JP1/Cm2/SNMP System Observer
SSOで構築できるクラスタシステムは,NNMiが構築したアクティブ/スタンバイのクラスタ環境であり,リソースグループ上にSSOのリソースを追加して構築します。このため,次に示すものは,NNMiが設定したものを使用します。
- クラスタのフェールオーバー単位(リソースグループ)
- リソースグループ内にあるリソースの論理IPアドレス
- 共有ディスク
SSOクラスタシステムの論理構成は,SSOコンソールのユーザ認証方式によって,次の3とおりの構成があります。
- ユーザ認証をしない,またはSSO認証方式におけるJP1/Baseがない構成
- JP1/Baseが物理ホスト上にある構成
- JP1/Baseが論理ホスト上にある構成
それぞれの構成について,SSOクラスタシステムの論理構成を次に説明します。
- <この項の構成>
- (1) JP1/Baseがない構成
- (2) JP1/Baseが物理ホスト上にある構成
- (3) JP1/Baseが論理ホスト上にある構成
(1) JP1/Baseがない構成
JP1/Baseがない構成のクラスタ環境構成を,次の図に示します。
図11-2 JP1/Baseがない構成のクラスタ環境構成
また,JP1/Baseがない構成で,NNMiが作成したリソースグループにSSOのリソースを追加した場合のリソースグループ概念を,次の図に示します。
図11-3 JP1/Baseがない構成のリソースグループ概念
(2) JP1/Baseが物理ホスト上にある構成
JP1/Baseが物理ホスト上にある構成のクラスタ環境構成を,次の図に示します。
図11-4 JP1/Baseが物理ホスト上にある構成のクラスタ環境構成
また,JP1/Baseが物理ホスト上にある構成のJP1認証の概念を,次の図に示します。
図11-5 JP1/Baseが物理ホスト上にある構成のJP1認証の概念
物理ホスト上のJP1/Baseを介して認証サーバに接続するため,物理ホスト上のJP1/Baseに対して認証サーバの設定が必要になります。ただし,認証時に,物理ホスト上のJP1/Baseが動作している必要はありません。
なお,リソースグループの構成には,JP1/Baseは含みません。
JP1/Baseが物理ホスト上にある構成のリソースグループ概念を,次の図に示します。
図11-6 JP1/Baseが物理ホスト上にある構成のリソースグループ概念
(3) JP1/Baseが論理ホスト上にある構成
JP1/Baseが論理ホスト上にある構成のクラスタ環境構成を,次の図に示します。
図11-7 JP1/Baseが論理ホスト上にある構成のクラスタ環境構成
また,JP1/Baseが論理ホスト上にある構成のJP1認証の概要を,次の図に示します。
図11-8 JP1/Baseが論理ホスト上にある構成のJP1認証の概要
論理ホスト上のJP1/Baseに対して認証サーバの設定を実施します。さらに,ssoconsoled動作定義ファイル(ssoconsoled.def)のキー「logical-hostname:」に,論理ホスト名を設定します。デフォルトは「none(物理ホスト設定)」が設定されています。
ssoconsoled動作定義ファイル(ssoconsoled.def)については,「7.3.23 ssoconsoled動作定義ファイル(ssoconsoled.def)」を参照してください。
JP1/Baseが論理ホスト上にある構成のリソースグループ概念を,次の図に示します。
図11-9 JP1/Baseが論理ホスト上にある構成のリソースグループ概念
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