JP1/Cm2/SNMP System Observer

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付録Q 用語解説

(英字)

JP1/Cm2/SSO
ネットワーク上のサーバのリソースを収集・管理したり,プロセスを監視したりするプログラムです。09-00以降のバージョンでは,JP1/Cm2/SSO - Report Featureとの統合によって,レポートの作成もできるようになりました。

JP1/Cm2/SSO - Agent for Process
サーバ上で動作するプロセスを監視するプログラムです。

NNMi
ネットワークの構成管理,性能管理および障害管理のためのプログラムです。SSOシリーズのプログラムが発行するインシデントイベントを,NNMiのインシデントビューやインシデントフォームで参照できます。なお,NNMiはSSOのシステム内での前提ソフトウェアです。

SNMPエージェント
サーバ上のシステムリソースを管理するプログラムです。SSOは,SNMPエージェントが管理する情報を取得して,リソースを管理します。

variable binding(s)またはVarBind
SNMPトラップのトラップに付随する情報を記述したオブジェクト識別子と値のペアのリストを示します。

(ア行)

インスタンス
SSOのリソース収集でのリソース値の実体を意味します。
例えば,ファイルシステムグループのファイルシステム使用率の場合は各ファイルシステムがインスタンスとなり,CPUグループのCPU利用率の場合は各CPUがインスタンスとなります。

(カ行)

カテゴリ
複数のリソースグループをグループ化したものを示します。例えば,JP1/Cm2/SSOが提供するリソースは「SSO」または「SSO-Ex」カテゴリの下に,JP1/PFM/SSO for Database Serverが提供するリソースは「ORACLE」カテゴリの下に,ユーザが定義したリソースはユーザリソース定義ファイルで指定した「USER」で始まるカテゴリの下に含まれます。

監査ログ
JP1製品が共通で出力するログです。「だれが」,「いつ」,「どのような操作を実行したか」を示します。出力された監査ログはJP1/NETM/Audit - Managerによって,システムの内部統制の評価や監査用として管理できます。

監視サーバ
プロセスを監視するマシンを示します。監視サーバには,APMがインストールされている必要があります。

監視マネージャ
リソースの収集結果やプロセスの監視結果を統合的に監視するマシンを示します。監視マネージャには,SSOがインストールされている必要があります。
基本構成の場合は,SSOおよびNNMiが稼働するマシンを示します。分散構成の場合は,SSOが稼働するマシンを示します。

管理マネージャ
分散構成の場合に,SSOからインシデントとして通知された監視イベントを管理するマシンを示します。管理マネージャには,NNMiがインストールされている必要があります。

クラスタシステム
クラスタシステムとは,複数のサーバシステムを連携して一つのシステムとして運用するシステムを示します。障害が発生しても業務を継続できるようにすることを目的としています。業務を実行中のサーバ(実行系)で障害が発生すると,待機していた別のサーバ(待機系)が業務の処理を引き継ぎます。実行「系」から待機「系」へ業務を切り替えるので,「系切り替えシステム」とも呼びます。
なお,クラスタシステムという用語には,並列処理による負荷分散機能という意味もありますが,このマニュアルでは,系を切り替えて業務の中断を防ぐ機能のことだけを指します。

系切り替えシステム
クラスタシステムを参照してください。

(サ行)

サブリソース
SNMPエージェントから取得できるリソースの最小単位を示します。しきい値は,サブリソース単位に設定できます。

サマリデータ
コンピュータの構成情報や設定情報など,静的な情報を示します。リソースブラウザウィンドウで参照できます。

しきい値
リソースやプロセスの状態を判断するための値を示します。リソースの場合はサブリソースごとの値を示します。プロセスの場合は,同時に起動されるプロセス数を示します。

自動アクション
SSOによるアプリケーションやリソースのしきい値監視による状態変化のタイミングで,監視マネージャ側またはエージェント側で自動的にコマンドを発行する機能を指します。

収集サーバ
リソースを収集するサーバを示します。収集サーバには,SSOがインストールされている必要があります。

収集条件
リソースを収集するための情報を示します。収集するリソース,収集間隔,収集時間帯,収集期間,および収集モード(データ保存やしきい値)の総称です。

収集対象サーバ
リソースが収集されるサーバを示します。収集対象サーバには,SNMPエージェントがインストールされている必要があります。

収集データベース
リソースを収集したデータを保存するデータベースを示します。

ゾンビ
該当プロセスが終了したことをその親プロセスが検知できていない状態のことです。
SSOのプロセス監視機能では,エージェントのOSがHP-UXまたはHP-UX(IPF)の場合だけ,ゾンビ状態を検知できます。

(タ行)

定期照会
指定した間隔で定期的にリソースを収集する機能のことです。

統計情報データベース
統計的しきい値監視を行っている場合に,しきい値を算出するための内部処理用のデータベースです。

動作ログ
監査ログフォーマットに準拠したSSOのログファイルです。

(ハ行)

パフォーマンスデータ
システムの稼働情報,統計情報など動的な情報を示します。リソースブラウザウィンドウで参照できます。

プロット間隔
レポート定義ファイルのplot_typeキー,およびレポートタイプ設定ウィンドウのプロットタイプで指定した時間です。

プロット点
グラフ出力時に,グラフ線を描くための各点のことです。プロット間隔ごとに収集データの平均値を求め,座標として算出します。

ヘルスチェック
監視サーバ上のAPMが動作しているかどうかや,SSOとAPMで監視条件が一致しているかどうかをチェックする機能を示します。

(ラ行)

リソース
複数のサブリソースをグループ化したものを示します。収集条件はリソース単位に設定します。

リソースグループ
複数のリソースをグループ化したものを示します。

リソースディレクトリ
収集データベースを格納するディレクトリを示します。

リモートコマンド
監視マネージャ側から監視サーバに対して自動または任意のタイミングで発行するコマンドを指します。

論理IPアドレス
クラスタシステムでの運用時に,論理ホストのIPアドレスとして設定するアドレスを示します。

論理ホスト
クラスタシステムでの運用時にJP1の実行環境となる論理上のサーバを示します。障害の発生時には,論理ホスト単位で系が切り替わります。
論理ホストは専用のIPアドレス(論理IPアドレス)を持ち,系切り替え時にはそのIPアドレスを引き継いで動作します。そのため,障害で物理的なサーバが切り替わった場合も,クライアントからは同じIPアドレスでアクセスでき,一つのサーバが常に動作しているように見えます。

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