JP1/Cm2/SNMP System Observer
しきい値検証定義ファイルには,しきい値の検証をするための条件を定義します。
- <この項の構成>
- (1) 書式
- (2) リソースに関する定義内容
- (3) サブリソース,インスタンスに関する定義内容
- (4) 定義例
(1) 書式
一つのしきい値検証定義ファイルに,固定しきい値と統計的しきい値の検証条件を混在して記述できます。しきい値検証定義ファイルの書式を次に示します。
(2) リソースに関する定義内容
しきい値検証定義ファイルのリソースに関する定義内容を次の表に示します。各フィールドは,次の表の記載順序に従って記述してください。
キー名 値 rscid 検証の対象リソースIDを指定します。複数のリソースIDを混在して指定する場合は,キーを分けて必要なキーをすべて定義します。 stime DBから切り出した情報内から,検証対象とする開始時刻を指定します。指定できるパラメタは,年月日時分秒です。省略した場合は,切り出したデータの最初の時刻が開始時刻になります。 ptime DBから切り出した情報内から,検証対象とする終了時刻を指定します。指定できるパラメタは,年月日時分秒です。省略した場合は,切り出したデータの最後の時刻が終了時刻になります。 col_range
検証対象開始時刻((00:00:00
〜23:59:59))
検証対象終了時刻((00:00:01
〜24:00:00))検証対象開始時刻と検証対象終了時刻を指定します。時分秒は「:(コロン)」区切り,それぞれの項目の間は「;(セミコロン)」で区切ってください。
複数の検証対象時刻を指定する場合は,別キーにして連続で記述します。このキーは五つまで定義できます。stat_sum_time
((24〜720))統計的しきい値を求めるための時間帯の延べ時間を指定します。 stat_timing 統計的しきい値を算出する時間または時間間隔を指定します。省略した場合は,1時間おきの算出を行います。
- 時間指定
算出する時間を時分で指定します。複数の指定をする場合は,「,(コンマ)」で区切ります。指定できる値の範囲は,0:00〜23:59です。
- 間隔指定
算出する間隔を「m(分)」,「h(時間)」で15m〜24hの範囲で指定します。複数の指定をした場合はエラーになります。
リソースに関する定義の注意事項を次に示します。
- 定義するリソースの数だけ繰り返し記述してください。
(3) サブリソース,インスタンスに関する定義内容
しきい値検証定義ファイルのサブリソース,インスタンスに関する定義内容を次の表に示します。各フィールドは,次の表の記載順序に従って記述してください。
キー名 値 subrscid※ 検証対象のサブリソースIDを指定します。存在しないサブリソースIDを指定した場合は,エラーになります。 instance
((255バイト以内の文字列))検証対象のインスタンス名を255バイト以内の文字列で指定します。繰り返し指定することで,複数のインスタンス名を検証できます。 threshold
- 固定しきい値の場合
((0,±1.00×10-2〜±1.7976931348623157×10308までの浮動小数点))
- 統計的しきい値の場合
《99.95;99.99》((0.01〜99.99))
- 固定しきい値の場合(statを指定していない場合)
検証を行う任意のしきい値を警戒しきい値,危険しきい値の順で,しきい値間を「;(セミコロン)」で区切って指定します。しきい値は0,±1.00×10-2〜±1.7976931348623157×10308の浮動小数点です。仮数部が1.7976931348623157を超える場合は丸めます。なお,警戒域と危険域には同一の値を設定できます。同一の値を設定した場合は,警戒域はなしになります。
- 統計的しきい値の場合(statを指定した場合)
「stat」を指定した後に,検証を行う任意のデータの割合を警戒しきい値,危険しきい値の順で,しきい値間を「;(セミコロン)」で区切って指定します。しきい値は0.01〜99.99の範囲で小数点以下2けたまで指定できます。
threshold_OVER
((1〜99))しきい値の連続超過回数を指定します。
- 注※
- ユーザリソースのサブリソースに付与されるサブリソースIDについては,「7.3.14(6)(e) サブリソースIDについて」を参照してください。
- SSOが提供しているリソースのサブリソースIDについては「付録F リソース一覧」を参照してください。
サブリソース,インスタンスに関する定義の注意事項を次に示します。
- 該当するリソースに関する定義に続けて,定義するサブリソース,インスタンスの組み合わせの数だけ繰り返し記述してください。
(4) 定義例
しきい値検証定義ファイルの定義例を次に示します。
- しきい値検証定義ファイルの定義例(固定しきい値で複数のインスタンス指定の場合)
- しきい値検証定義ファイルの定義例(固定しきい値で複数のサブリソース指定の場合)
- しきい値検証定義ファイルの定義例(統計的しきい値の場合)
- しきい値検証定義ファイルの定義例(固定しきい値と統計的しきい値の場合)
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