JP1/Cm2/SNMP System Observer
SSOのクラスタシステムは,アクティブ/スタンバイ構成の実行系および待機系の2ノードクラスタリングを構成します。
SSOで構成するクラスタシステムでは,各種定義ファイル,データベース,およびログファイルを共有ディスクに格納します。また,本来のデータがある実行系および待機系のディレクトリには,シンボリック・リンクを作成します。これによって,実行系で動作するSSOから共有ディスクにアクセスできるようになります。
ただし,待機系からは共有ディスクにアクセスできません。そのため,待機系ではSSOを起動できません。系切り替えを実施した場合,実行系からは共有ディスクにアクセスできなくなり,待機系から共有ディスクにアクセスできるようになります。
次に,クラスタ構成例を図に示します。
図11-1 クラスタ構成例
フェールオーバー(系切り替え)発生時には,異常が発生した実行系のSSOが停止し,待機系のSSOが起動します。
なお,デフォルトの構築手順でクラスタシステムを構築すると,SSOプロセスの異常終了はフェールオーバー発生の契機になりません。構築中に作成するクラスタ制御スクリプト,またはクラスタソフトを設定することによって,SSOプロセスの異常終了をフェールオーバー発生の契機にできます。クラスタ制御スクリプトとは,SSOプロセスを監視するスクリプトです。
SSOが分散構成の場合は,クラスタシステム構成を構築できません。
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