションの指定例
CH_VRDOC = **PROP_DCR**,**PROP_RTYPE**,**PROP_CT**,**PROP_DOC_CLASS**
CH_VRCV = **PROP_DCR**,**PROP_CV_CLASS**
 

オブジェクトエクスポートで使用する制御ファイルの詳細については,「5.3 制御ファイル」を参照してください。オブジェクトエクスポートで使用する定義ファイルの詳細については,「5.4 定義ファイル」を参照してください。

注意事項
  • 定義ファイルのClassNameDefinitionセクションと制御ファイルのDataMappingセクションでは,記述順序を合わせてください。
  • 制御ファイルのDataMappingセクションのクラス名が同一の定義が複数記述されている場合は,最初に指定したものだけが対象になります。
  • 同一のConfigurationHistoryクラスで異なる文書クラスを使用している場合,ConfigurationHistoryクラスをエクスポートできません。文書クラスが混在したConfigurationクラスの詳細については,「(3) 異なる文書クラスが混在したConfigurationHistoryクラス」を参照してください。
<この節の構成>
(1) ConfigurationHistoryに関連づけられたContainerクラスのエクスポート
(2) オブジェクト指定ファイルにConfigurationHistoryクラスを指定したエクスポート
(3) 異なる文書クラスが混在したConfigurationHistoryクラス

(1) ConfigurationHistoryに関連づけられたContainerクラスのエクスポート

図D-1のモデルの文書空間で,関連づけられたContainerクラスに対してオブジェクトエクスポートを実行することで,ConfigurationHistoryクラスを一度にエクスポートできます。

Containerクラスに対してオブジェクトエクスポートを実行する場合の注意事項を次に示します。

オブジェクト指定ファイル,および制御ファイルのDataMappingセクションの記述例を次に示します。

オブジェクト指定ファイルの記述例
Query/Container

制御ファイルのDataMappingセクションの記述例
Container = 
CH_VRDOC = **PROP_DCR**,**PROP_RTYPE**,**PROP_CT**,**PROP_DOC_CLASS**
CH_VRCV = **PROP_DCR**,**PROP_CV_CLASS**
 

(2) オブジェクト指定ファイルにConfigurationHistoryクラスを指定したエクスポート

図D-1のモデルの文書空間で,検索条件で該当するクラスを対象とする条件が指定できる場合,オブジェクト指定ファイルに直接ConfigurationHistoryを指定してオブジェクトエクスポートを実行できます。

オブジェクト指定ファイルに直接ConfigurationHistoryを指定してオブジェクトエクスポートを実行するときの注意事項を次に示します。

オブジェクト指定ファイル,および制御ファイルのDataMappingセクションの記述例を次に示します。

オブジェクト指定ファイルの記述例
Query/CH_VRDOC/propA=VRDOC
Query/CH_VRCV/propA=VRCV
 

制御ファイルのDataMappingセクションの記述例
CH_VRDOC = **PROP_RTYPE**,**PROP_CT**,**PROP_DOC_CLASS**,propA
CH_VRCV = **PROP_CV_CLASS**,propA
 

(3) 異なる文書クラスが混在したConfigurationHistoryクラス

同一のConfigurationHistoryクラスで異なる文書クラスを使用している場合,ConfigurationHistoryクラスをエクスポートできません。実行した場合,エラーメッセージ(KMBV11404-E)が出力されます。

エクスポートできるConfigurationHistoryクラスの例を次に示します。

図D-2 エクスポートできるConfigurationHistoryクラスの例

[図データ]

エクスポートできないConfigurationHistoryクラスの例を次に示します。

図D-3 エクスポートできないConfigurationHistoryクラス

[図データ]