JP1/Cm2/SNMP System Observer

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7.3.2 監視AP定義ファイル

監視AP定義ファイルには,動作状態を監視するアプリケーション,プロセス,子プロセス,およびサービスを定義します。

<この項の構成>
(1) 書式
(2) 監視アプリケーションに関する定義内容
(3) 監視プロセスに関する定義内容
(4) 監視子プロセスに関する定義内容
(5) 監視サービスに関する定義内容
(6) 定義例

(1) 書式

監視AP定義ファイルには,複数の監視対象アプリケーションを記述できます。監視アプリケーションの定義は,一つの監視アプリケーションに関する定義,監視アプリケーションに含まれる一つ以上の監視プロセスまたはサービスに関する定義,および監視プロセスに含まれる0個以上の監視子プロセスに関する定義から構成されています。監視AP定義ファイルの書式を,次に示します。

[図データ]

(2) 監視アプリケーションに関する定義内容

APMが監視するアプリケーションを定義します。監視するアプリケーションの数だけ繰り返し定義してください。監視対象アプリケーションおよび監視サービスに関する定義内容を,次の表に示します。

キー名
apname
((128バイト以内の文字列))
監視するアプリケーション名を指定します。
「;(セミコロン)」,「,(コンマ)」,タブ,およびマルチバイトコードは指定できません。
apinfo
((128バイト以内の文字列))
監視アプリケーションの付加情報を指定します。
「;(セミコロン)」,タブ,およびマルチバイトコードは指定できません。
apcommand
((160バイト以内の文字列))
アプリケーションを起動または停止させるリモートコマンドを指定します。
この項目は複数指定できます。複数指定する場合,次のように,キー項目「apcommand」を,実行したいコマンドごとに複数行記述します。
例:
apcommand=cmd /q /c C:\abc.bat
apcommand=cmd /q /c C:\def.bat
apcommand=cmd /q /c C:\ghi.bat
psnumber((1以上の整数)) アプリケーションに登録するプロセスの数を指定します。
svcnumber((1以上の整数)) アプリケーションに登録するサービスの数を指定します。

監視アプリケーションに関する定義の注意事項を次に示します。

(3) 監視プロセスに関する定義内容

APMが監視するプロセスを定義します。監視アプリケーションに関する定義の「psnumber」で指定した数だけ繰り返し定義してください。監視プロセスに関する定義内容を次の表に示します。なお,プロセス種別については,「2.5 プロセスおよびサービス監視機能」を参照してください。

キー名
psname
((CまたはE;60バイト以内の文字列))
監視対象のプロセス種別とプロセス名を「;(セミコロン)」で区切って指定します。プロセス名がコマンドライン名の場合は,プロセス種別にCを,実行ファイル名の場合は,プロセス種別にEを指定します。監視サーバがWindowsの場合,拡張子「.exe」を含まない名称でプロセスを指定してください。
ワイルドカードとして「*(アスタリスク)」および「?(疑問符)」を指定できます。
pscommand
((160バイト以内の文字列))
プロセスを起動または停止するリモートコマンドを指定します。この項目は複数指定できます。複数指定する場合,次のように,キー項目「pscommand」を,実行したいコマンドごとに複数行記述します。
例:
pscommand=cmd /q /c C:\abc.bat
pscommand=cmd /q /c C:\def.bat
pscommand=cmd /q /c C:\ghi.bat
psthreshold
《1;1》((0〜9999))
しきい値(同時に起動される数)の下限と上限を,「;(セミコロン)」で区切って指定します。上限には,下限と同じ値,またはそれ以上の値を指定してください。
cpsnumber
((0以上の整数))
プロセスに登録する子プロセスの数を指定します。0を指定した場合は,監視子プロセスの定義は不要です。

監視プロセスに関する定義の注意事項を次に示します。

(4) 監視子プロセスに関する定義内容

APMが監視する子プロセスを定義します。監視プロセスに関する定義の「cpsnumber」で指定した数だけ繰り返し定義してください。監視子プロセスに関する定義内容を次の表に示します。なお,子プロセスの種別については,「2.5 プロセスおよびサービス監視機能」を参照してください。

キー名
cpsname
((60バイト以内の文字列))
監視対象の子プロセスの種別と子プロセス名を「;(セミコロン)」で区切って指定します。子プロセス名がコマンドライン名の場合は,プロセス種別にCを,実行ファイル名の場合は,プロセス種別にEを指定します。
子プロセスがコマンドライン名の場合はC,実行ファイル名の場合はEを指定します。監視サーバがWindowsの場合,拡張子「.exe」を含まない名称でプロセスを指定してください。
ワイルドカードとして「*(アスタリスク)」および「?(疑問符)」を指定できます。
cpscommand
((160バイト以内の文字列))
子プロセスを起動または停止するリモートコマンドを指定します。
この項目は複数指定できます。複数指定する場合,次のように,キー項目「cpscommand」を,実行したいコマンドごとに複数行記述します。
例:
cpscommand=cmd /q /c C:\abc.bat
cpscommand=cmd /q /c C:\def.bat
cpscommand=cmd /q /c C:\ghi.bat
cpsthreshold
《1;1》((0〜9999))
しきい値(同時に起動される数)の下限と上限を,「;(セミコロン)」で区切って指定します。上限には,下限と同じ値,またはそれ以上の値を指定してください。

監視子プロセスに関する定義の注意事項を次に示します。

(5) 監視サービスに関する定義内容

APMが監視するサービスを定義します。監視アプリケーションに関する定義でキー名「svcnumber」に記述した数だけ繰り返し記述してください。監視サービスに関する定義内容を次の表に示します。

キー名
svcname
((100バイト以内の文字列))
サービス名を指定します。サービス名には「;(セミコロン)」は使用できません。
サービス名に「*(アスタリスク)」または「?(疑問符)」を使用した場合,通常の文字として扱われ,ワイルドカードとしては指定できません。
サービス表示名による監視はできません。
svccommand
((160バイト以内の文字列))
サービスを起動または停止するリモートコマンドを指定します。この項目は複数指定できます。複数指定する場合,次のように,キー項目「svccommand」を,実行したいコマンドごとに複数行記述します。
例:
svccommand=net start xxxxx
svccommand=net stop yyyyy
svccommand=cmd /q /c C:\abc.bat
svcstatusmap 監視サービスの状態ごとに正常または危険のどちらで扱うかを設定します。設定方法は,キー名に続き「起動中」,「停止中」,「中断中」,「起動処理中」,「停止処理中」,「中断処理中」,「再開処理中」の順序固定で記述し,各状態間は「;(セミコロン)」で区切ります。
設定値は正常として扱う場合に「N」を,危険として扱う場合に「C」を設定してください。

監視サービスに関する定義の注意事項を次に示します。

(6) 定義例

監視AP定義ファイルの定義例を次に示します。

[図データ]

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