JP1/Cm2/SNMP System Observer
イベントフィルタ定義ファイルには,NNMiに対するインシデント発行のフィルタリング有無を定義します。不要なインシデントの発行を抑止するために使用します。
ssocolmng動作定義ファイル(ssocolmng.def)およびssoapmon動作定義ファイル(ssoapmon.def)のキー名「threshold-event」,または「status-event」にoffを指定している場合,この定義ファイルでoffを設定してもインシデントは発行されません。
- <この項の構成>
- (1) 書式
- (2) 定義内容
- (3) 定義例
- (4) フィールドの記述
- (5) 定義の反映
- (6) イベントフィルタ対象外のインシデント
- (7) 注意事項
(1) 書式
イベントフィルタ定義ファイルの書式を,次に示します。
(2) 定義内容
イベントフィルタ定義ファイルの定義内容を次の表に示します。
キー名 値 インシデント名※
《off》フィルタリングの有無を指定します。
on:フィルタリングする
off:フィルタリングしない注※ インシデント名には,SSOがNNMiへ発行する各イベントのインシデント名を指定します。インシデント名については,「付録I.1 SSOが発行するイベント(インシデント)」を参照してください。
(3) 定義例
イベントフィルタ定義ファイルの定義例を次に示します。
(4) フィールドの記述
フィールドの記述方法について,次に示します。
- 各フィールドは,インシデント名と「:(コロン)」で分割し,1行で記述してください。
- インシデント名は,行頭から記述してください。
- 「:(コロン)」のあとには,タブ,または一つ以上スペースを記述できます。
(5) 定義の反映
イベントフィルタ定義ファイルの定義を変更した場合,変更したインシデントを通知するデーモンプロセスで,定義ファイルの再読み込みが必要です。インシデントと再読み込みが必要となるデーモンプロセス,および再読み込みの方法を,次の表に示します。
表7-7 定義変更時に再読み込みが必要なデーモンプロセス
イベント名 インシデント名※ 再読み込みが必要なデーモンプロセス 再読み込み方法
- 収集状態変更イベント
- リソース状態変更イベント
SSO_Resourceで始まるインシデント名 ssocolmng
- ssocolmng -rコマンド
- ssocolmngデーモンプロセスの再起動
- 監視状態変更イベント
- プロセス状態変更イベント
- プロセス/サービス監視障害通知イベント
SSO_Processで始まるインシデント名 ssoapmon
- ssoapcom -rコマンド
- ssoapmonデーモンプロセスの再起動
サービス状態変更イベント SSO_Serviceで始まるインシデント名 アプリケーション状態変更イベント SSO_Applicationで始まるインシデント名 注※ 各インシデントの正式名称については,「付録I.1 SSOが発行するイベント(インシデント)」を参照してください。
(6) イベントフィルタ対象外のインシデント
イベントフィルタ定義ファイルによるフィルタ対象外であるインシデントを,次の表に示します。対象外のインシデントを指定した場合,定義は無効となり,インシデントは発行されます。
表7-8 イベントフィルタ対象外のインシデント名
カテゴリ インシデント名 意味 リソース収集 SSO_Resource_DB_Size_Warning 収集データベースのしきい値超過
(7) 注意事項
イベントフィルタ定義ファイルを指定する際の注意事項を,次に示します。
- 同一のインシデント名を指定した場合,あとに記述された定義を有効とし,先に記述されている定義は無視します。
- この定義ファイルに定義していないインシデントに関しては,デフォルトの設定で動作します。
- 定義に誤りがあった場合,エラー発生行だけをスキップし,次行から読み込みを継続します。
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