uCosminexus DocumentBroker Object Loader Version 3

[目次][索引][前へ][次へ]

付録C 構成管理コンテナの登録方法

ここでは,オブジェクトローダが提供する構成管理機能のオブジェクトモデルおよびその登録方法について説明します。

<この節の構成>
(1) オブジェクトローダが提供する構成管理機能のオブジェクトモデル
(2) 構成管理のためのオブジェクトの登録方法

(1) オブジェクトローダが提供する構成管理機能のオブジェクトモデル

構成管理機能を実現するためには,構成管理コンテナの作成が必要になります。バージョン付き構成管理コンテナのオブジェクトモデルを図C-1に,バージョンなし構成管理コンテナのオブジェクトモデルを図C-2に示します。

図C-1 バージョン付き構成管理コンテナのオブジェクトモデル

[図データ]

図C-2 バージョンなし構成管理コンテナのオブジェクトモデル

[図データ]

オブジェクトローダでは図C-1の1.(バージョン付き構成管理コンテナ)を作成するためにCREATE_VRCVコマンドを,図C-2の2.(バージョンなし構成管理コンテナ)を作成するためにCREATE_CVコマンドを提供します。

次に,構成管理コンテナを使用した構成管理機能を実現するためのオブジェクトモデルを次に示します。

図C-3 構成管理コンテナを使用した構成管理機能のオブジェクトモデル

[図データ]

図C-3のように,VersionTraceableContainmentRelationshipオブジェクトで,構成管理コンテナと文書オブジェクトを関連づけます。

(2) 構成管理のためのオブジェクトの登録方法

オブジェクトローダで構成管理のためのオブジェクトを登録するためには,まず構成管理の対象である文書オブジェクト(図C-3の3.)を作成します。次に,構成管理コンテナ(バージョン付きまたはバージョンなし)と,作成した文書オブジェクトを関連づけます(図C-3の4.)。

構成管理の対象の文書オブジェクトの作成
構成管理の対象の文書オブジェクトは,提供コマンドCREATE_VRDOCを使用して作成します。システム定義プロパティ(**PROP_DOC_CLASS**)には,スーパークラスがedmClass_VersionTracedDocVersion,またはedmClass_VersionTracedComponentDocVersionであるユーザクラス(サブクラス)を指定してください。

構成管理コンテナと文書オブジェクトの関連づけ
制御ファイルのDataMappingセクションに,図C-3の1.または2.で使用するコマンド(CREATE_VRCVまたはCREATE_CV)用のユーザクラスに対して,システム定義プロパティ(**PROP_VCR**)をセットして,図C-3の3.のCREATE_VRDOC実行時に指定したラベルを指定します。

次に,構成管理オブジェクトの制御ファイルおよび入力データファイルの記述例(Windowsの場合)を次に示します。UNIXの場合,ディレクトリの区切り文字が「/」になります。

制御ファイルの記述例
[DataMapping]
USER_CH=**PROP_DOC_CLASS**,**PROP_RTYPE**,**PROP_CT**
USER_VRCH=**PROP_CV_CLASS**,**PROP_VCR**,**PROP_VTMODE**

入力データファイルの記述例
#構成管理の対象のバージョン付文書を作成する
CREATE_VRDOC,LABEL_DOC,USER_CH,[USER_VTDoc],"MIME::text/ms-word","C:\tmp\Document.doc"
#VCRを使用して構成管理コンテナと関連づける
CREATE_VRCV,,USER_VRCH,[USER_CV],[Label/LABEL_DOC],FIX