JP1/Cm2/SNMP System Observer
マップ連携(シンボル連携)機能では,リソース収集(しきい値監視)でのリソース状態,およびアプリケーション状態(プロセス・サービス監視)が,「正常(域)」「警戒(域)」「危険(域)」「認識不能」の各状態に応じたステータスとしてNNMiマップビュー上のノードシンボルに登録されます。これによって,SSOの監視状態が,NNMiマップビュー上のノードシンボルの色によって視覚的に把握できるようになります。特に,「警戒」や「危険」になっている監視サーバの有無が把握しやすくなります。
NNMiマップビューおよびノードのプロパティ画面での表示例を,次の図に示します。
図2-59 NNMiマップビューおよびノードのプロパティ画面
NNMiマップビュー上では,SSOの監視状態(リソース状態およびアプリケーション状態)に対応したステータスを登録することで,ノードシンボルが緑,黄,青緑,オレンジ,または赤で表示されます。ただし,ノードシンボルの色は,ノードのプロパティ画面に表示されるステータスのうち,最も重大度の高いステータスに対応する色になります。
SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応については,「(2) SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応」を参照してください。
ノードシンボルの色およびNNMiのステータスがどのように決定されるかについては,「(3) NNMiに登録するステータスの決定方式」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) マップ連携(シンボル連携)の動作条件
- (2) SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応
- (3) NNMiに登録するステータスの決定方式
(1) マップ連携(シンボル連携)の動作条件
(a) ステータスの登録条件
次の条件がすべて成立すると,SSOのリソース状態またはアプリケーション状態が,NNMiマップビュー上のノードのプロパティにステータスとして登録されます。
- NNMi連携可
- ssoapmon動作定義ファイル(ssoapmon.def)またはssocolmng動作定義ファイル(ssocolmng.def)のnnm-map-coop:キーの値が「on」である
- しきい値監視を「する」に設定している(リソース収集の場合)
- 収集(監視)開始※後,最初のリソース状態またはアプリケーション状態が決定している
- 注※
- 収集(監視)を停止しないままssocolmngまたはssoapmonデーモンプロセスを停止し,次回デーモンプロセス再起動時にその収集(監視)が自動的に再開される場合を含みます。
(b) ステータスの更新条件
ステータスの登録条件成立中,次のどちらかの事象が発生したタイミングでステータスが更新されます。
- リソース状態またはアプリケーション状態が変化した
- ssomapstatus -syncコマンドを実行した
ssomapstatusコマンドについては,「6. コマンド ssomapstatus」を参照してください。
(c) ステータスの削除条件
NNMiマップビュー上のノードのプロパティに登録されたステータスは,次の事象のうちどれか一つが発生したタイミングで削除されます。
- 収集(監視)が停止された※
- 収集状態が「待機中」または「収集不可」に変化した
- しきい値監視を「しない」に設定した(リソース収集の場合)
- ssomapstatus -delコマンドを実行した
- 注※
- 収集(監視)条件の削除およびデーモンプロセスの停止を含みます。
ssomapstatusコマンドについては,「6. コマンド ssomapstatus」を参照してください。
(d) NNMi連携不可となった場合の動作
NNMi連携不可となった場合は,NNMiマップビュー上のノードのプロパティに登録されたステータスはそのまま残り,再度NNMi連携可となったタイミングで最新のステータスに更新されます。ただし,NNMi連携不可となっている間に収集条件を削除した場合は,削除した収集条件に対応するステータスは削除されないで残ります。このときは,ssomapstatus -delコマンドでステータスを削除してください。ssomapstatusコマンドについては,「6. コマンド ssomapstatus」を参照してください。
(2) SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応
SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応を次の表に示します。
表2-12 SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応
SSOの監視状態 NNMiに登録するステータス 監視対象 監視状態 ステータス※1 結果 リソース状態 正常域 正常域 SSO_Resource_Normal 警戒域 警戒域,注意域※2,重要警戒域,または危険域 SSO_Resource_Warning 危険域 重要警戒域または危険域※2 SSO_Resource_Critical 認識不能 注意域 SSO_Resource_Unknown アプリケーション状態 正常 正常域 SSO_Application_Normal 警戒 警戒域,注意域※2,重要警戒域,または危険域 SSO_Application_Warning 危険 重要警戒域または危険域※2 SSO_Application_Critical 認識不能 注意域 SSO_Application_Unknown
- 注※1
- それぞれのステータスに対応するノードシンボルの色を次に示します。
- 正常域:緑
- 警戒域:黄
- 注意域:青緑
- 重要警戒域:オレンジ
- 危険域:赤
- 注※2
- SSOの監視状態のうち,警戒域に対応するステータスは4種類から選択できます。また,危険域に対応するステータスは2種類から選択できます。NNMiのステータスの指定方法については,「7.3.7 ssoapmon動作定義ファイル(ssoapmon.def)」および「7.3.8 ssocolmng動作定義ファイル(ssocolmng.def)」のmap-status-warning:キーおよびmap-status-critical:キーの説明を参照してください。
(3) NNMiに登録するステータスの決定方式
監視サーバごとに複数のリソースを監視したり複数のアプリケーションを監視したりすると,それに応じてリソース状態およびアプリケーション状態も複数持つことになりますが,リソース監視とアプリケーション監視でそれぞれ重大度が最も高いステータスを一つだけ登録します。ステータスは,次の方式に従って決定されます。
- リソース状態およびアプリケーション状態のうち,重大度の高い状態がNNMiマップビューのノードの色になる※
- 監視サーバに監視対象のリソースが複数ある場合は,最も重大度の高いリソース状態に対応するステータスを登録する
- 監視サーバに監視対象のアプリケーションが複数ある場合は,最も重大度の高いアプリケーション状態に対応するステータスを登録する
- リソース状態およびアプリケーション状態は,重大度の高い順から「認識不能」,「危険(域)」,「警戒(域)」,および「正常(域)」である
- 注※
- ノードの色は,NNMiが登録するステータスも含めて決定されます。
NNMiに登録するステータスの決定の様子を次の図に示します。
図2-60 NNMiに登録するステータスの決定の様子
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